2015年08月31日

ベイマックス (Big Hero 6)

監督 ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ 主演 スコット・アツィット(声)
2014年 アメリカ映画 102分 アニメ 採点★★★

ブログタイトルの脇に「“泣ける”イコール“いい映画”なの?」なんてのを掲げちゃってるせいか、泣ける映画を全否定してると思われがちなサブタレ。いやいや、全くそんなことは思ってないんですよ。“泣ける”いい映画ってのは沢山ありますし、同様に“笑える”いい映画や“手に汗握る”いい映画、“ヘドが出るほどグロい”いい映画ってのも沢山あるんですよねぇ。その逆ももちろん然り。ただ、どうも世の中では泣くことのみに映画の価値を見出しているような感じがしちゃって、そこに大きな違和感を感じてるわけで。泣かせたり笑わせたり、はたまたとことん怖がらせるみたいな、観客の感情をコントロールする技術に関して優越はないと思うんですけどねぇ。

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【ストーリー】
最愛の兄タダシを謎の爆発事故で失った14歳の少年ヒロ。深い悲しみに暮れ心を閉ざしたそんなヒロの前に、タダシが遺した心優しきケアロボット“ベイマックス”が現れる。ベイマックスのケアにより徐々に元気を取り戻したヒロは、やがて爆発事故の背後に謎の怪人の存在があることを知る。真相を解明するため、タダシの研究仲間たちと共に謎の怪人を追うヒロだったが…。

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マーベルの同名コミックをディズニーが映画化した、ヒーローアクション・コメディ。原作とはありとあらゆる部分で違うので、コミックとは別のオリジナルと考えた方がいいのかと。
愛くるしいにも程があるベイマックスを中心に、家族愛に友情、復讐の不毛さや他人を思う気持ちといった普遍的なテーマを、笑いとアクションを豊富に取り込みつつ、ディズニーらしいエグ味を奇麗に取り除いたスッキリ風味でフンワリとまとめ上げた一本。映画に然程興味のなかった子供が映画好きになる切っ掛けのひとつになりそうな作品でも。アスファルトひとつにしても実写と見紛うほど描き込まれた、非常に高いグラフィックレベルにも大いに驚かされた。
そもそも嫌いになれるわけがない“少年とロボット”って題材の本作は、大人楽しめる作品としては充分過ぎるほどに完成された作品なんですが、大人楽しめる作品として捉えると少々首を傾げる箇所も。駆け足でサックリと楽しむウェルメイドな作品故か、サンフランソウキョウという和洋折衷の近未来架空都市はヒーローと怪人が現れることが正常なのか異常なのか、周囲のリアクション描写の少なさもあってその世界観がイマイチ分らない。また、爆発事件の発端もヒロの発明品を見てから思いついた様にしか見えないので、黒幕のその後の行動とのチグハグさも目立ってしまっている。

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このさらっと駆け足で描かれてしまうのは人物も然りで、ベイマックスとヒロに関しては然程問題はないのだが、タイトルに“6”が入っている割に他の4人がその他大勢。行動原理が「友達が死んだから」「その弟が可哀想だから」の上辺だけをなぞっているだけの印象。連続するであろう物語の序盤一部分で完結させる映画につきものの難点だったなぁと。
しかしながら、こういった不満の数々はあくまで“大人が楽しむ”映画として捉えた場合のこと。大いに楽しんでいる子供を視界の端に捉えながら大人も一緒に楽しむ映画としては、深く描かない駆け足具合が後の会話の盛り上がりを生み出す可能性もあるので、非常に良く出来た一本に仕上がってると言えるのかと。
原作とは凄まじいまでに違う、丸くて柔らかくて素直で若干アホなベイマックスの可愛らしさがほぼほぼ全ての作品でもあるので、ちょい他のキャラクターや声に関しての印象が薄くなった本作。ただ、クレジットを見ると『ロック・オブ・エイジズ』のT・J・ミラーや、増殖を続けるウェイアンズ一家の一人デイモン・ウェイアンズ・Jr、『エンジェル ウォーズ』のジェイミー・チャン、『ラン・オールナイト』のジェネシス・ロドリゲス、そして『ソルジャーズ・アイランド』のジェームズ・クロムウェルといった結構な顔ぶれが。
そんな中でも個人的に気になる人が、『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』のアラン・テュディック。ヒールの一人だった彼ですけど、どっちかと言えば火吹き着ぐるみ役の方がキャラにピッタリだったよなぁと。
あ、忘れるところでしたが、マーベル作品なんでもちろんスタン・リーがもれなく付いてきてましたよ。

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「欲しい!」と思わせたが勝ち

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2015年08月28日

ハード・ウェイ (The Hard Way)

