フォーガットン (The Forgotten)

監督　ジョセフ・ルーベン　主演　ジュリアン・ムーア
2004年　アメリカ映画　92分　サスペンス　採点★★★

もうみんな既に観たって前提で書くよ。いいね？いいよね？

【ストーリー】
一人息子のサムを亡くした母親テリー。ある日を境に、周囲の人間がサムのことを忘れ始め、存在した痕跡までもが消えていってしまう。困惑するテリーだが、サムの友達ローレンの父親が同じく忘れていた娘の事を思い出し、二人は子供たちを救うため巨大な陰謀に立ち向かう。



序盤から、上空からのショットを多用し、空から監視する“目”の存在を意識させるので、「あぁ、うちゅーじんモノね」と心の準備をさせてくれる。ある意味衝撃的展開から、なにかと“シャマラン的”と称される作品だが、シャマランに失礼。幽霊・ＵＦＯ・超能力など、ムーの読者なんじゃないかと思えるほど、シャマランは愛着のある題材を選び、丁寧に作り上げることで賛否はあるだろうが、作品に“格”をもたらすが、この映画の製作者は、ただただビックリさせてやろうという意図しか見えない。まるで、“いいとも”の放映中に全裸の男が乱入したかのような驚かせ方。そりゃあビックリするよ。“母と子の絆は断ち切れるのか？”という実験に取り掛かる宇宙人なんだけど、実験とは出た結果が全てなのに、「断ち切れないと困る。おこられちゃう」と、前もって決まってある結果へ無理やり持ち込もうとするあたり、非常に公務員的でちょっとかわいい。



このとんでもない映画を救っているのが、ジュリアン・ムーアの演技。基本的に“プロは上手くて当然”という視点で観ているので、演技がどーこーとは書かないのだが、この映画に関しては、そこしか褒められないので書いちゃう。題材に合わせるかのように、普段よりややオーバー気味に演じている分、異常な状況に陥った母親の感情表現が上手く出来ている。『エデンより彼方に』でも思ったのだが、本当に紅葉の似合う女優だ。見惚れてしまう。

力技の無理やりなオチもひどいので★二つでも甘いと思うが、黒人刑事が飛んでいくシーンは「今、なんかスゲーの見た！」って気にさせるので、オマケ。


この映画に出たこと自体を忘れたいの

↓↓ぽちりん↓↓


　　　　　　　　

Comments

こちらもトラさせていただきます

いや”たお”さんの素晴らしいキリっぷりの感想面白いです！
私ももうちょっとピリリと効いた事を書こうとおもうのですが、どうしても遠慮（ダレに？）かいてしまって^^;
これくらい痛快に書いてくださると読むのも楽しみです（＾＾）

Posted by じゅりあん＆まのん at 2006年02月16日 12:14

ＴＢ有難うございます。＾＾
この作品は色々な意味で衝撃的な作品でした（笑）
中盤までは緊張感があって楽しめましたが、オチで一気に脱力してしまいました。＾＾：

Posted by ルーピーＱ at 2006年02月17日 01:13

トラされてあったので…早速遊びに来ました
『ハジメマシテ』です。

小袖味イイ斬り”してますねぇ〜(笑
読んでい⇒笑っちゃいました

私の日記は映画以外の事も多いので⇒あえて『抽象的』に評論していますが…

私のリンク先欄に載せてもいいですか？

Posted by kiaru at 2006年04月20日 23:22

kiaru様こんばんは！
コメント＆ＴＢありがとうございます!!
まぁ、いろんな意味で“びっくり”する映画でしたねぇ＾＾；
リンクは基本的に“ご自由に”なので、こんなのでよければお願いします♪

Posted by たお at 2006年04月21日 00:53

早速リンク載せさせてもらいました

最近…『感動出来るヒューマン映画』を探しています

何かオススメありますか？

Posted by kiaru at 2006年04月21日 01:08

『感動出来るヒューマン映画』ですか…。
うーん…宿題にさせてください＾＾；

Posted by たお at 2006年04月21日 02:45

どうもはじめまして！
ＴＢ有難うございます^^　同じような感想だったのでこちらからもＴＢさせて頂きますね！

あの刑事のどびゅ〜んには正直ヤラレタ〜でした（笑）
話の展開にも無理があり過ぎっ。
伝えたいことが山ほどあって、結局収拾付かなくって…みたいな。
シャマラン監督を是非見習ってほしいものです^^;

