2015年04月30日

死霊館 (The Conjuring)

監督 ジェームズ・ワン 主演 ヴェラ・ファーミガ
2013年 アメリカ映画 112分 ホラー 採点★★★★

私が住んでる家と同じ敷地内に一軒の廃屋が。元々は私の両親が「店舗兼住居じゃなにかとしんどいから家建てんべ」と建てた2階建ての一軒家なんですけど、そこに住んでいた期間は一年あるかないか。最初からその家は何かおかしかった。玄関から台所と応接間の間を通り風呂場やトイレへと向かう廊下は一日中薄暗く、暖炉がある応接間は異様に居心地が悪いので家族は大抵その隣の居間に集合。二階にある二部屋の内東側にある部屋には誰も入りたがらず、ある日従兄弟たちが泊まりにきたので皆その部屋で雑魚寝をしていると、一人の従兄弟が唐突に「ドアの所に誰か立ってる!睨んでる!」と言って深夜にもかかわらず自分の家に帰ってしまったことも。その後姉夫婦や、付き合いのあった人たちに貸したりもしたが、揃いも揃って一年余りで引っ越す始末。何かが出るとかって話はその従兄弟以外からは聞いたことないんですけど、“嫌な家”ってのはあるんですよねぇ。

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【ストーリー】
1971年、ロードアイランド州。ロジャーとキャロリン夫妻と5人の娘たちのペロン一家は、町外れの古びた一軒家を購入する。しかし越してきて早々に様々な怪現象に悩まされた一家は、数々の心霊現象を解決してきた超常現象研究家エドとロレイン・ウォーレン夫妻に助けを求める。早速現地で調査を始めたウォーレン夫妻であったが、その家に宿る力は余りに強力で…。

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アミティヴィル事件に関わった事でも有名な超常現象研究家エド&ロレーヌ・ウォーレン夫妻が体験した事件を基に、『インシディアス』のジェームズ・ワンが映像化したオカルトホラー。
“死霊”ときて“衝撃の実話”とくれば、もう危険な香りしかしないと言うか丸見えの地雷な作品が多いのですけど、結論から言うとこんな怖いホラー映画久々に観た。視点の変わったホラーや泣けるホラー、笑えるホラーにアクションとして楽しむホラーは随分と観てきましたが、「やだよもぅ、怖いんだよぅ」となるのはホント久しぶり。
聴覚と視覚をそれぞれ刺激する静の緊迫感に直接的な動の恐怖という、緩急の効いた恐怖演出が見事であった本作。“緩急”と言っても油断させてからのびっくらかしのパターンではなく、ジワジワと圧迫してからの痛恨の一撃を食らわせられる、どこにも逃げ場のないパターンだってのがこれまた優秀。そこにセイラムの魔女裁判やらアナベル人形やらアミティヴィル事件といった、その手の好事家には定番のネタを何気に盛り込むことで、真偽はさて置きある種のリアリティを生み出すことに成功し、恐怖が絵空事ではなくより身近に感じれる結果に。また、『ヘルハウス』や『ポルターガイスト』なんかもその影響下にあったのか、霊媒師の自主申告というか見えざる能力のみに頼るのではなく、科学的アプローチも含めたチーム戦で悪霊に挑むってのも非常に興味深い。

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ウォーレン夫妻に『ミッション:8ミニッツ』のヴェラ・ファーミガと、『ヤング≒アダルト』のパトリック・ウィルソン、ペロン夫妻に『奇人たちの晩餐会 USA』のロン・リヴィングストンと、『クロッシング』のリリ・テイラーが。
“知”の夫に“力”の妻というウォーレン夫妻も、5人の子供全員娘ってのがそれはそれで怖いペロン夫妻も共に、互いを信頼し合い強い絆で結ばれている家族。そして彼ら理想の家族が最も恐れる“子を失う恐怖”に対し、邪悪なる力がピンポイント且つ全力で攻めてくる恐怖や、その邪悪な力に抗えず意思に反し自らの手で子供を殺めてしまった者たちの悲痛な叫びと、隠し部屋などの家に秘められた背景が明らかになるにつれ募る哀しさもまた、この西洋怪談ともいえる本作の物語に直接的な恐怖だけではない深みを持たせた結果なのでは。
60〜70年代のオカルト映画をしっかりと研究し消化した成果が表れた演出と、描かれている舞台に負けない力強い演者、霊の介在なくても本能的に感じる恐怖の根源と著名なネタを巧みに盛り込みつつシンプルにまとめ上げられていた脚本、それらが非常にいい具合に交じり合った作品であったなぁと。タイトルに警戒しすぎて手に取ってなかったのをちょいと後悔した一本で。

