2008年 アメリカ映画 103分 コメディ 採点★★★★
もうかれこれ20年近くも前になっちゃうんだけど、バンド活動に勤しみまくっていた私。そこそこの会場で、そこそこのライブをやっていただけにもかかわらず、「コレで食っていけんじゃね?」と甘い夢を見ていたもので。無論甘い夢のままで終わって、徐々にバンド活動からも離れ現在に至るんですが、未だに「バンドやりてぇなぁ」と思う事も多々。ただまぁ、この歳になっちゃうと、若い連中に混ざれば「ロックを頭で考えるんじゃねぇ!」って怒鳴ってしまいそうだし、同世代で集まれば「何でやる曲まで歳に合わせなきゃなんねぇんだ?」と絡んでしまいそう。あぁ、どっかに都合のいいバンドメンバーいないかなぁ?
【ストーリー】
20年前、メジャーデビュー直前にバンドをクビになってしまった、ドラマーのフィッシュ。かつての仲間たちが世界的スターとなっていく一方、フィッシュは職も家も失いどん底に。そんな折、急遽ドラマーが必要となった甥のバンドに加入したフィッシュの映像が動画サイトで話題となり、それをきっかけに念願だったデビューを飾るのだが…。
ビートルズからデビュー直前に追い出されたドラマー、ピート・ベストの物語をざっくりとベースにした、『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督、『ナイト ミュージアム2』のショーン・レヴィ製作によるコメディ。
ふと『ガレージ・デイズ』も思い出してしまうが、大人になりきれないと言うか、なることを拒否している主人公や、登場している顔ぶれに、ほんのりとアパトーギャングの作品の香りもする本作。かと言って、ジャド・アパトー絡みの作品のように観終わった後に「あぁ、俺もそろそろしっかりしなきゃなぁ」と思うようになるかと言えば、そんなことは全くないあっさりとした作り。
多少の浮き沈みはあるものの、基本的に主人公らが順風満帆のまま終わる本作。ダメ男の再起物語としてもロック映画としても、定番内にキッチリと収まってしまう、非常におとなしい出来。ただ、その物語の土台が安定しているからこそ、世代によるロック感の相違を中心とした笑いの数々に高い瞬発力が生まれ、結果、小気味良く笑っているうちに作品が終る軽快なスピード感が生まれることに。
確かに当たり障りのない作品ではあるが、バンドの中心メンバーとしても出演しているテディ・ガイガーによる楽曲も思いのほか良いし、一時甘い夢を見ていた私のような人間にとって、ファンタジーのまま終わる本作は、まるで一服の清涼剤のような感触だったので、甘めの評価。
全身からダメ中年臭を漂わせるフィッシュ演じるのは、『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』『Gガール 破壊的な彼女』のレイン・ウィルソン。あっさりとコッテリを混ぜ込んだ笑いで、存分に打ちのめしてくれるのだが、一旦中川家礼二に見え始めると、顔ばかりか声まで中川家礼二に聞こえてしまうことも。TV放映の際は、是非吹替えをお願いしたい。
そのほか、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』からそのまんま出てきたかのようなエマ・ストーンや、今回は随分とおとなしい『40歳の童貞男』のジェーン・リンチらが、本作にほんのりとアパトー風味を加える一方、ピート・ベスト本人もこっそりと登場。
かなりのつわものママを演じていた、『ビッグ・ヒット』『俺たちニュースキャスター』のクリスティナ・アップルゲイト。見た目こそなんか“量産型ジェニファー・アニストン”みたいになってましたが、そんな風貌とは裏腹に、「昔パンクバンドやってたのー」っていう劇中での台詞同様、実際にパンクス上がりなんですねぇ。これまた劇中同様ギターヒーローが大好きらしく、やり過ぎて腱鞘炎になったとか。筋金入りですねぇ。
この構成だと、高確率で男女関係で揉めるよ
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
哀生龍はもっぱら聞くほうです。
>ファンタジーのまま終わる本作
この作品は、これでいいんですよね♪
夢は夢のままに、現実的に一歩前に進むタイプの作品もいいけれど。
見る側の年代によって感じ方がかなり違う作品なんだろうな、とは思いつつ・・・
この作品お気に入りなんです。
流れる楽曲も良い曲が多いですよね。
これ観た時はDVD発売がなくてガッカリしてたんですけど発売されるんですね。
買わなきゃ!
ははは、確かに中川家礼二に見える(笑)
なまじ他人事に思えない分、すっきりとさせてくれた映画でしたねぇ。
またバンドがしたくなりましたよ!
大手独占レンタルしてから販売って流れはあんまり好きじゃないんですが、とりあえず発売されて良かった良かった。
今ではすっかり“主演 中川家礼二”に脳内変換されてます。
うっわー。レイン・ウィルソンを見たら中川家礼二になっちゃうよ〜〜〜
☆たおサン、バンドマンしてたんだ。
幼稚園から中学迄バリバリのクラッシックピアノを弾いてて何故か突然ジャズピアノに行ってしまった私。
いわゆるPOPSからROCKも弾く♪
そういう者としては音楽も楽しめた
ちょっと「ありえない」主人公
びみょーなヘタレっぷりが楽しめた
がははははは
量産型ジェニファー・アニストンみたいな・・・ってウケる〜〜
実は♪♪cdを持ってる私なのだっ
(*^-゚)vィェィ♪
もう私の中では“レイン・ウィルソン=中川家礼二”です。直結です。
音楽をかじった者としては、嫌いになれない魅力がある作品でしたよねぇ。
サントラも良かったですし。
“量産型”とか“廉価版”とかは、私の口の悪さゆえにってことで^^;