2010年10月15日

デモリションマン (Demolition Man)

監督 マルコ・ブランビヤ 主演 シルヴェスター・スタローン
1993年 アメリカ映画 115分 アクション 採点★★★

いきなりローカルな話であれですが、ついこの間この映画を、引っ切り無しに下の階からボーリングのピンが倒れる音の鳴り響く青葉劇場で観たとばっかり思ってたら、もう16年も前の話なんですねぇ。そりゃぁ、劇場もなくなったるわけだ。若い子に3DO版デモリショマンの話をしても、全く通じないわけだ

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【ストーリー】
1996年。人質を取って立て篭もった極悪な犯罪者フェニックスを追い詰めた凄腕刑事スパルタンだったが、罠にはまり人質は全員死亡。スパルタンはその責任を負わされ、フェニックスと共に冷凍保存の刑に処されることに。そして2032年、フェニックスが脱獄。平和ボケした警官は誰も歯が立たず、已む無くスパルタンを解凍しフェニックスを追わせることにするが…。

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クリフハンガー』で復活の兆しを見せるも、まだまだ迷走中であったシルヴェスター・スタローン主演によるSFアクション。
安全と平和を手に入れたが、アレもダメ、コレもダメと規制ばかり敷かれた殺菌消毒管理社会に、暴力の権化のような人間を放り込んで、自由やらなんやらを謳い上げてみたっぽい本作。それを引き立てるかのようにひたすら派手で薄っぺらいジョエル・シルヴァーらしいアクションと、分かり易いほどに皮肉の効いたベタなコメディの相性も決して悪くはない。ただ、冷凍保存の刑やら独裁者の陰謀やらのプロットそのものに説得力が皆無なのは痛い所で、結果肝心のテーマがメタメタになって風刺も効いてこない。悪態をつく度に罰金を払わせられるなど、未来社会の描写や小道具、シュワルツェネッガーやジャッキー・チェンネタなど面白い部分もあるだけに、ちょっともったいない気が。アクションとコメディの対比だけじゃなく、上っ面だけの都市と地下社会の対比をもっと描いてれば、随分と印象も変わったのにとも。まぁ、夜なべしてセーターを編んだり、Hを前にワクワクするスタローンという、見たいと思ったこともないが滅多に見れないものをたんまりと観れたって意味では、存分に楽しんだ作品ではありましたが。

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コメディに果敢に挑戦していた時期だったせいか、本作でも果敢に笑いに挑戦するスタローン。笑えたかどうかは別にして、珍しいものは観れた。いつか戻って来てくれるだろうと信じ、『オスカー』も『刑事ジョー/ママにお手あげ』も、存分に笑って差し上げましたし。
で、そのスタローンの相手をするのが、当時アクションスターの階段を駆け上がってて、現在駆け下り中である『デトネーター』のウェズリー・スナイプスと、この頃はまだフワフワしてただけの『クラッシュ』のサンドラ・ブロック。当時の状況をそのまんま反映したかのように、ウェズリーはギラギラしてるし、サンドラ・ブロックはフワフワと。
意外な顔ぶれが出てたりするのも、ひと昔前の映画を観る楽しみの一つで。その爬虫類顔のせいか、『デイライト』のヴィゴ・モーテンセンと頭の中でごっちゃになってる『小さな目撃者』のデニス・リアリーはさておき、悪党の一人として登場する『プレデター』のジェシー・ヴェンチュラや、地下住人として一瞬顔を出す『紀元1年が、こんなんだったら!?』のジャック・ブラック、名前だけ登場する人喰いジェフリー・ダーマーなど驚く顔ぶれ。中でも嬉しいのは、やはり『もしも昨日が選べたら』『ホット・チック』のロブ・シュナイダー。まぁ、本作と『ジャッジ・ドレッド』に出演したことで、一気に天狗になっちゃったんですけどねぇ。今は随分と反省したようですが。そんな意外な顔ぶれに、★ひとつオマケ。

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特技の一つに筋肉手芸を追加

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posted by たお at 02:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■た行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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