監督 ジョン・バダム 主演 マイケル・J・フォックス
1991年 アメリカ映画 111分 アクション 採点★★★

映画のメイキングやPR映像なんかで「役作りの為に密着しました!頑張ったよ!観てね!」と、実際に役柄と同じ職業を体験する話をよく聞きますよねぇ。「さすがプロだなぁ」と素直に感心したりするんですけど、考えてみれば普段の仕事でただでさえ忙しいのに、一所懸命教えたところでその仕事を生業にするわけでもなければ、次の映画を撮る頃にはただの思い出のひとつになってしまうだけの役者を預からなければならない現場の苦労も相当なもんなんだろうなぁと。職場体験の中学生を一日二日預かるのとは比べ物にならないほど気を遣うんでしょうし。

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【ストーリー】
アイドル俳優からの脱皮を図っていたニック・ラングは、刑事役の役作りのために偶然TVで見かけたNY市警の刑事ジョン・モスに密着することを決める。連続殺人犯“パーティ・クラッシャー”を追っていたジョンはその為に担当を外され嫌々ながらもニックの子守を務めるが、プライバシーにもずけずけと入ってくるニックに対し我慢の限界を超え…。

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ちょっと忘れられがちな気もするが、娯楽映画の消耗品化が著しく進んだ80〜90年代の象徴的な監督の一人、『張り込み』のジョン・バダムによるアクションコメディ。製作と第2班監督に『デイライト』のロブ・コーエンが。
80〜90年代に山ほど作られたバディ・アクション。性格や人種の違うコンビって組合せのみならず、犬や宇宙人といった人間ですらない相棒まで登場する、中身に然して変わりはないがバリエーションだけは豊富なジャンルと言えるかと。その相棒を、とりあえずは人間である“ハリウッド・スター”ってのに置き換えた本作。それ以上でも以下でもなし。衝突から和解に至る関係性の変移もちょっとした波風も全て定型内に収まる、バディ・アクションのお約束事のみで作られている作品で。
そんな毒にも薬にもならない本作ではありますが、つまらないかと言えばもちろんそんなことはない。お約束事を一つ一つ丁寧に撮り上げつつ、唯一の個性ともいえる“相棒がハリウッド・スター”ってのが生み出す笑いや内幕劇的な面白味を最大限に活かす、娯楽映画を知り尽くしたジョン・バダムらしい職人技が楽しめる作品に仕上がっている。何度観ても鑑賞後すぐ頭から消え去るが、その反面何度観ても面白い。何かを得たり考えさせられる映画ももちろん素晴らしいが、こういう「あー面白かった!さ、寝よ!」ってなる清涼飲料水のような映画も素晴らしいなぁとつくづく思い出させられた一本。内容はもう思い出せませんが。

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イメージチェンジに苦しむニック・ラングに扮したのは、『さまよう魂たち』のマイケル・J・フォックス。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で一躍スターになるも、見た目の可愛らしさから似たような役柄ばかりが続き、アイドル脱却を図ってシリアスな役柄にも挑戦するが一定の評価こそ得れたが一般には受け入れられずに苦しんでいた、まさにドンピシャの時期だっただけにドハマリ過ぎるほどハマっていたキャスティング。他人の私生活に土足で上がりこみ、一挙一動を逐一真似、恋愛関係にまで踏み込んでくるこの役柄はある意味『ルームメイト』とかと変わらない、演じる人が違えば恐怖と殺意しか感じられない役柄なんですけど、その辺を持ち前の愛嬌で回避する様も旨いキャスティングだったなぁと。病の兆候が出始めていた時期だからか、役柄と同じ状況に置かれている破れかぶれさからか、時折目つきが非常に怖い瞬間がありましたけど。
一方の被害者役とも言えるジョン・モスに扮したのは、『ヴァンパイア/最期の聖戦』のジェームズ・ウッズ。マイケル・Jと見た目からして真逆って分かりやすさもさることながら、体温の感じられない冷酷さと人情、情けなさとタフさ、だらしなさと几帳面さという相反する役柄全てを演じ分けられるジェームズ・ウッズらしさってのが反映された、こちらも素晴らしいキャスティング。さっきまで嫌みったらしい声でヘラヘラしてたのに、瞬時に殺し屋の目になって悪党を追い詰める、そんな彼の持ち味を堪能できたのも嬉しい。
その他、『沈黙のSHINGEKI/進撃』のスティーヴ・ラングや、この当時引っ張りだこだった『運命の逆転』のアナベラ・シオラ、『リベンジ・マッチ』のLL・クール・Jに、既に子供らしい愛くるしさってのが感じられなくなってたアフターライフ』のクリスティナ・リッチといった、なかなかの顔ぶれが揃ってるのも嬉しかった一本で。

