2003年 アメリカ映画 104分 アクション 採点★★★
“ザ”・ロックである。ただの、ロックではない。“T・H・E”・ロック。唯一無二の冠を持つこの男に、“ロック様”と呼ぶのも軽々しいのか?んー…。ロック殿下では?
賞金稼ぎのベックは、雇い主のマフィアの息子・トラビスを探しに、アマゾンのジャングルへ。あっさり見つかるトラビスだったが、彼が地元に伝わる伝説の秘宝の在り処を見つけたことから、金鉱を牛耳る独裁者と、ゲリラ組織を相手に争奪戦を繰り広げる。
今となっては、何となく茶色っぽかった印象しか残っていない『ハムナプトラ』シリーズの第二弾に、下半身がサソリという小学4年生男子悶絶のルックスでスクリーンに登場した、ロック殿下。これまた茶色っぽいスピンオフ作品『スコーピオン・キング』で主演を張るが、腰ミノ一丁のイロモノ的扱い。下手をすれば“コナン・ザ・グレート街道”まっしぐらの可能性があったロック殿下が、「俺はイロモノじゃない!」とばかりに選んだのが“スリルとアクションと笑い”に溢れた『マッスル・グーニズ』な本作。ま、結局お笑いパートは共演者にまかせて、ロック殿下はマッスル街道突き進んでますが。
ワイヤーやCGを多用し、やたらとなんでも爆発する最近のアクション映画に食傷気味だった方々にはおすすめ。“街を牛耳る悪党に身体一つで対峙する”“愉快な仲間と珍道中”といった、安心できる王道的ストーリーは時折退屈を誘うが、説得力のある肉体で演じられるアクションシーンが眠気を覚ます。特に、現地ゲリラとの“技&スピード”対“パワー”の闘いは見ごたえ充分。彼らとの仲直りのきっかけが、「アリとタイソンどっちが強ぇ?」という、小学生テイストに胸を打たれる。嫌いだった隣のクラスの子と喧嘩をし、ヘトヘトになったところへ「お前。ゼットンとパンドンどっち強いと思う?」と投げかけられたかのような爽やかさで。ここは素直に「やっぱゼットン。」と答えてあげよう。例え本心であっても、「パンドンの方が、100億兆倍つえぇーんだ!」とは答えないように。先へ進まないから。
映画の内容としては★2つでも充分なのだが、立っているだけでも絵になるロック殿下の存在感は今後に期待させるモノを持っているので、★ひとつオマケ。元祖“腰ミノ”俳優シュワルツェネッガーが、バトンタッチをするかのようにチラリと登場。
今回も、なんか茶色っぽいが
↓↓ぽちりん↓↓
確かこれって何か別のが目的で観に行ったときのおまけで観たんですよ〜
ロックさま 『BE COOL』ではマッチョでコミカルな役演じてましたけど
こちらはご覧になりましたか?(笑)