1992年 アメリカ映画 101分 アクション 採点★★★
兄弟がいるにはいるが、あんまりにも歳が離れているので実質ひとりっ子みないな私。そんなもんで、兄弟ゲンカなどの兄弟ならではのエピソードを聞いたりすると、なんとなく羨ましくも。ただまぁ、実際歳の近い兄弟なんかいたら、それはそれで鬱陶しがること間違いなしの私なんですが。
【ストーリー】
民間警察の署長である兄を殺されてしまった、ジョージ。犯人が捕まるも、証拠不足で釈放されてしまった事を機に、お気楽生活から足を洗い兄の跡を継ぐことを決意。自らの手で犯人を捕まえようとするのだが…。
お気楽無責任な若者が事件に巻き込まれる中で大人へと成長していく、よくあるアクションコメディの一本。
“大人へと成長していく”とは書いてみたものの、実のところ全く成長はしない。お気楽な主人公が、あまりお気楽ではない事件に巻き込まれるも、基本お気楽な態度のまま、あれよあれよと事件を解決し、私生活も万事オーケーみたいな感じ。その間、クリスチャン・スレイターは、画面の向こうからガンガンガンガンこっちに向かって話しかけてくる、お気楽さ。そもそも本作、当時若手スターの中でもノリにノッていたクリスチャン・スレイターありきで製作された一本。“クリスチャン・スレイター版『ビバリーヒルズ・コップ』っぽいの”で、充分完成形。それ以上やっちゃうと、クリスチャン・スレイターの軽快さが損なわれてしまう。そういう意味では、ハロルド・フォルターメイヤーの音楽も、きっちりと仕事をしている。
ある意味、クリスチャン・スレイターにとっての“いつまでも変わらないプロフィール写真”みたいな本作。というか、「オレも昔はこーだったんだゼ」と出してくる写真のような作品なので、こっちも「カッコいいスね!」とか言いながら一緒に昔を懐かしむような観賞態度でよろしいかと。
“若きジャック・ニコルソン”とも言われていたクリスチャン・スレイター。今では生え際ばかりがジャック・ニコルソン化しつつあるのだが、『マインドハンター』での彼も、20年近くも前になる本作の彼も、基本的にはほとんど変わりがないので違和感も驚きもない。今、これと同じようなノリの映画をやっても、ぜんぜん大丈夫そう。
そうなると、本作の目玉となるのはやっぱり『バイオハザード』『ウルトラヴァイオレット』のミラ・ジョヴォヴィッチ。撮影当時まだ15歳だっただけあって、もうプリップリ。まぁ、今観るとただの美少女でしかない個性のなさなんですが、こっから10年後にそんなただの美少女が“世界一ゾンビ蹴りが似合う女性”に変貌することを考えると、色々と感慨深くも。
私個人が決めてる“美人四天王”に出たり入ったりしているアシュレイ・ジャッドが、美人アピールをする暇がないほど小さな役で出てたりしているのも、お楽しみで。
世帯主はミラ
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