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似たようなのは山ほどあれど、同じのは一本もなし

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2015年08月27日

ビデオゲーム THE MOVIE (Video Games: The Movie)

監督 ジェレミー・スニード ナレーション ショーン・アスティン
2014年 アメリカ映画 101分 ドキュメンタリー 採点★★

70年代周辺で生まれた私らの世代ってのは、ある意味ゲームの進化と共に育ってきた世代って言えますよねぇ。スペースインベーダー旋風から街のゲームセンターがどのように変化してきたかを間近に見続けてきたのと同時に、家庭用ゲーム機の劇的な変化ってのも見続けてきましたし。映画や音楽の変化にももちろん驚かされて育ってはきましたが、その劇的さ具合と身近さに関してはやっぱりゲームというのが私ら世代にとっての進歩の象徴なのかなぁと。

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ビデオゲームの誕生からから将来の展望までを、関係者の証言で綴ったドキュメンタリー。ナレーターには『もしも昨日が選べたら』のショーン・アスティンが。
1962年の“スペースウォー”から現在までのビデオゲームそのものや周辺の変化を、数多くのゲーム映像と共に駆け足で描いた本作。「これやった!」と懐かしんだり、今では見慣れてしまったが時系列に並ぶと明確になるグラフィックの進化に驚かされながら楽しめた一本。
ただ、ドキュメンタリー映画として考えると、視点の公平性に著しく欠けている感が否めず。特に暴力的なゲームに対する社会の反応に関する部分が顕著で、グランド・セフト・オートやモータル・コンバットといった槍玉にあがる代表的なタイトルこそ取り上げられているが、「ゲームは悪くない!」という意見ばかりが取り上げられるバランスの悪さには、それらのゲームが大好きで“ゲームだけが悪い”って意見に関しても懐疑的な私でさえ違和感を覚える。そういうスタンスならば胸を張ってバンバン暴力的なシーンを入れればいいのに、そこには一切触れないなんともズルい作り。パラセイリングやゴルフといった、ゲーム本編とはあまり関係ないシーンばかりがグランド・セフト・オートから使用されているってのも卑怯だなぁと。
まぁ、結局のところは「もっとゲームをやろう!もっとゲームを買おう!」っていう業界のプロパガンダ映画でしかなかった本作。特定の作品に付いてくるメイキング映像や宣材であれば不満もないんですけど、建前かも知れませんが一応ゲーム史を取り扱うドキュメンタリー映画として作られている作品なので、ちょいと厳しめの評価を。

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見るものじゃなくて遊ぶもの

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2015年08月25日

ヘラクレス (Hercules)

監督 ブレット・ラトナー 主演 ドウェイン・ジョンソン
2014年 アメリカ映画 101分 アドベンチャー 採点★★★

誰も知らないってのをいいことに、結構みなさん自分の過去についてついつい美化して語りがちですよねぇ。「オレも昔はそれなりにワルだったんだぞぅ」とか「オレも昔はそれなりに遊んでたんだぞぅ」とか、巷のお父さん方の話を真に受けると、皆さん揃いも揃って昔はそれなりにワルくて遊んでたってことになりますし。まぁ、私もそんな与太話を子供らによく話しているんですけど、「やったなぁ、東京ドーム2デイズ」とか「ドラフト一位を蹴っちゃったんだよねぇ」とか与太にも程がある話ばっかしてるんで、たまに本当の武勇伝を話しても誰も信じず。というか、“お父さんの話は全部テキトー”って認識なので、基本的に誰も何も聞いちゃいないし。

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【ストーリー】
数々の偉業が伝説化して語られていた勇者ヘラクレス。そんな彼と仲間たちに、莫大な報奨金と引き換えに反乱軍から国を守ってほしいとの依頼がトラキア国より舞い込む。ヘラクレスらは寄せ集めの兵士たちを鍛え上げ見事反乱軍に勝利するのであったが、トラキアの国王コテュスには別の企みがあり…。

