1986年 アメリカ映画 93分 ホラー 採点★★★
同時上映って、いつ頃からなくなってしまったんでしょうねぇ?下手すれば、若い子たちは“同時上映”って言葉すら知らないかもしれないですし、せっかくですから同時上映ってのを復活させてみてはと。まぁ、総入れ替えが普通となってしまった劇場ではアレでしょうから、DVDで。『ドクター・ブッチャー』&『人喰い族』とか、『マイドク』&『デッドリースポーン』とか、なにかと『メガフォース』が付いてくるとか。わぁ、欲しい。

【ストーリー】
幼い息子が行方不明となってしまった人気ホラー作家のロジャーは、育ての親である叔母の形見の屋敷に移り住むが、その屋敷には何物かが潜んでおり…。

確かゲーム化されてたような気もする、『13日の金曜日』のショーン・S・カニンガム製作、『U.M.A レイク・プラシッド』のスティーヴ・マイナー監督によるホラーコメディ。
主人公のトラウマなり恐怖心を実体化させる力をその屋敷が持っているのか、主人公に恨みを持つ怨霊がアノ手コノ手とやたら手間暇かけて現れているのかイマイチ不明瞭で、“ホラーコメディ”といってもその辺のメリハリが効いていないのは痛い本作。だからと言って退屈するかと言えば、全くそういうこともなく。『バタリアン』における“タールマン”やら“オバンバ”同様、確か公開当時東宝東和が独自にネーミングしていた気がするやたらと造形の出来がいいモンスターが小気味良く登場し、軽快なテンポを保っている。こういう、“見せるべき物を見せる”姿勢は嫌いじゃない。いや、大好き。

公開当時、本命で観に行ったはずの『デモンズ』がやたらと暗い所でニッチャラニッチャラしている作品だっただけに、劇場を後にして記憶に残ったのは併映のこっちの方で。それもこれもやはり、“アメリカ人+好青年+チリチリ”とくれば真っ先に思い浮かぶウィリアム・カットの、スコーンと突き抜けた明るさによるものが大きいのでは。真っ赤な全身タイツでふらふらと飛ぶ『アメリカン・ヒーロー』も大好きでしたし。
ウィリアム・カットと言えば、ルーク・スカイウォーカー役のオーディションを受けてたってのが有名な話。その辺の繋がりなのか、『ファンボーイズ』にも出ていたようですが、残念ながら本編からは全部カットようで。最早60歳になろうとしているウィリアム・カットですが、そのカットされたシーンを観る限り、相変わらず“アメリカ人+好青年+チリチリ”の代表格でしたねぇ。

こんな小品が気軽に劇場で観れたんですよねぇ
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