ズーランダー (Zoolander)

監督　ベン・スティラー　主演　ベン・スティラー
2001年　アメリカ映画　89分　コメディ　採点★★★★★

『ズーランダー』は年一回。それ以上は、身体がもちません。全編一瞬のスキも与えず笑いが詰め込まれているので、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を通して観るより疲れます。グッタリです。一回観たら、一年間は気が付かないような所にしまいましょう。特にお子さまの手の届かない所に保管することを、お忘れなく。

児童の労働に反対の意を示した、マレーシアの首相。安い賃金での労働力を失う事を恐れたファッション業界の闇の権力者は、彼を暗殺するため、バカで簡単に洗脳されやすく、顔パスでどんなところにも入り込める男を探していた。あ、いた。彼の名はズーランダー。職業、トップ男性モデル。



製作・監督・脚本・主演をベン・スティラーが兼ね、妻と両親と妹に義理の兄までもが出演し、オーウェン・ウィルソン、ウィル・フェレル、ヴィンス・ヴォーンといつもの顔ぶれが揃った、ある意味スティラー家のホームビデオ。多数のセレブが顔を出す事で話題になった作品だが、その顔ぶれに驚くスキを与えずに笑いの波状攻撃をきめてくれる。だって、ベン・スティラーがトップモデルって時点でオチなんだもの。そのオチが、ずーっと出ずっぱりなんだよ。ズルイよ。
最近、デンゼル・ワシントン主演でリメイクもされた『影なき狙撃者』のストーリーラインを主軸に、徹底的にモデル業界をネタにした笑いを散りばめるが、全く嫌味に感じないのはさすが。“笑いもの”にしているという、攻撃的な感じがしない。「バカだけど、いい奴らなんだよ」と、愛情すら感じる。ま、“怒った方が負け”な作りですけどね。



ここまで好き放題やっておきながら、この映画がベン・スティラーの独りよがり映画になっていないのは、ウィル・フェレルとオーウェン・ウィルソンの存在が大きい。ここでのウィルは凄まじい。ズーランダーという鉄壁のキャラクターを前に、怯むことなく全てを（ネガティヴな面を含め）ぶつけてくる。もう、その存在自体がＲ指定だ。ベン・スティラーは、見事にウィル・フェレルの魅力を引き出し、それにウィル・フェレルも応える。その後、共演作が続くのも納得だ。
先日は、「ルークの方が可愛いかも」と言ってしまっていた私だが、やっぱりオーウェンの方が可愛い。もう迷わない。オーウェンが可愛い。



「こんな映画で★5つ？」といぶかる方々もおられるでしょうが、何を言われようが★5つです。「人間失格」というセリフは以前言われた事があるので、もう通用しませんし。内容的には★4つで充分なんですが、“デヴィッド・ボウイが出てきたら自動的に★ひとつ加算するシステム”での採点方式ですので。自分の次に好きなんですよ、ボウイ。


実際、一番の見せ場をかっさらってましたね

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Comments

TBありがとうございました。
もう、疲れてる時にこのオバカ映画を見ると疲れが飛んでいきますよ。バカさ加減が好きです。ベン大好きです。アホモデルめっ！
一番好きなシーンは『マーマン！！』です♪

Posted by Deanna at 2006年03月26日 00:23

Deanna様、こんばんは！
コメント＆ＴＢありがとうございます。
私は疲れている時にコレを観ると、間違いなく序盤で失神してしまうので、万全な体調で挑んでます。ま、年に一回ですが。

Posted by たお at 2006年03月26日 03:47

ＴＢ、感謝です♪

ウィル・フェレルのムガトゥーは最高でしたね。
最近、｢奥様は魔女｣でキッドマンと絡んでましたけど、
あれは両者にとって残念な組み取りだったように思いました。
もっとハチャメチャな彼が観たいですねぇぇ…。

Posted by カゴメ at 2006年03月26日 09:19

カゴメ様、こんにちは！
コメント＆ＴＢ、ありがとうございます。
この映画でのフェレルのハジケっぷりは、最高ですよね!!特にＮＧ集でのフェレルは、『奥さまは魔女』で「キモイー」って言っていたような人たちには猛毒です。『奥さまは魔女』はまぁ、ニコールを観るだけの映画でしたからねぇ。。。

Posted by たお at 2006年03月26日 11:45

こんばんわ！
序盤のあのキメ顔を見たときからやヴぁいっ！と思ったけれど、こんなにヤバイとは思いませんでした（笑
休む間無しで、大いに楽しんでしまいましたｗ
特典映像は後日に回したくらいです。おなかいっぱいでｗ