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ペントハウス』のブレット・ラトナーによる、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの人間としての側面を描いたアクションアドベンチャー。
ヘラクレスの活躍を描いた作品は数あれど、偉業が誇張され伝説化した“虚像ヘラクレス”ってのを描いているのがちょいと新鮮な本作。ヘラクレスが戦ってきた神話上の怪物らの正体が明かされていく様も、なかなか興味深い。ただまぁ、別にその虚像を巧みに利用したチーム・ヘラクレスのしたたかさを強調するわけでもなければストーリー上重要な意味を成しているわけでもなく、結局は常人離れした筋力を誇るヘラクレスがその筋肉に物を言わせて全てを解決する、至って普通の筋肉映画に。また、物語を滞りなく展開させる術には長けてるが、絵的に個性や工夫が感じられないブレット・ラトナーらしさが、この“普通”って以外に言いようのない仕上がりに拍車を。だったらもう、ヒドラやらケルベロスやら神話上の怪物を筋肉でぶちのめす、普通の筋肉ファンタジーにしてくれればもうちょっと楽しめたのに。
とは言っても、約束通りの展開の中を筋肉が大暴れする、何か全体的に茶色っぽい筋肉映画ってのも久しぶりであったので、なにも考えたくない時にサクっと楽しむ分には文句ない一本だったかなと。

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ヘラクレスに扮するのは、『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』のドウェイン・ジョンソン。もう、ヘラクレス役を探している時にまず真っ先に名前が挙がりそうなロック殿下がヘラクレスを演じてるんだから、文句があるわけもなし。っていうか、なんで今までやってなかったのかが不思議なくらい当たり前な似合いっぷり。半裸で茶色っぽい筋肉をムキムキさせて大暴れする殿下の姿を久しぶりに見れるってのが、本作最大の喜びポイントかと。
ドドーンと構えるロック殿下の存在感に隠れてしまいがちではありましたけど、脇を固める役者陣もなかなかの顔ぶれが揃っていた本作。『スノーホワイト』のイアン・マクシェーンや史劇でよく見る気がする『ROCK YOU! [ロック・ユー!]』のルーファス・シーウェル、アクションのキレが見事だった『ヘンゼル&グレーテル』のイングリッド・ボルゾ・ベルダルに、こういう狂犬キャラは個人的にツボな『30アサルト 英国特殊部隊』のアクセル・ヘニーらチーム・ヘラクレスの面々を筆頭に、『インモータルズ -神々の戦い-』ではゼウスだったジョン・ハート、『DATSUGOKU -脱獄-』のジョセフ・ファインズ、『トゥモロー・ワールド』のピーター・ミュランといった、結構贅沢なキャスティング。
因みにお目当てだった『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のレベッカ・ファーガソンは、美人ってよりはなんか可愛かったなぁと。

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だいたいずっとこんな感じ

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2015年08月21日

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション (Mission: Impossible - Rogue Nation)

監督 クリストファー・マッカリー 主演 トム・クルーズ
2015年 アメリカ映画 131分 アクション 採点★★★★

どんな時もユーモアを忘れず、いかなる危機もサラリと回避し、女性には優しいが時に非情になる。そんなジェームズ・ボンドを子供の頃から繰り返し観ていたせいか、“カッコいい大人=ジェームズ・ボンド”“スパイ=モテモテ”ってイメージを強く植えつけられてしまった私。実際はそんなことないんでしょうけど、モテないスパイはスパイじゃないとまで思ってたりも。きっと私がモテモテじゃないのも、私がスパイじゃないからだ。絶対そうだ。

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【ストーリー】
国際的に暗躍する謎の組織“シンジケート”を追っていたイーサン・ハントとIMFであったが、これまでの暴走が問題視され、CIA長官によりIMFは解散されてしまう。それでも単身調査を続けるイーサンであったが、シンジケートの罠にはまり囚われの身となってしまう。しかし、敵の一員と思われた謎の美人スパイ、イルサに救われたイーサンはチームを再集結させ、敵か味方か定かじゃないイルサも加えシンジケート壊滅へと動き出すのだが…。

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最早トム・クルーズの代名詞ともなった、ハンサムスパイ活劇“ミッション:インポッシブル”シリーズ第五弾。毎回監督が違うこのシリーズで今回メガホンを任されたのは、『ワルキューレ』以降、『アウトロー』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とトムちんとの仕事が続くクリストファー・マッカリー。
第五弾と言いつつも、監督それぞれの持ち味を全面に出し試行錯誤していた印象があった初期のナンバリングされた3作とは大きく異なり、前作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でようやく完成したトムちん流スパイ活劇の雛形を引き継いだ、“新生ミッション:インポッシブル2”ってな感じだった本作。絶対的なカリスマを持つハンサムスパイを中心に据えながらも、基本的にはチームとしての活躍を描き、不可能と思われるミッションを息も絶え絶えにこなしていく。そんな“今観たいミッション:インポッシブル”ってのを堪能させてもらった一本。
また、今回は今年がスパイ映画の激戦年になることを意識したのか、ロンドンを舞台の中心に世界中を暗躍するはぐれスパイ組織との戦い、そしてそこにイマイチ信頼できない美人スパイを絡めるという、シリーズ中最もスパイ映画らしい内容に。“スパイ=モテモテ”って大切な要素実現のためか、前作まであんなに必死に守ってた嫁さんの存在がウヤムヤになってましたし。また、贅沢旅行気分を味わえる大規模なロケ撮影、各所で話題となったオープニングの空中スタントを筆頭とした目を見張る生アクションの数々、そして微妙に見切れてるアストンマーチンという、本家007に真っ向勝負を挑んでいる姿勢も注目かと。
ただまぁ、スパイ映画らしさを楽しめた一本ではあるんですけど、やや込み入ったストーリーとアクションを撮るのでいっぱいいっぱいだったのか、トムが走ってトムが飛んで、トムがクルっと回ってニカっと笑う、そんな何を差し置いてもトムちんだけは腹いっぱい堪能できる“ザ・トムちん映画”としては物足りなさが残ったのも事実。やっぱりこのシリーズってのは、出来の良し悪しも重要だけど、“トム濃度”ってのも重要なんだなぁと改めて気づかされた一本でも。