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見えないからこその怖さ

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2015年04月26日

荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜 (A Million Ways to Die in the West)

監督 セス・マクファーレン 主演 セス・マクファーレン
2014年 アメリカ映画 116分 コメディ 採点★★★

「現代の知識を持ったまま大昔にタイムスリップなんかしたら、神とか王様扱いされてウハウハなんじゃね?」なんて戯言を若い頃はよく妄想したもので。今でもたまに頭を過ぎりますが、「食べ物とか合わなそうだよなぁ」とか「怪我とか病気したら一発アウトじゃん」とか、「そもそも、そんな大昔に神様扱いされたところで何が楽しいんだ?」と夢も希望もない現実的な答えに行き着き、「宝くじでも当たらないかなぁ…」とそれこそ現実的じゃない妄想に上書きされておしまい。これがミドルエイジマンなんですかねぇ。あぁヤダヤダ。

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【ストーリー】
1882年のとある西部僻地の町。怪我に病気に殺し合いと、ちょっとしたことが死に直結する野蛮なこの町が嫌で嫌でしょうがないアルバートは、決闘からも喧嘩からも逃げてきた軟弱青年。恋人のルイーズにも愛想を尽かされ捨てられた彼だったが、ひょんなことから町に着たばかりの絶世の美女アナと知り合う。どういうわけか彼に優しいアナに心惹かれるアルバート。しかし、アナが西部一の極悪人クリンチの妻であることを知り…。

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テッド』のセス・マクファーレンが製作/脚本/監督/主演と大忙しで贈る西部劇コメディ。
現代の軟弱者を無法地帯の西部に放り込んだ着眼点と、たんまりと盛り込まれた下ネタ、ジャンゴやデロリアンと共に登場するドクは御本人が演じ、ライアン・レイノルズや祭りのシーンに紛れ込んでいるユアン・マクレガー、声のみのパトリック・スチュワートと、カメオ出演陣もこれまたたんまりと盛り込まれて楽しませてくれる一本。ただ、楽しませてくれるのはそこだけって印象も。
主人公が微妙な成長で終わるのは『テッド』同様なのだが、本作の主人公は「オラこんな村イヤだぁ」って言ってるだけでその成長に大した意味合いが見られないし、下ネタにしても小学生が脈絡もなく「ウ○コ!げははははぁ!」って言ってる並に唐突。「下品がトレードマークだし」と、何か義務感で乱発しているような印象すら。
また、お尻に花を挿される以外はいつも通りだった『フライト・ゲーム』のリーアム・ニーソンや、『ジェニファーズ・ボディ』のアマンダ・セイフライド、『狼の街』のジョヴァンニ・リビシに『ゴーン・ガール』のニール・パトリック・ハリスと出演陣もこれまた豪勢なんですけど、ただ居るだけって感じも。声だけだと非常に表情も表現も豊かなセス・マクファーレンが、顔を出すと途端にそれらが乏しくなるのも正直辛い。なんか、表情の乏しいマイク・マイヤーズみたいでしたし。