Posted by PINOKIO at 2006年05月08日 02:21

PINOKIO様いつもお世話になります♪
休む間もない分だけ非常に危険な映画ですよね。
特典映像まで一気に観ちゃうと、寿命が100日は縮みますのでご注意を。

Posted by たお at 2006年05月08日 19:48

TBさせて頂きました。私この映画大のお気に入りです。トップモデルになりきっているステイラーとオーウェンは最高です。ステイラーの人脈も凄いものです。なんてこと無い脚本を見事な思い込み演技で最高のコメディーにしてしまったステイラーは天才です！！

Posted by Lance at 2006年05月18日 00:15

Lance様こちらにもようこそ♪
ベンは何気にリンプ・ビズキットのＰＶに出たりと、人付き合いはよさそうですね＾＾見習わないと。。。
これ一本でベンの面白さの全てが分かるかのような、非常に濃い作品でｗ

Posted by たお at 2006年05月18日 02:55

この映画は墓場まで持って行きたいくらいに好きです。
日本公開が待ちきれなかった私は、アメリカ版ビデオを
無理やり友達に回覧していました・・・。
オーウェン、死ぬほどカワイイですよね。
ちなみに、ジーナ･ガーションが妻、というプロフィールは誤りです！

Posted by kino at 2006年05月20日 15:33

あらららら。本当ですか!?
急いで訂正しないと。あちこちに書いちゃったのに＾＾；“allcinema Online”もあてにならないですねぇ。情報サンクスです♪

Posted by たお at 2006年05月20日 19:44

こんばんは。今更コメントですみません！
そうそう！だって、出演作のパンフレットにも
「ジーナ･ガーションは妻」って書いてあるし。
どっちかというと　シェリル･クロウとのことの方が有名みたいです。

シェリルの曲の中に、グウィネス･パルロウが
コーラス参加してるのがあるんです。
当時　グウィネスが弟のルークと付き合ってたから
その繋がりなんだろうなー。オーウェン・トリビアでした（笑）

Posted by kino at 2006年05月23日 01:02

kino様こんばんは♪
ほー。なんともややこしい繋がりで＾＾；
希望的にはやっぱりジーナと夫婦の方が面白いんｄねすけどねｗ

Posted by たお at 2006年05月23日 02:44

久々に観て書いた記事にTBありがとうございます（笑）
やっぱり好き！面白いですよねぇ。
ベンはかっこいいし（？）、オーウェン可愛いし。
ウィルも最高です。

Posted by kino at 2006年06月07日 01:15

kino様いつもお世話になります！
ベンがかっこいいかどうかは別にして、オーウェンは可愛いですｗ
ウィル人気も徐々に上がってきているようですが、人気者になって欲しいような欲しくないような・・・。
これからも、よろしくお願いします♪

Posted by たお at 2006年06月07日 03:24

こんにちは。
一年に一回なんて言わないで
月一回くらいは見てください！（笑）
ちょっと落ち込んだ時とかに
丁度いい映画ですよね。
ちなみに・・・オーウェンは
結婚していないので･･･
私はすごくオーウェンのファンなんです
まあ、紐っぽい感じもするけどね。

Posted by ＡＬＩＣＥ at 2007年01月20日 14:38

ＡＬＩＣＥ様こんばんは！
いやぁ、月一回観ると寿命が縮むんでｗ
あ、こっちはまだ直してなかった！以前、別記事で指摘されたんで全部直したと思ったら。恥ずかしい恥ずかしい・・・。
ヒモっぽいのは確かｗ
どうせなら、ケイト・ハドソンじゃなく母親の方と付き合ったほうが似合うのにとも。

Posted by たお at 2007年01月21日 00:38

たおさん、こんばんは〜(*^_^*)
これ、どーしましょっ　ってくらい面白かったですね♪　”ナイト・ミュージアム”を観た後に、なんとなくベン・ステイラー出てるしオーウェンいるし。。。と思って軽い気持ちで観たら、も〜、目が釘付け状態（笑）それに、ウィル・フェレルがまた。。。^m^

Posted by りら at 2007年05月24日 22:21

りら様こんばんは〜♪
もう“全てはズーランダーから始まった”といっても過言じゃないほど面白い作品ですよねぇ。フェレルもスゴイ！あんな、部屋を横切るだけなのにあそこまで面白い人はそうそういないのではと。別に変なことは特にしていないのに。

Posted by たお at 2007年05月26日 20:47