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TV等で散々流されてる“輸送機にしがみ付くハンサムスパイ”ってシーンは思い出せるが、それ以外のトムちんが鑑賞後一週間も経つとなかなか思い出せなくなる本作。それでも、“輸送機内で敵に見つかり困り顔”や“ベンジーに無理難題押し付けられて困り顔”“ベンジーが空気読めなくて困り顔”など、前作同様スマートさよりもドタバタさが前に出たユーモラスなトムちんを楽しめたなぁと。それでいて、どんな女性も「ウフ〜ン」とさせるハンサムさを忘れていないってのも流石。嫁は忘れられてましたが
そんなトムちんを筆頭に、唯一の全作レギュラーであり、より一層トムちんの番犬的役割が増した『沈黙の処刑軍団』のヴィング・レイムスや、サイドキックとしてトムちんを助けてるってよりは困らせてる方が多くなってきたが持ち前の可愛げがその辺を許させるワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』のサイモン・ペッグ、官僚的な立ち位置になっちゃったせいか見せ場が激減した『ヘンゼル&グレーテル』のジェレミー・レナーなど、お馴染みの顔ぶれが各々の個性を発揮していたのも嬉しい。
また、全方位に嘘をついている故の冷たさと、それが崩れ落ちる瞬間のギャップがなんとも魅力的だった『ヘラクレス』のレベッカ・ファーガソンや、体型まんまのふてぶてしさと信頼感だけはない嘘くささが同じハンサムカテゴリながらもトムちんと対極にいる『ロック・オブ・エイジズ』のアレック・ボールドウィン、ワンシーンのみの登場ながらもその可愛らしさに目を奪われたハーマイオニー・コーフィールドらも印象的で。
そんな中でも、謎組織“シンジケート”を率いるソロモン・レーンに扮した、『プロメテウス』のショーン・ハリスの存在感は抜群。群集に紛れ込んだら瞬く間に見失ってしまいそうな特徴の捉え辛い見た目の反面、闇しか感じられない常人離れした目の怖さが絶品。紛れ込んで他者の記憶に残らない、でも明らかに一般人ではない、そんなスパイらしさってのを見事に体現していたなぁと。

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各国の女スパイを寝返らせるシリーズにしてみるのも宜しいかと

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2015年08月16日

ちょっとばかしお休みを

携帯からの投稿なので手短ですけど、愛用のPC(通称ピヨ美ちゃん)がまたまた壊れて入院しちゃいましたので、修理完了までちょいとお休みします。安物買いの銭失いってぇのは、まさにこのことだなぁと。
では、また近いうちにでも!
posted by たお at 01:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月13日

クラウン (Clown)

監督 ジョン・ワッツ 主演 アンディ・パワーズ
2014年 アメリカ/カナダ映画 100分 ホラー 採点★★

ジョン・ウェイン・ゲイシーがそのイメージを定着させたとか、それにインスパイアされた『IT/イット』のペニーワイズが決定打だとかも言われてますが、そもそもそれ以前にピエロは怖いと思うんですよねぇ。素性が分からなくなったしまうメイクもさることながら、その過剰なコミカルさに漂う「仕事だから…」感に闇を感じるというか。真顔の時のコメディアンに感じる怖さってのも、これなんですかねぇ。

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【ストーリー】
息子の誕生日の為に依頼していたピエロが急遽来れなくなってしまった一報を受けた父親のケントは、仕事先のリフォーム現場の住宅で見つけた古いピエロの衣装を着てパーティに参加。しかし、いざその衣装を脱ごうとすると、身体と一体化してしまい脱ぐことが出来ない。しかもその衣装には伝説的な悪魔の呪いがかけられており、ケントは徐々に悪魔に支配されていく…。