Posted by りざふぃ at 2006年05月01日 11:17

りざふぃ様こんにちは！
コメント＆ＴＢありがとうございます!!
妙に人間臭い宇宙人の言い訳や飛んで行くシーンなど、好きな場面もある映画なんですけど、結局はヘンな映画でしたね＾＾；
“シャマラン的”と評されるのは、シャマラニストとしては辛抱なりませんが。。。

Posted by たお at 2006年05月02日 14:49

たおさん、こんにちは〜♪
ＴＢありがとうございました
サインにしてもこの映画にしても
アメリカ人って宇宙人物が好きだなぁって
感じさせられます
また遊びに来ますのでよろしくお願いします♪

Posted by junnow at 2006年05月02日 20:57

junnow様こんばんは！
確かに好きですねぇ＾＾；
でも、結構真剣に作ったりしちゃうんですよね。
これからもよろしくお願いします♪

Posted by たお at 2006年05月03日 00:22

TBどうもです。
本作品はちょっと期待はずれでした。
シャマランさんの次回作に期待です。

Posted by Atsushi_009@PocketWarmer at 2006年05月03日 01:45

Atsushi_009@PocketWarmer様こんばんは！
コメント＆ＴＢありがとうございます!!
記憶にだけは明確に残る映画ですね＾＾；
いろんな意味で…。

Posted by たお at 2006年05月03日 03:18

　ＴＢありがとうございますm(_ _)m

　昨年、ある意味これだけ話題？になった
映画はなかなかないと思いますｗ力技とゆ
ーか、登場人物全員吹き飛ばされるんじゃ
ないかと思ってしまうぐらいですｗ

　既に観賞したこと自体を「フォーガッ
トン」って感じに…ｗ

Posted by たましょく at 2006年05月03日 10:39

たましょく様こんにちは！
いつもありがとうございます!!
まぁ、なんというか…やったもん勝ちみたいな映画でしたね。犬に噛まれたとでも思って諦めるのが最善かと＾＾；

Posted by たお at 2006年05月03日 16:55

大真面目にシャマラン監督に失礼ですよね。

Posted by Lance at 2006年06月02日 00:26

Lance様、こちらにもようこそ♪
憤慨ものです！
シャマラニストとしては失礼な話ですよねぇ＾＾；

Posted by たお at 2006年06月02日 02:29

ぎゃはははははは。
まぁ。。。確かに強引だとは思ったけど、すげー大雑把だとは思ったけど、安全管理局だっけ？あのおっちゃんがドヒューーーーーーンしたとたんに、なんだ？そっち系の話だったのかーーーと、あらビックリ（笑）
刑事さんのシーンは思わずスゲーーーって笑うのも忘れちゃったけど、あの公務員さんは最後なんだかかわいそになっちゃいました。

うむ、母の子を思う力は捨てたもんじゃない。と、たまにはまともなことを書いておきます（笑）

Posted by chibisaru at 2006年06月30日 02:03

chibisaru様、こちらにもようこそー♪
序盤からなんとなくそんな臭いはしてたんですが、“連れ去られる”をあんな直接的な表現でｗ
ビックリしたって意味では、文句なしです。

Posted by たお at 2006年06月30日 03:17

ばびゅーんとジュリアン・ムーア以外記憶に残らない(それでも強烈^^)トンデモ映画でしたが、私は結構好きですよ。馬鹿映画大好きなんで・・・。
やっぱりジュリアン・ムーアだし♪グリーン先生もいたし＠重箱の隅々で楽しみを見つける映画かと・・・。

Posted by 座敷わらし at 2007年01月05日 22:18

座敷わらし様こんばんは！
これまた突然古い記事にｗ
強烈な印象だけを残して去って行った映画でしたよねぇ。ほとんど交通事故にあったかのようでしたよｗ
確かに嫌いにはなれない、というか力ずくで嫌いにさせてくれない映画でしたｗ

Posted by たお at 2007年01月06日 01:29

あ〜、皆こんなの観ちゃってね〜、もうね〜。…うぷぷ。
バビュッと連れ去られるシーンだけはヤケに印象的でしたが、「母子の絆は断ち切れるか」って何の実験やねん、意味分からんわ。とか言い出したらあきませんね。そういう意味ではオモロいフィルムでした。

Posted by sheknows at 2007年04月23日 21:12

sheknows様こんばんは〜♪
“断ち切れるか？”って実験のはずなのに、断ち切れないとムキになって断ち切ろうとする融通の利かない宇宙人が魅力でしたねぇ。実験になってないし。

Posted by たお at 2007年04月26日 00:07