2008年 アメリカ映画 91分 サスペンス 採点★★
まぁ、自浄作用ってことなんですかねぇ。
【ストーリー】
ニューヨークで突如人々が自らの命を断つ事件が続発。全米がパニックに陥る中、この事態は拡大をし続け…。
『レディ・イン・ザ・ウォーター』一本でワーナーからも見限られてしまったシャマランが、新天地フォックスで撮り上げた超常現象スリラー。
幽霊やら超人やら宇宙人やらと題材こそは荒唐無稽ながらも、舞台と人物を最小限に抑えジックリと描くことで独特の風格と説得力を持っていたシャマラン作品。今回も“植物にしろなんにしろ、自然ってなんだかスゲェねっ!”という大風呂敷で挑むも、これまでと違いなまじ直接的殺戮描写を描き、移動のスケールも広げてしまったばかりに、肝心要の“風が吹いたら人が死ぬ”描写がなんとも自主制作臭を漂わせてしまうことに。いつも通りといえばそうなのだが、今回はその前後のバランスは悪い。何度も口にされる“自然は良くわからないがすげぇ”ってテーマも、あまりに押し付けられてしまう反面印象に残らず、結局“風が吹いたら棺桶屋が儲かる”みたいな印象しか残らないって気も。
大勢のプロデューサーに囲まれ何かと制限が多かったのか、今回は顔を出さずに声だけの出演となったシャマラン。何とも寂しい事で。その“サイレント・ボブの居ないケヴィン・スミス作品”のような本作ではあるが、主演陣は相変らず力強い。
学校の授業なんてまともに聞いていたように見えない『ザ・シューター/極大射程』『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』のマーク・ウォールバーグの、得意の人の良さげ芸によって説得力が生まれた主人公にしろ、鼻の上がりっぷりが結構好みの『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』のズーイー・デシャネルも良かったが、やっぱりもういい加減誰もルイージとは言わなくなった『アサルト13 要塞警察』『エグゼクティブ・デシジョン』のジョン・レグイザモの、いかにも親友が数字って感じが見事。でもまぁ、やっぱりシャマランにティラミス好き男を顔出しでやっていただきたかったですねぇ。
四面楚歌
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”風が吹いたら棺桶屋が儲かる”って、ツボに入りました(笑)シャマラン監督は結構好きなんですが、最近作品が今ひとつばっとしないのが残念です〜(-_-;)
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