2002年 アメリカ映画 119分 アクション 採点★★★★
天才役をやらせるなら、マット・デイモン(以下ジミーちゃん)に。自ら脚本も手掛けた『グッド・ウィル・ハンティング』では数学の天才。『ラウンダーズ』ではギャンブルの天才、『リプリー』では犯罪の天才。その他、『レインメーカー』では弁護士に扮し、最新作『シリアナ』ではアナリストと、なにかと頭のいい役ばかり。そして本作では、殺しの天才ときた。ジミーちゃんなのに。
【ストーリー】
背中を撃たれ漂流中のところを、たまたま通りがかった漁船に助けられた男。記憶を失っていたものの、なぜか身に付いている高い戦闘能力と、たまたまお尻に埋め込まれていた貸し金庫の番号を手掛かりに軍資金を得、たまたま見かけたマリーをお供にパリへと自分探しの旅に出る。
何度読んでも好きになれない小説なんですよ、これの原作。読む度に、あまりの都合の良さに投げ出してしまうんですが、映画はいい。限られた時間と情報量の中では、この程度の都合よさは鼻につかない。あんまりひどいと、アノ映画みたいにウンザリしちゃうんですけどね。
最近では珍しく70年代の名作の数々を髣髴とさせるようなストイックなスパイアクションだが、製作当初のスタジオ側の思惑とはだいぶかけ離れた作品のようだ。スタジオ側としては、同時期の公開となる『トリプルX』に対抗できるド派手なアクションエンタテイメントを目指していたようで、ブラッカイマーの映画ばりに触れるものは全て爆発し、セリフの数よりはるかに多い銃弾が飛び交い、ジミーちゃんがワイヤーを駆使したカンフーを披露する映画を目指していたようだ。そんな映画は、ニコラス・ケイジにでもやらせておけ。当然、監督のダグ・リーマンは猛反発。ジミーちゃんも、「ボクがそんな映画に出てもねぇ」と言い出す始末。スタジオ側とモメにモメたが、監督は意見を押し通した。農場での決闘で、この映画唯一の爆発シーンがあるのは、数少ない妥協点の一つのようだ。結果、世界中で大ヒット。観客は、まだまだバカじゃないのを証明する形となる。
監督が踏ん張った状況設定もあってか、ジミーちゃんは何の違和感もなくジェイソン・ボーンを演じきる。いつもの人懐っこい子供のような笑顔は封印し、戸惑いの表情から咄嗟に殺戮兵器の顔へと変貌し、フィリピン伝統の格闘技“カリ”を駆使するジミーちゃんは、ボーン以外の何者でもない。これだけヒットしたアクション大作に出ておきながら、『ふたりにクギづけ』を次作に選ぶのも、ジミーちゃんの魅力だが。
マリーの「私の事も忘れちゃうんでしょ?」の問いに、ポカンと「どうして?君しか知っている人いないのに」と答えるシーンはお気に入り。ドキっとした女性ファンも多いのでは?
天才俳優の名をほしいままに
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ジ・・・ジミーちゃんってもしかしてジミー大西のことかしら(^o^;
とっさに浮かんできて爆笑しちゃいました(笑)
こちらからもTBさせていただきまっす。
ミニで走り回るシーン結構気に入ってたりする。
TBありがとうございました。
マット・デイモンはジミーちゃんに良く似てますよね〜。しかも、「チーム★アメリカ」を観て以来、もう彼のことは普通には見られなくなってしまいました。(笑)
を映画紹介番組とかで見かける度に
「むぁっと・でぃもぉん!」
っと変換されてしまって大変です。『ブラザー・
グリム』が平常心で見れなさそうで未だ封印中(笑)
コメント&TBありがとうございます!!
マット・デイモンことジミー大西ですが、いくら映画がヒットしようが相変らずのマイペースぶりが好印象ですね。相方のベンが、一時勘違いヤローになっていたのとは大違いで^^
ミニでのカーチェイスシーンは、最近では『RONIN』と並ぶ名シーンですね♪
実は『サウスパーク』が苦手な私は、『チーム★アメリカ』も避けておりまして…。^^;
今度、頑張って観てみます〜
TBありがとうございました。
とっても普段着なジミーちゃん。テキパキと動く姿はなかなかカッコよかったものです。ジミーちゃんなのに。
古い記事にすんません。そろそろ最終章が公開ということでおさらいをしてみました。
ジミー大西の顔が好きじゃないので、当然マットの顔も好きじゃありません。
最近は見慣れたのでいいんですが・・・
私も初めて見た時はビックリしたジミーちゃんですが、見慣れてくるとなかなか愛くるしくも。まぁ、セクシー男優に選ばれる程かどうかは別にして。