2003年 アメリカ映画 91分 アクション 採点★★★★
イタリア人の家族に手を出してはいけません。その父親が、作務衣やカンフー服を着ているようなら尚更です。だいたいセガールですから、そういった場合は。
タイを旅行中のアメリカ人が、テロリストに誘拐された。残念ながら父親がセガールだったために、誘拐グループは大変な目に。
正直、もうダメかと思っていたセガール映画。先日観た『イントゥ・ザ・サン』も、セガールのワンパクぶりを堪能できた映画だったが、面白いとは言い切れない出来だったし。ブクブクと太って、動きにキレがなくなってしまった事に大きな要因があるのだが、『HERO』『LOVERS』のアクション監督チン・シウトンは、セガール自身のアップはスローを多用し、ロングショットはスタントときっぱりと割り切った演出をし、セガールファンとしては痛し痒しだが、アクション映画として見ごたえのあるシーンを作り出している。
アメリカ人バックパッカーが、タイでひどい目に遭うというストーリーは、『ザ・ビーチ』などでもお馴染みだが、そこにちょちょいとセガールを加えただけで、立派なセガール映画の出来上がり。タイ軍部、CIA、麻薬組織、テロリストとやたら色々絡んでくるが、面倒くさいストーリー展開になりそうになると、「邪魔する者は全て敵」とセガールが暴れてくれるので、頭は常にスッキリです。クライマックスのセガールVS敵ボスと同時進行で行われる、呪術師VS高僧軍団のシーンは、スッキリ頭でもついていけない常人離れしたものでしたが。誰が考えたんでしょうね?セガールですね、きっと。
セガールと言えば“乱暴者”だが、それ以外にも、この映画にはセガールのやりたいことが一杯詰まっている。その一つがラブシーン。“その一つ”というか、ほとんどだと思うが。やりたかった気持ちはよく分かるんですが、まぁ次からはカメラの回ってない所でお願いしたいですね。
娘を探しながら、ちゃっかり彼女も見つけるセガールですが、娘に対する言い訳が気になるところ。「助けに来たぞー、娘ー!大丈夫かー?あ、コレ新しいママだから」って感じか?
その気になれば、いくらでもケチをつけれる映画だが、新規のセガールファンを獲得できるだけの力を持った作品でもあるので、是非一度ご覧あれ。あ、残念ながら今回はセガール歌ってませんけど。
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やっぱりセガールは、
歌って、日本語でしゃべらないとね。
もう、あれ見てしまったから、
並のセガール映画では、満足できません、、、
コメント&TB、ありがとうございます。
確かにアレは、セガール映画の極北でしたね^^;
まぁ、ビッグスターのしがらみも解けたようなので、好き放題やったとんでもない映画を作ってくれる事を期待します。