その怪談において地理的距離間が怖さを増幅させる重要な要素の一つなんですが、実際の舞台が読者から遠くに位置している場合が多いにもかかわらず、怖さが変わらない“距離感の曖昧さ”を持っているのが、TVや映画など芸能界を舞台にした怪談。実際距離が遠くても、受ける印象はTVと自分の距離の近さと感じてしまいますし。
で、この本。
“芸能界の”って言ってる割には芸能界じゃない話が多かったり、“TVじゃ流せない”ってはずなのにTVで放映したものの話だったりと、色々とチグハグだったりもしますが、心霊話から芸能界の苦労話、若干の愚痴など多岐にわたる話の数々の中には、ゾクッとする話も何篇かありましたし、「カブトムシもいいけど、夏はやっぱり怪談だぁ!」って方には無難な一冊かと。
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