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ただそれは、主人公が何かを成し遂げる映画を観るつもりだった場合の不満でしかない。これはそんな作品じゃない。恋人に捨てられたダメ男の前に絶世の美女が現れて、単に惚れてるだけではなく彼の全てを受け入れるという夢のような話に、「イイなぁ!それイイなぁ!」と一緒になって妄想して楽しむ作品なんだから。しかも人妻で、旦那はスーパーアウトローときたもんだ。普通なら「ヤッベ!」となるところなんですが、本作の思考回路に則り「そんなスゲェ奴よりもオレの方がイイんだぁ…」と更に呆けるのが正しい鑑賞法。“町一番の不良の彼女(しかも可愛い)に惚れられる”という、男子中学生かリュック・ベッソンしか考え付かないような物語
そういう意味では、『ヤング≒アダルト』『スノーホワイト』のシャーリーズ・セロンのキャスティングは完璧。ギャングの女にも夢の女にもなれる彼女ならではの役柄。確かに年齢が多少顔に表れてきているが、それがかえって懐の深さを表している印象も。人妻感も増してましたし
顔やスタイルだけではなく、程よくサバサバしていて程よくシットリしている。しかも優しい上に自分を守ってくれる強さを持っているのに、とことん尽くしてもくれる。尚且つそれがシャーリーズ。もうこれ最強の妄想。そんな都合のいい女性なんて居ないことは重々承知しているからこそ身を委ねて楽しめる、この2時間弱の夢物語。良い夢見させてもらったって意味では、決して満足度の低くない作品で。もう、美人サイコー!

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最強最高の当て付け

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2015年04月23日

コーンヘッズ (Coneheads)

監督 スティーヴ・バロン 主演 ダン・エイクロイド
1993年 アメリカ映画 88分 コメディ 採点★★★★

最初の子である長女が産まれた時、仕事の都合で県外に居た私。「やっとこ産まれた!」との連絡をその日の夜に受け、翌朝一番の列車に飛び乗り5時間ほど掛け病院に到着。「どんな子なんだろう?」「やっぱ、対面したら感動しちゃうんだろうなぁ」とか色々思いを巡らせながら病室へ行くと、女房の隣に寝ていたのは難産による吸引分娩により妙に頭の伸びた赤ん坊。「なんだい?このコーンヘッズはなんなんだい?」ってのが、わが子に対して思った第一印象で。

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【ストーリー】
遠く離れたレミュラク星から地球征服のためにやって来るも、宇宙船の故障により母星からの救助が来るまでの間地球で過ごす羽目となったベルダーとプライマットの夫婦。やがて愛娘コニーも生まれ幸せなアメリカ市民として地球生活を満喫していたが、移民局によって目を付けられ…。

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サタデーナイト・ライブ初期の人気スキットを、生みの親である『大逆転』のダン・エイクロイド自ら脚本を書き、SF絡みの仕事が多いスティーヴ・バロンが映像化したコメディ。製作はもちろんSNLの父ローン・マイケルズ。
元のスキットで描かれていた設定を巧みに盛り込み持ち味を生かしつつ、一本の劇場映画にスケールアップさせた正に“ザ・ムービー”な本作。徹底したホームコメディスタイルで描きながら、そこに見た目からして異物のコーンヘッズ一家を放り込むことで、異文化から見たアメリカや移民に対するの現状を皮肉りながら笑い飛ばす一本に仕上がっている。
また、客観的に外側から眺めているスノッブな笑いだけではなく、思春期の娘を持つ親の戸惑いや、倦怠期を迎えた夫婦の関係など等身大の題材をも描いているので、確かに元ネタを知ってるかどうかが楽しめるポイントの大部分を占めている作品でありながらも、初見の方でも“なんか宇宙人が地球で奮闘する映画”としてそれなりに楽しめる作品に仕上がっている。
もちろん元ネタを知っていた方が、全シーンで爆笑出来るほど圧倒的に楽しめるのも事実。そういう意味では誰にでも楽しめるフェアな作品じゃないかも知れないので、本作を手にとる前に動画サイトなんかを漁って元のスケッチを見ておくのも手かと。それが笑えなかったら、まぁ向き不向きってことで。
そういえば、ポール・サイモンの“僕のコダクローム”や、a−haのモートン・ハルケットによる“君の瞳に恋してる”のカバーなどが流れるサントラも結構好みだった本作。特にソフト・セルの“汚れなき愛”を耳にすると、今でもついついベルダー版の合いの手「エ゛ッ!エ゛ッ!」を口にしちゃうほど印象的で。

