2014年 アメリカ映画 77分 ホラー 採点★★
ダメな作品を笑い飛ばす楽しみ方ってありますよねぇ。で、そういう作品って、作ってる方が真剣であればある程面白くなったりも。若しくは、金のために仕方なくホラー映画を撮ってたりする場合に醸し出される嫌々感や恨みつらみなんかも、狙っては出せない得も知れぬユーモアが感じられたりするんですよねぇ。でも、そういった作品を器用な人が狙って作ったり、腕が付いてきてない人が逃げの方法で作ったりすると、途端に面白味がなくなったりする場合も。
【ストーリー】
湖畔へキャンプにやって来た女子大生三人組。それぞれの彼氏らも合流し乱痴気騒ぎを楽しんでいたが、そこへ突然医療廃棄物の影響で凶暴なゾンビと化したビーバーが襲ってくる。山小屋に立て篭もる彼らだったが、ゾンビーバーはその小屋を取り囲み…。
バラエティ番組の放送作家なんかをやっていたジョーダン・ルービンの長編デビュー作となる、ゾンビなビーバーが大暴れするホラーコメディ。
基本悪ふざけだけで出来ている本作。「ビーバーがゾンビになるんだよぅ!そのビーバーは出来そこないのパペットなんだよぅ!面白いでしょ!」ってな姿勢なんですが、如何せん全力で悪ふざけをしてるんではなく、「別にふざけてるだけだし」と言う感じの逃げの姿勢が垣間見えちゃって全然ノレず。10分程度の1コーナーコントであれば存分に楽しめたんでしょうけど、長編としては笑いも怖さも全て及第点以下の代物に。せめてどちらか一方に特化してくれれば良かったのになぁと。もっともう一方のビーバーの意味をイジリ倒すとか。
ただまぁ、ホラー映画の典型的なキャラ配置とロケを用いつつ最初に死にそうなアバズレキャラを最後まで奮闘させたりする捻りや、繋がりの良いオチ、意外とよく出来てた感染者メイクと見どころも少なくないので★はオマケ気味。“ZOMBEE”っていうストレートすぎるダジャレも嫌いじゃなかったですし。
そう言えば、オープニングとエンディングに出てくる運搬業者、てっきりビル・ヘイダーかと思ってたらミュージシャンのジョン・メイヤーだったんですねぇ。
ビーバー&ビーバー
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