2002年 アメリカ映画 142分 SF 採点★★
「ワシらの目は節穴じゃった…」
仰るとおりで、マスター・ヨーダ。物語上、重要な転換期を迎える三部作の折り返し点。アナキンとパドメの愛の物語を軸に、パルパティーンの恐るべき陰謀の全容が見えてくる、非常に重要な作品である。それなのに…。
銀河を支配すべくより強力な力を得るために、パルパティーンは自ら戦争状態を作り上げる。ジェダイの連中は相変らずその陰謀に気付かず、アナキンはひたすらパドメの後を追っかけてました。

ストーリーは、確かに前作よりも面白くなっている。民主主義と大義名分を振りかざし、でっち上げの戦争でより強大な力を得ようとするパルパティーンの姿は、某国のアホ大統領と某国得意のやり口を容易に想像させる。ルーカス自身は否定しているが、現実とあまりにリンクしすぎるストーリーは、ファンタジーとしての高揚感を削いでしまってもいるが。
クライマックスの戦闘シーンも、前作の反省があったのか非常に迫力満点だ。『ブラックホーク・ダウン』を観ているようだ。ヨーダも、いつもより多めに回っていて楽しい。傑作と言っても問題のない見せ場だ。ただ、そこに行き着くまでの2時間が辛い…。

アナキン&パドメ組、オビ=ワン、その他と3つにストーリーが別れるのだが、相変らず演出に抑揚がないため、複雑なストーリー展開をしているのに、ただ時間がダラーっと流れる。人間ドラマに至っては、もっとヒドい。アナキンには“ジェダイの掟”を守る気が全くないようで、登場と同時に目をギラギラさせている。その心の葛藤が感じられないため、“禁断の愛”に見えないの。まぁ、若いからあれくらいサカリがついててもしょうがないんだけどね。暖炉の前で語り合ったり、草原を抱き合って転がったり、湖畔で触れ合ったりするシーンって、すっごく久しぶりに観たよ。ちょっと観ていて恥ずかしくなりました。そのほかのシーンは、基本的に登場人物が横に並んで喋ってるだけの演出だし。
莫大な予算、才能溢れる俳優陣、素晴らしい特殊効果、それなりに面白いストーリーと揃っているのに、こうなっちゃったのは、やっぱりルーカスの演出力のなさだよね?
でも、やっぱりクライマックスはよかったですよ。褒めました。それで勘弁してください。

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続きを早く見せろーーー!と思った続きだったので待ってましたって感覚で軽く観ていました。
なんていうんだろう・・・そう、連載物の漫画の続きを読んでいる気分(笑)
こっちが恥ずかしくなるようなデートとかいつもより多く回っているヨーダとかがやはり印象に深いです(笑)
こちらからもTBさせていただきます。
>ちょっと観ていて恥ずかしくなりました。
確かに,あまりにも陳腐で,見るに耐え難いものがありましたねっ♪
>褒めました。それで勘弁してください。
なははははっ・・・褒めちゃいましたか.
コメント&TB、ありがとうございます!!
ものすごい映像のメロドラマになってしまうのかと不安だった分、クライマックスにはだいぶ救われました^^;
褒める練習中ですが、まだまだなのようで。頑張ります^^;
これからも、よろしくお願いします♪
突然ラブストーリーになっちゃいましたよね。
私はこういうメロ系が好きじゃないので、
『EP2』はあまり好きじゃないけど、
最終回『EP3』に向かって盛り上がっていく、
大事な回でもあるんですよね。
前作の失敗を修正しつつ新たなチョンボを繰り返すのも、ルーカスの魅力なんでしょうか^^;
メロドラマはあまり修正されてなかった気もしますが…。
これからも、よろしくお願いします。