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ジョン・ワッツとクリストファー・フォードによるフェイク予告編を気に入ったイーライ・ロスが、直々にプロデュースし長編化したピエロ・ホラー。TV畑のアンディ・パワーズを主演に、量産型ダイアン・クルーガーっぽいローラ・アレンや、『ヘンゼル&グレーテル』のピーター・ストーメアらが共演。
ピエロの衣装が脱げなくてまぁ大変!→怪物へ”という、1分少々のフェイク予告編ならではの勢いオンリーのネタを、フザケに走り過ぎず意外と手堅くまとめ上げた本作。衣装の由来や、暗黒パッチ・アダムスみたいな前所有者の陰惨な過去、家族に突きつけられる選択など、長編化への肉付けも意外と真面目な方向で思いのほか楽しめた一本でも。
ただまぁ、この“意外と”っていう突飛な設定と内容との高低差に頼りすぎちゃったかなぁって印象も。“5人の子供の命で解ける呪い”、“既に4人の子供を食ってる主人公”、“幼い長男の他にもう一人身篭っている妻”といったその辺の設定をもっと活かせたら、どっちに転んでも強烈に後味の悪い結末を迎える、しばらくは記憶に残り続ける作品になったのかも。“自分の子供を救う為に必要な他人の子供の命”ってのと、“夫を救う為に必要な他人の子供の命”ってのでは突き付けられる選択の悩み具合が全く異なってくる、その辺をもっと掘り下げれればなぁと。

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デザインはともかく、こんだけ引っ張っても取れないってのはヅラとして優秀

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タグ:★★ ホラー
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2015年08月11日

2015年7月度 ベスト&ワースト

闇夜を切り裂く蝉の絶叫が庭の奥から玄関に近づいてくるなぁと思ったら、ネコが蝉を銜えてルンルン顔で帰宅している最中であったり、朝起きたら枕元が木っ端微塵となった蝉にまみれていたり。いやぁ、夏真っ盛りでございますねぇ。
ってなわけで、7月度のランキングを。

ベスト
@バッド・マイロ!

もうどうにも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』以降、映画鑑賞に身が入らなくなってしまった私。「観ようかなぁ…」とレンタルするも、イマイチ気が進まないまま返却しちゃうっての繰り返しの7月で。そんな中でも、表向きの下品さとは裏腹に、男の子育てってのを意外と真面目に捉えていた@が印象的だったなぁと。

ワースト
@デビルズ・ノット
A沈黙の制裁
Bアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

そんな気の乗らないまま映画を観てしまっていたので、普段以上に厳しめの評価を付けてしまった作品が多かったのも7月の特徴だったかと。ただ、この事件を扱ったドキュメントや本など多くの作品が既に存在しているにも関わらず、何の工夫も独特なアプローチもないまま上っ面の撫でただけの@は上機嫌な時に観ても評価は変わらず。街並みや人々を微妙に綺麗に映しちゃってる時点で、事件の大事な部分を見失ってるなぁと。Aはまぁ予想通りですし、こういうセガールが観たいんで文句はなし。Bも別に悪い作品ではないんですが、“アベンジャーズ2”ってよりはゲストが豪華な“アイアンマン4”って感じだったなぁと。アイアンマンを観に行ってるのなら大興奮ですけど、こっちはアベンジャーズを観に行ってたので

とまぁ、こんな感じだった7月。今月は話題作も多いですし、もうちょいバラエティ豊かなラインナップになるのではと期待したいところで。では!

【2015年7月度 全鑑賞リスト】
沈黙の制裁 ★★
デビルズ・ノット ★★
ブルー・リベンジ ★★★
バッド・マイロ! ★★★
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン ★★★
ロボコップ ★★★

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タグ:ランキング
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2015年08月10日

ヘンゼル&グレーテル (Hansel & Gretel: Witch Hunters)

監督 トミー・ウィルコラ 主演 ジェレミー・レナー
2013年 ドイツ/アメリカ映画 98分 ファンタジー 採点★★★

一本の作品として完結したものとして捉えてるせいなのか、単純に想像力に欠けているせいなのかはちょっと定かじゃありませんけど、“物語のその後”ってのには然程関心のない私。“いつの間にかマチェーテ構えて先回りしているジェイソンさんの見えない所での全力疾走”とか、“『宇宙戦争』でひとり先に家に帰った時の長男のヌケヌケとした顔”といった、劇中で描かれなかった部分については思いを大いに馳せたりもしますが。

