1980年 アメリカ/イタリア映画 107分 ホラー 採点★★
句読点の使い方がデタラメだったり、人称がアヤフヤだったり、主語が行方不明だったりする文章って、読んでいると自分の頭が悪いような気になるんですよね。それでも読み続けると、脳内麻薬が染み出てくるのか、だんだん気持ちがよくなってきちゃう。そんな映画が、コレ。
“三母神”とかいう魔女に、ちょっとでも興味持っちゃうと殺されちゃうみたいです。理由なんかわかりません。
「この映画が好き」なんて言っちゃうと、「あー。暖かくなってきたからねぇ」と優しい微笑を浮かべられそうだが、実際好きなんだからしょうがない。
『サスペリア』に続く“魔女三部作”の第二弾。ニューヨークのとあるマンションに棲む邪悪な魔女の秘密が……全く暴かれない。『サスペリア』の魔女同様、何がしたいのかすら全くわからないし。甘ったるい匂いを出したり、人を殺すのが生業のようですが。真っ赤だったり真っ青だったりする背景の中、登場人物が思いつきのような行動を取るので、真剣に観ているのに途中から夢でも見ているかのような錯覚に落ちる。もうアルジェントは、ストーリーを語るつもりなんぞ全くないようで。挟まれるショットが、心象イメージなのか実際にあったシーンなのかの区別も出来ないので、こちらも考える事を放棄。考えると、辻褄が全然合わないんだもん。
主人公が誰なのか、映画の半分近くまで分からなかったりするのもご愛嬌。舞台がニューヨークなのだが、全くそうは見えないんだけど、字幕で“ニューヨーク”と言い張るので仕方がない。ニューヨークです。
邪悪な野良猫に悩まされる骨董品店の老人が、猫を公園の池に捨てに行くシーンがあるのだけど、池で足を滑らした老人目掛けて小動物の群れが急襲。その悲鳴を聞きつけて、対岸のホットドッグ屋のオヤジが包丁片手に猛ダッシュ。当然助けに駆けつけたのかと思いきや、唐突に老人をブスリ。え?後にも先にもそのホットドッグ屋出てこないので、何がしたかったのか皆目見当付きません。ま、魔女自体も「私の名は死神!」って大見得きった割には、あっという間に瓦礫に飲み込まれちゃうので、何がしたいのか分からないですけど。
読んでいて何を書いているのか全く分からないでしょうけど、別に暖かくなってきたからじゃないですよ。どう書いたらいいのか、全然わかんないだけで。観たまま全てを一字一句正確に書いたら、きっとバカだと思われます。
正直に言うと、この映画もう十数回観てます。それでも、どんな映画なのか、説明出来ないんですよね。DVDも出ていませんし、おすすめもしませんけど、夜中にTVでやってたら是非。途中からでも全然構いませんし。
あー、死神だったんですかぁ
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