1991年 アメリカ映画 99分 アクション 採点★★★
もう胸張って言っちゃうけど、この映画好き。品位を疑われるかもしれないけど、好きですよ、はい。もともと、疑われる以前に品位ないし。
【ストーリー】
馴染みの店を救うために、ハーレーとマルボロマンは銀行の輸送車を強襲。だが、入っていたのは現金でなく新型麻薬。殺された仲間の仇を討つために、二人は「クールに死のうぜ」を合言葉に、悪徳銀行家に立ち向かう。
「ダサく生きるより、クールに死のうぜ」のキメ台詞通りにいかなかった、ミッキー・ロークとドン・ジョンソン。セクシー派俳優として一世を風靡したものの、『エンゼル・ハート』以降出演作に恵まれず、しまいには「俺はボクサーになりてぇんだ」と、この映画公開の年に来日。スケスケの豹柄トランクスと華麗なるネコパンチで、満員の両国国技館を沸かせたが、俳優人生はどん底に。『マイアミ・バイス』での人気も、映画界では通用しなかったドン・ジョンソンも、「かっこいー俺を誰か撮ってくんねーかなー?」と模索中だったに違いない。そんな“かっこいー俺”中毒の二人が出会ったのがコレ。“カッコイイ男”の代名詞の、バイク、タバコ、カウボーイ、ガンアクション、モテモテ、キメ台詞を満載。てか、それしかない。
「銃を突きつけられる度に5セント貰ってたら、今頃俺は大金持ちだぜ」と初っ端から飛ばすミッキーさんだが、劇中ではどちらかというとお笑い担当。いい年こいて無責任なチト天然な男を熱演。もともと、ちょっと足りなそうなところが魅力的な彼だったので、婦女子の方々はメロメロになるのでは?「死んだオヤジが言ってたんだが」が口癖のドン・ジョンソンも、無責任な中年には変わらないが、二枚目役を死守。ただ、たいして面白い仕事もしていないところが、現在、見事復活を果たしたミッキーさんと格の違うところなのかもしれないが。
無責任でその日暮らしの不良中年が、地位も名声も富みも兼ね備えた背広組に楯突く構図は、『ウェインズ・ワールド』や『アニマル・ハウス』に通ずるところがある、ってのは大げさか?
ベクトルがとんでもない方向へ向いてしまった“男のマニュアル”的映画なので、中学生の頃に観てしまっていたら、その後の人生に大打撃を食らわせていたであろう作品。名前に“マン”が付いているのは、やはり全男子の憧れでは?セガールの『グリマーマン』もそうだが、いい年こいてもなお名前に“マン”ってつくのは、男の子の秘めた願望なんでしょうね。私も「〜マン」って呼ばれてみたいものです。あ、やっぱりいいです。スペシャルゲストが、ロバート・“エクスタミネーター”・ギンティってのは微妙に痛い気がするが、憎めない映画なのよ。ミッキーさん出てるからかなぁ?あ、私ファンなんですよ。昔、写真集持ってたし。
公開時のコピーが『俺たち制御不能(アウト・オブ・コントロール)!』
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お恥ずかしながら、私もこの作品好きです♪
私はドン・ジョンソン派なのですが(マイアミ・バイス世代なもので)、この作品の彼はちょっとダサくていい感じでした。ミッキー・ロークも若いですよね。
こちらからもTBさせて頂きましたので、今後ともよろしくお願いいたします♪
私も若い頃、『マイアミ・バイス』ばりのパステルカラーTシャツに麻のジャケットを着てたイタイ過去を思い出し、胸がちくちくします。
ドン・ジョンソンといえば、昔レコード出していたような。『ハートビート』とかってやつ。持ってた気が。あ、また胸がちくちくと。
やっぱ、男の憧れでしょ!!
>中学生の頃に観てしまっていたら
足が届かないというハンデを無視して、ハーレーに乗ってアメリカを爆走しようと画策したと思います。
でも中年になってから見たのでは遅すぎで、“カッコ良いヤンチャ中年”になりようがありません(涙)
確かにこんな中年にはなかなかなれそうにはありませんねぇ。。。残念です。
しかしまぁ、ミッキーさん。『スパン』にしろ『ドミノ』にしろ、昔はハーレーだったんじゃないのかって役柄が最近多くなってきましたねぇ。さすが!