2016年08月04日

エージェント・ウルトラ (American Ultra)

監督 ニマ・ヌリザデ 主演 ジェシー・アイゼンバーグ
2015年 アメリカ/スイス映画 96分 アクション 採点★★★

深夜のコンビニ店員って、接客業に携わる人たちの中でもトップクラスに覇気がないですよねぇ。ほぼほぼ死人。他人が寝ている時間に働いているんだから何かと大変なんでしょうけど、基本的に全てが面倒くさそう。まぁ、異常に元気がいい店員のいる深夜のコンビニもちょっと嫌ですけど。適材適所ってやつですかねぇ。

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【ストーリー】
田舎町のコンビニで働くマイクは、恋人のフィービーと共にハッパを楽しみながら日々ぐうたらに過ごすダメ人間。そんなある日、店に現れた謎の女性が発した暗号めいた言葉を聞き、彼の中の何かが覚醒。程なく現れた2人組の暴漢を難なく返り討ちにしてしまう。身に覚えのない能力に驚くマイクとフィービーの前に、謎の殺し屋が次々と現れ…。

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『クロニクル』の脚本を手掛けたジョン・ランディスの倅マックス・ランディスの脚本を、『プロジェクト X』のニマ・ヌリザデがメガホンを握って映像化したバイオレンスアクション・コメディ。
“ボンクラなコンビニ店員が実は凄腕エージェントでした”っていう、その設定の高低差を楽しむタイプの本作。そう考えると、『アドベンチャーランドへようこそ』のジェシー・アイゼンバーグ&クリステン・スチュワートが見せるボンクラパートは見事。ダルさや田舎に閉じ込められた若者の焦燥感、仄かに可愛らしい恋愛模様など味のあるシーンの目白押し。しかしながら、そこから一転跳ねなければならないアクションや笑いのシーンがてんでダメ。誇張にもメリハリにも乏しいので、吹っ飛んだキャラクターやムチャクチャなCIAのやり口など作品の“味”になりそうなところが“粗”に成り下がっちゃったのは非常に惜しいなぁと。主演二人の“重さ”ばかり際立っちゃってましたし。「分かってる人が撮ってれば…」と、なんとも口惜しい印象ばかりが残っちゃった一本で。
ただまぁ、笑いのセンスはさて置き、“ゴリラ好き”ってのをマックス・ランディスが父親からしっかり譲り受けてたってのを確認できたのは嬉しかったかなぁと。

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主人公のマイクに扮したのは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のジェシー・アイゼンバーグ。人間的な温かみってのを感じさせない分、常人を超越した天才役なんかがハマる彼なので、本作の“実は凄腕エージェント”ってのも非常に似合う。アクションをやっている姿こそ違和感ですけど、その違和感こそがこの作品の味なので問題なし。これで、アクション演出がキレッキレだったら良かったんですけどね。
一方、恋人役のフィービーには『アリスのままで』のクリステン・スチュワート。“表現力豊か”とはちょいと言い難いタイプの彼女ですけど、今回のようなゴス的な体温の低いキャラクターを演じさせればピカイチなので問題なし。何気に面倒見が良いってのも好ポイント。男をダメにする典型的なパターンって気もしますが、彼女相手ならダメになりたいなぁとも。
その他、人間の卑しさを全面に打ち出してた『インターステラー』のトファー・グレイスや、『エルム街の悪夢』のコニー・ブリットン、なんかクリント・ハワードみたいだった『マチェーテ・キルズ』のウォルトン・ゴギンズに、ゲスト扱いっぽかった『イコライザー』のビル・プルマンらが出演。
そんな中で最も強烈な印象を残してくれたのが、片田舎の麻薬密売人に扮した『ジョン・ウィック』のジョン・レグイザモ。最近のレグイザモって、ホント短い時間の小さな役柄の中で強烈なインパクトを残す好演が続いてるなぁと。

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このコンビメインの方がよかったかも

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posted by たお at 12:13 | Comment(4) | TrackBack(17) | 前にも観たアレ■あ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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