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【ストーリー】
親に森の奥に捨てられ、そこに潜んでいたお菓子の家の魔女を退治したことで一躍有名になった、幼い兄妹のヘンゼルとグレーテル。その後彼らは成長し、いまでは最強の魔女ハンター兄妹としてその名を轟かせていた。そんなある日、子供の行方不明事件が多発する村から事件の解決を依頼された彼らは、背後に潜む黒魔女ミュリエルを追うが、彼女の狙いは別のところにあり…。

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“ヘンゼルとグレーテルが魔女狩り専門の賞金稼ぎに成長した”って設定でワンパクに描く、『処刑山 -デッド・スノウ-』のトミー・ウィルコラ監督/脚本によるアクション・ファンタジー。製作に『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』のウィル・フェレル&アダム・マッケイらフェレル映画組が多く集結してるって時点で、もう大いにワンパク
変化球って、どんなボールが投げられるのか分からないからこそ効果があるんですよねぇ。「今からカーブ投げまーす!」って宣言されてから来るボールなんて、ちょいと曲がる遅い球でしかないですし。ふとそんなことを思ったのも、変化球を謳いながらもコースも球威も予想の範囲内に収まっていた棒球映画スノーホワイト』を、本作を観ながらちょいと思い出したから。本作もまた所謂変化球映画ですし。ところがどっこい、変化の幅も作品解説や予告編から容易に想像できる範囲内に収まっているにもかかわらず、球威も球速も直球と変わらない豪変化球映画になってて大いに驚いた。この違いたるや。
エロとグロとバイオレンスに笑いといった、ハリウッド初進出作とは到底思えぬほどウィルコラの好きなものだけで出来ていた本作。この手の作品にありがちな、作り手だけが楽しい一本に仕上がっているのかと思いきや、思いのほか描き込まれていた人物描写や兄妹の関係図、魔女より恐ろしい人間とその集団心理、魔女として裁かれる女性の悲哀などもさらりと盛り込まれる、手堅さの土台の上で思う存分暴れるワンパクさが魅力。
バラエティ豊かだがちょいと取り止めがなく、「ヒャホーィ!」と楽しむパーティ映画の枠を出ていないのは惜しいが、そのパーティ映画としては十分過ぎるほど楽しめる仕上がりなので特に文句もなし。

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お菓子の食べ過ぎで糖尿病を患ってるヘンゼルに扮したのは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のジェレミー・レナー。もともと“戦う男”ってのが抜群に似合う役者なので、特に驚きはないがバッチリと様になる好キャスティング。普段はまんま小学生男子の如きやんちゃさ&バカさ加減なんだが、妹の危機には俄然“お兄ちゃんモード”へと変貌する、ジェレミー・レナーの良さってのを存分に活かした役柄も魅力。
一方のグレーテルには、『ビザンチウム』のジェマ・アータートン。兄に対し普段は「バカ男子」としか思ってなくても、その根底には100%の信頼感が存在している故に、力の兄に対し頭脳で徹底的にバックアップする妹役を好演。この“二人っきりで今まで頑張ってきました”感が非常に良く出ているのが、本作成功の要因かと。
にしてもこの映画、女優陣がなんともエロい。知性的だが退廃的でもある顔立ちと胸元を強調したピッチピチの黒コスチュームに身を包む、なんかその手のプロっぽささえ伺えるジェマ・アータートンもさることながら、美人というよりは“村の良い娘”って風貌とのギャップが大きい肉感的な身体を、惜し気もなく披露するピヒラ・ヴィータラ、そして極めつけが大黒魔女として登場する『96時間/レクイエム』のファムケ・ヤンセンときたもんだ。“抗えない誘惑”ってのを具象化したかのようなファムケ姐さんに対峙するのがジェマという、この作り手の“分かってる”感が嬉しい。こういう性の目覚めを呼び起こすような作品って大事だよなぁ。
その他、『バッド・マイロ!』のピーター・ストーメアや、兄妹の母親に扮した、スタントウーマン中心の活躍がもったいないほどの美貌とスタイルを持ったモニーク・ガンダートン、『オブリビオン』のゾーイ・ベルに、ごっついおっさんにしか見えなかったトロールのエドワードなんかも印象的な一本で。

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後悔するのは分かってるけど抗えない誘惑

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posted by たお at 10:31 | Comment(4) | TrackBack(5) | 前にも観たアレ■は行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月07日

ジュラシック・ワールド (Jurassic World)

