1999年 アメリカ映画 102分 SF 採点★★★★
小学生になる息子が、TVやDVDを観てると「これって、CGだよね?」って聞いてくるようになった。ついこの間まで、ウルトラマンショーに行けば「なんで、ここのウルトラマンは小さいの?」って聞いてきたり、スター・ウォーズを観れば「おっきくなったら、オビワンになるー!」って棒振り回してたのに。ちぇっ、なんかつまんないの。

【ストーリー】
放送終了してもなお熱狂的なファンを持つSF番組“ギャラクシー・クエスト”の出演者たちは、各地で行われるコンベンションで食いつなぐ日々を送っていた。そんなある日、「侵略者から守って欲しい」と、彼らの番組を真実と信じ込んだ異星人が現れる。

“スター・トレックのパロディ”か“スター・トレック版サボテン・ブラザース”の一言で説明できそうで、実の所全くそんなんじゃ済まない傑作SFコメディ。
パロディとして笑いを取るだけではなく、ディーン・パリソットが“名探偵モンク”などのTV畑の監督の為か、スター・トレックを始めTV番組そのものに対する愛情がギューギューに詰まった本作。基本嘘をつくのが仕事である俳優に、純真無垢だった視聴者を象徴する嘘の概念がない異星人を絡ませ、全く噛み合わない会話のキャッチボールで笑わせながら、心情の変化を盛り込んでいく巧みな展開。その過程で、きちんと性格付けされたメインキャラクター達の成長もしっかり描かれているので、上辺だけの笑いに終わらず、「あぁ、こんな世界が本当にあったらなぁ」と思いながら食い入るようにTVを観ていた頃を思い出させてくれる。そんな思いがピークに達するタイミングを見計らったかのように発せられる「あれは現実なんだ!」って台詞は、もう最高の感涙ポイント。ある意味、ブラウン管の向こうから自分の名前を呼ばれたかのような感じ。

達観しちゃったのか根が前向きなのか、置かれた現状を目一杯楽しむ艦長役に『団塊ボーイズ』のティム・アレンに、まさかのお色気担当だが、それがビックリするくらいハマってた『バンテージ・ポイント』のシガニー・ウィーヴァー、スポックを演じるのがどんなに精神的に辛いかを痛感させてくれる『パフューム ある人殺しの物語』のアラン・リックマンと、素晴らしい顔ぶれが見事な仕事を見せてくれる本作。
後に“名探偵モンク”が当たり役となるトニー・シャルーブや、絶品の三枚目役を見せる『チャーリーズ・エンジェル』『月に囚われた男』のサム・ロックウェルらも良いのだが、圧倒的な印象を残すのは、あまりにあちこちズレ過ぎていて一個一個指摘が出来なくなる異星人役に扮した、エンリコ・コラントーニと『アレックス・ライダー 』のミッシー・パイルの怪演。ついつい真似したくなるのだが、真似をすればするほど危険人物に近づくので要注意。
『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』のレイン・ウィルソンと、『スペル』『ジーパーズ・クリーパーズ』のジャスティン・ロングのデビュー作でもある本作。レイン・ウィルソンはそこに立っているだけって印象だったが、オタクに扮したジャスティン・ロングは、デビュー作にしてハマり役。

誰かキャプテン・ウルトラでこんな感じの作ってくれないかなぁ
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓


夢を壊さないようにしなきゃならない俳優って、本当に大変ですよね。
特にヒーローショーとか、信じて応援してくれる子供の目の前で戦わなきゃならないし。
レイン・ウィルソンとのジャスティン・ロングのデビュー作とは知りませんでした!
後で見直さなければ!!!
しかし字幕翻訳がかの女王のせいで「The show must go on!」を「お前それでも役者か!」とか、観ててゲンナリしたものです。アメリカでは既にBlu-rayが出てるんで日本版を出す時にはサックリ字幕、改善して欲しいですわ…(っても『ブルース・ブラザース』とか改悪されたのもあるから油断出来ないんですよね、あぅ)
メインキャストもいいですが(アランリックマンの妙にリアルな感じとか笑)モンクさんやジャスティンロング、サムロックウェルがまた良い味だしてますよね〜。
特にサムロックウェルの芸達者ぶりが良くわかります。
昔いた会社で、東映からなんとかレンジャーの着グルミだけを借りて、中に入って写真会したことがあるんですが、その際にも約束事がいっぱいでしたよー。「キメのポーズはこれで、最後はこうするように」とか色々。
ホント、ヒーローは大変だぁ。。。
いやぁ、ホント面白いですよねぇ。
なにやら隠れた名作扱いになってるようですけど、シガニー・ウィーヴァーが出てても隠れてるって・・・。
女王さまはもう、あの歳で変わる事もないでしょうから、仕事をあげるってことでソフト化の際に若手とかがシッカリやってくれればいいんですがねぇ。
ブルース・ブラザースの一件はちょっと分からないんで、今度確認してみますー
良い映画なんですよねぇ、これ。
脚本も良く出来てる。
いつまでも隠れた名作にしておくのはもったいないですよねぇ。
しょっぱなの何分かを見逃したのですが、途中で止められないくらいハマりました。
ティム・アレンもアラン・リックマンもシガニーウィーバーもよかった。
ジャスティン・ロングもよかった。
これがデビュー作とは知りませんでした。
上の写真を見て初めて気づいたんですが、宇宙人の女性、ミッシー・パイルじゃないですか。
私にとっては「チャリチョコ」のバイオレットのママ。
アラン・リックマンはセルフパロディなんでしょうかね?あの役作り。
サム・ロックウェルは(おお、「月に囚われた男」観なくっちゃ。)出演作選んでるな、という感じがします。
それにしても、たおさんのレビューは面白いです、つくづく。
ミッシー・パイルを初めて観たのがコレなんで、もう何を観てもタコ星人なんですよねぇ^^;
えぇ、これは名作です!
確定です!
この当時のアラン・リックマンというと、案外まだ変な顔でビルから落っこちてく印象が強かったのかもしれないですねぇ。これ以降弾けますが。
褒められても図に乗るだけなのでアレですが、正直休み過ぎててまだまだ調子が戻らないんですよねぇ。
なので、今のところは「如何に短く終わらせるか」を課題に。
スタートレックのパロディだと聞き観た作品でしたけどSF映画の傑作でした。
久しぶりにまた観てみたくなりました。
ただのパロディのようでいて、TV愛もたっぷり、現状の厳しさをしっかり描きつつも夢たっぷりと、ホントよく出来た作品ですよねぇ。
余談ですが私もデヴィッドといえばボウイ派です。サブタレイニアンといえばホームシックエイリアンですか?(汗
違っていたらごめんなさい。
失礼しました〜〜。
この作品は私も大好きな作品です今見るとすごい豪華なキャスティング
なのですが、エイリアン役のミッシー・パイルさんはこの作品を
見て好きになりました。
スタートレックやSF映画に対する愛を感じる作品ですね
SFパロディにこの顔ぶれ!?って感じもありますが、この愛に溢れた脚本読んだら出たくなりますよねぇ。
ちなみに、サブタレイニアンと言えばジャングルやらホームシックエイリアンやらがメインどころなんでしょうけど、ボウイのアルバム『ロウ』に入ってるサブテラニアンズから取ってるんです^^;
この映画でのミッシー・パイルの印象が強過ぎて、もう何を観てもタコ星人に。。。