1997年 アメリカ映画 135分 ドラマ 採点★★
アクション映画に、何を期待しますか?崇高なテーマ?豪華なキャスト?面白いストーリー?それらが全て揃っていても、アクションシーンが腑抜けだったら台無し。火薬量がいくら多くても、危機感がなければ迫力も出ない。
では、裁判映画に何を期待しますか?
理想に燃える若き弁護士ルーディ。大手保険会社を相手取った裁判の中、暴力夫に怯える女性と出会う。
キャスティングは、ハマっている。ハマり過ぎているほどに。悪人は見るからに悪人で、やっていることも揺ぎ無く悪人だ。善人もひたすらに善人で、どんな誘惑にも負けず、自分の理想を貫き通す。と言うか、誘惑もない。理想に燃える若者が、社会に出て様々な人々に会うのだが、「彼らは彼ら。ボクはボク」と混じりあう事がないので、主人公に葛藤が生まれない。
主人公に挫ける要素がないので、ドラマ部がゆるゆる。で、裁判シーンに期待をすれば、そこもゆるゆる。言葉を武器に展開するスリルとダイナミズムが欠落しているのだ。証言が覆るような反証合戦もなければ、苦労して手に入れた証拠によって勝利する達成感もない。相手が勝手にボロを出してくれる。たどたどしい弁論の新人弁護士が、裁判中、飛躍的に弁論術が上達したわけでもなく、よくぞ勝てたなと驚くばかり。てか、誰の目にも原告側勝訴の結末が最初から見えてしまうほど、被告側が不利。格下の相手を一方的にボコボコにするヒョードルの試合を見ても、全く面白くないのと同じ。
最初から最後まで、一瞬も揺るぐことのない善人役には、確かにジミーちゃんがぴったり。でも、彼をはじめ殆んどがタイプキャストのため、印象にも残らず。唯一、ミッキーさんを除いて。現実社会を象徴する悪徳弁護士を演じるミッキーさんは素晴らしい。昨日と同じセリフで申し訳ないんだけど、あーゆー大人になりたいです。
いくらでも大問題になりそうなシーンなのに、あっさりと
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