監督 コリン・トレヴォロウ 主演 クリス・プラット
2015年 アメリカ/中国映画 124分 アドベンチャー 採点★★

当時の社会状況の反映であったり、当時の最新技術のお披露目であったりと、その時代だからこそ成立した映画って少なくないですよねぇ。原作とは少々意味合いが異なってはいましたけど、“種の逆転”や猿そのものに観客がある特定のイメージを思い浮かべた『猿の惑星』なんかもそうですし、まるで本物の恐竜がそこにいるかのような最先端CGIと最新の音響システムdtsに驚かされた『ジュラシック・パーク』とかも。そういうのを今もう一度再現しても、「戻ってきてくれてありがとー!」って縁起物として楽しむ以外は大して意味を成さない気もしたり。

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【ストーリー】
かつて多くの犠牲者を出した“ジュラシック・パーク”が“ジュラシック・ワールド”として新たにオープン。連日観光客が押し寄せ大盛況となっていた。そんある日、パークの監督官クレアの甥で16歳のザックと11歳のグレイの兄弟が来園するも、多忙のクレアは部下に面倒を任せっきりにしていた。そんな折、目玉アトラクションとして準備中だった凶暴なハイブリッド恐竜インドミナス・レックスが脱走。来園客が避難する中、ザックとグレイだけがはぐれてしまい…。

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前作『ジュラシック・パーク III』から14年ぶりとなる、時系列的には続編に当たるがやってることは一作目の『ジュラシック・パーク』と然して変わらない、リブートの印象が強かったシリーズ第4弾。メガホンを握ったのは本作が長編2本目だが、スター・ウォーズ新三部作最終章の監督候補にも名前が挙がる注目株コリン・トレヴォロウ。
20年前の大惨事の経験や教訓を活かしているとは到底思えないザルなセキュリティに、後のことを考えずにラプトルやTレックスを放つ、結果オーライだから良かったけど二次災害を生みかねないことしかしない行き当たりばったりな主人公らの行動、何かあり気でその実なんにもない人物描写、アナウンスひとつで忽然と姿を消す2万人の観光客など、普通の映画として考えれば粗だらけの本作。ただ、空っぽの人物像に穴だらけのプロットってのはこのシリーズではお馴染みで、それらを「ワーイ!恐竜だ!」で十分に補ってきたのも事実。もうそういう作品なので今回もそういう楽しみ方をする気満々だったんですけど、補おうにも映像に驚きが全くない。仕方がないことではあるんですが、恐竜がスクリーン上を闊歩することに珍しさがなくなってしまった以上は、それを上回る驚きを用意して頂きたかったもので。内容に目新しさがないのに、肝心の映像も3Dとアップデートされただけのものってんでは、正直その看板を背負うだけの驚きに不足している感が強いなぁと。

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“妙に動物に懐かれる人”って以外の根拠が見当たらないラプトル使いの主人公に扮したのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット。二枚目半の風貌と、ジャンル的にはセス・ローゲンと一緒のポッチャリ系の声質&語り口が魅力の彼なんですけど、今回はその可愛げを発揮するわけでも意外性を出すわけでもない、売出し中って以外の理由が見当たらない残念なキャスティング。
また、家族の大切さに気付くって以上にクリス・プラットとくっついてハッピーなヒロインに扮したのは、私の頭の中でいつもジェシカ・チャスティンとジェマ・アータートンらとゴッチャになる『50/50 フィフティ・フィフティ』のブライス・ダラス・ハワード。今回はなんかすごく恰幅が良くなってて驚いた
その他、『ラン・オールナイト』のヴィンセント・ドノフリオや、一作目の子供ら同様“恐竜好き”ってのが物語では活かされず、ただただ暗い顔をしているだけだった『アイアンマン3』のタイ・シンプキンスといった顔ぶれに、雑誌の表紙だけの登場で『グランド・ブダペスト・ホテル』のジェフ・ゴールドブラム、モノレールのアナウンサーとして『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード、ビデオ内の出演で『ローラーガールズ・ダイアリー』のジミー・ファロンといったゲスト陣も。ただまぁ、概ね皆印象薄し
これで肝心の恐竜に強烈なインパクトやしっかりとした役割が与えられていればいいんですけど、シリーズ影の主役であるラプトルは信用ならない猟犬に成り下がり、そのラプトルの狡猾さにティラノのパワーを兼ね備えてるはずのハイブリッド恐竜インドミナス・レックスが、どっちの才能もきっちり活かせないまま終わっちゃう上に、いくらジュラシックな世界であっても生物兵器としての使用は許されるはずもないというそもそもの立ち位置が脆弱という、あまりの残念さ。まぁ、大御所のティラノさんが「よよよいのよい!」とその辺を補ってくれてたのが救いだったかと。さすがティラノ

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ようやく「待て」が出来るようになっただけなのに

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posted by たお at 13:56 | Comment(7) | TrackBack(39) | 前にも観たアレ■さ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする