1999年 アメリカ映画 107分 サスペンス 採点★★★★
“この映画には秘密があります”
冒頭に来るこの一文が、その後のシャマラン映画の評価を、誤った方向に導いてしまう。どんでん返しのみを期待され、その衝撃度が映画の完成度として測られる。「ビックリしなかったから、クズ」と言われるだけならまだしも、「あの辺でネタわかったよ」とか「元ネタ○○じゃん」と自慢げに話すものまで続出。そーゆー見方して、楽しい?まぁシャマランも、余計な一文付け加えちゃいましたね…。
【ストーリー】
精神科医のマルコムは、かつての患者の凶弾に倒れる。翌秋、彼は特殊な症状を持つ少年・コールを治療する事に。ある日、コールはマルコムにある秘密を告白する。死者の姿が見えるという秘密を。
“使命を果たす”
シャマラン映画の主人公は、知らずのうちに大きな使命を課せられている。森を抜けることだったり、フルスイングすることだったり方法は様々だが、それによって他者を救う物語を描いている。幽霊を題材にし、恐怖描写も豊富ながら、この映画に“優しさ”が溢れているのも、そのテーマによるものが大きい。怪談は、過去に起きた悲惨な出来事、そして無念を胸にこの世を去った被害者たちを忘れないようにするために語り継がれると言われる。恐怖だけではなく、物語の背景に悲しみが込められていなければ、立派な怪談とは言えないのだ。その観点からすれば、この作品は立派な“怪談映画”である。
結末の衝撃ばかりが語られる作品であるが、コールがマルコムの助言を受けて、毒殺された少女の話に耳を傾ける瞬間に、実質この映画のテーマは終結をする。マルコムはこの時点で、少年を救うという使命を果たし、コールは自分に課せられた使命を知るのである。そしてここからより一層の“優しさが”、悲しみで一杯の物語を包み込んでいく。結末は、その優しさのひとつの表現でしかない。
ヒット作と駄作を交互に提供し続けるブルース・ウィリスの作品選びの基準は謎だが、この作品で今までのイメージを覆すのに成功を収めている。B型無責任キャラクターが多かった彼だが、ここでは寡黙で物憂げな主人公を好演。今後の展開に期待させたが、それを裏切るのもブルースの魅力っちゃぁ魅力。
シャマランも当然出演しているが、やはり楽しみはDVD特典のホームビデオ。映画の余韻を完全にリセットしてくれます。相当自分の事が好きなようです、シャマラン。
衝撃の結末…
↓↓ぽちりとお願いします↓↓
人気blogランキングへ
これ、めずらしく原作よりも映画の方が怖かった思いをしました(^o^;
なんていうか自分が想像していた以上の映像でこんな風に出て来られたら怖いやんけー!とめったにビビらない私がビビらされてしまった(笑)
原作を読んでから見たのに意外と満足したので出来は良いんじゃないかと思います(笑)
別にびっくりさせなくても、立派な怪談ものとしてやってけるしネ←そういう問題じゃない?(^o^;
こちらからもTBさせていただきます
今思えば、あの思わせぶりな字幕はいらなかったと思うんですよね。なんか、あざとくて^^;
TBありがとうございました。
たおさんの言われるとおりですね。「この映画には秘密があります」も秘密にすればよかったのに・・・。
それにしても、ハーレイ・ジョエル・オスメント君。大きくなりましたねぇ。衝撃の結末(笑)
こちらこそ、コメント&TBありがとうございます!!
あの一文さえなければ、シャマランのほかの映画も結末ばかり期待されずに済んだんですけどね^^;
オスメント君はまぁ…のびましたよねぇ。。。
これからも、よろしくお願いします♪
いやぁ、いましたね。 さも自慢げに「すぐ結末読めちゃったけどね〜」とか言ってるヤツが。
だからどうかしたのか?と問い詰める気すら起きませんがねw
しかしオスメント君。大きくなったのはいいけど・・・ またスクリーンで見れる日がくるのでしょうか。
『グーニーズ』のマイキーが『ロードオブザリング』に出た位にがんばって欲しいもんです。
コメント、ありがとうございます!!
思っても言わないのが、大人の態度でw
オスメント君は、まぁアレですね…。いつかビックリする役で登場希望で。ドラッグクイーン役とか。
どうやらこちらからのTBはただ今受け付け中止のようですね。
コメントだけでも送信させて頂きます。
この映画オチも見事でしたけど、たお様の仰る通り主人公には「使命」がありますね。優しいヒーローですよね。
一番下の写真・・・衝撃でした。(笑)
“他人を助ける”ってよりは、“自分がすべきことを知る”ってのがシャマランのテーマですよね、いっつも。それがよく活きてる作品でした。
まぁ、最後の写真は・・・ダッコされちゃってるし^^;
あ、TB届いてますよ〜