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ダン・エイクロイドに『40男のバージンロード』のジェーン・カーティンという、オリジナルメンバーが主演した本作。さすがにコニー役は『バッド・チューニング』のミシェル・バークに代わったが、ラレイン・ニューマンももちろん登場。この主演二人による、言葉選びからトーン、リズムに細かな動作全てに至るまで名人芸の域に達したコーン劇が素晴らしいの一言。特に良妻賢母としてダン・エイクロイドの後ろに回りながらも、随所で爆発力満点の笑いを生み出すジェーン・カーティンが見事。ナスだけであそこまで笑わせてくれる人も、そうそう居ない
また、『ジャックとジル』のアダム・サンドラーや、ジョン・ベルーシに強い憧れを持っていただけにダンとの共演姿を見るとなんか感慨深いクリス・ファーレイ、『がんばれ!ベンチウォーマーズ』のデヴィッド・スペード、『リトル★ニッキー』のジョン・ロヴィッツ、初代メンバーのギャレット・モリスといった、それこそいちいち名前を挙げていたらきりがないほどの数のSNL組が顔を出しているのも魅力。80〜90年代SNLオールスターって感じ。まぁ、大体お馴染みの顔ぶれなので衝撃度はないんですけど、ここまで揃うと有難味は大きい
それにしても、エピソードから音楽パートまで全てを収録した“サタデー・ナイト・ライブ コンプリート・ファースト・シーズン”が2008年に発売されてから、このコーンヘッズも登場するセカンド・シーズンの発売を7年間待ち続けてるんですけど、やっぱり日本版は出ないんですかねぇ。確かに爆発的に売れるタイトルとは思えないので仕方がないんでしょうけど、字幕があると一家で楽しめて良いんですよねぇ。

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国も星も家族の集合体

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2015年04月21日

愛と死の間で (Dead Again)

監督 ケネス・ブラナー 主演 ケネス・ブラナー
1991年 アメリカ映画 107分 サスペンス 採点★★★★

年に1・2回は同じ場所の夢を見るんですよねぇ。それも、ある決まった瞬間の夢。ちょっと広めの道路の路肩に車を停めてUターンするだけの夢と、夕暮れの高台から眼下に広がる港町の家々に電灯が点いていく様を見つめるだけの夢。どちらの場所も行った記憶はないんですが、たぶん忘れても全然構わないような小さな出来事が記憶のどっかに引っかかってるのか、子供の頃に見たTVか映画のワンシーンなのかも知れませんねぇ。でも、その夢を見た日は何とも言えない懐かしさと温かさの余韻に包まれて、結構一日ご機嫌だったりも。

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【ストーリー】
記憶と声を失った女性の身元調査を行うこととなった私立探偵のマイク。手掛かりも殆どなく調査が難航する中、女性に対し記憶を遡る逆行催眠治療を実施することに。いつしか心が惹かれあう関係となった二人であったが、逆行催眠により彼らが40年前に起きた殺人事件の被害者と加害者であることが分かり…。

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ゲット・ショーティ』のスコット・フランクによる脚本を、『マイティ・ソー』のケネス・ブラナーが監督/主演を務め映像化した輪廻転生サスペンス。製作総指揮を『3人のゴースト』のシドニー・ポラックが務めているが、シェークスピアばっかの印象あるブラナーに対し「アメリカの現代劇はこんな感じだよ」と指南でもしてたんでしょうかねぇ。
40年前に愛する妻を惨殺し死刑となった夫。彼らの生まれ変わりが現代に出会い運命に導かれるが如く愛し合うも、過去の惨劇までもが繰り返される。そんな、シーンが進む度に「あらま!あらやだ!」と昼ドラ鑑賞中の奥様のような声を上げてしまう、二転三転してまたちょっと捻る物語が魅力の本作。催眠術中の狭い視野の中で自分の正体が判明する場面なんて、その見せ方の巧さに唸る以前に「あらぁー!」と素直に驚きの声を上げちゃいましたし。
公開当時でもちょっと時代からズレた古さを感じる作品では確かにあるが、ヒッチコック熱を拗らせたデ・パルマが撮ったかのような王道演出は、終戦後の煌びやかだが急速に病みつつあるアメリカを舞台にした場面の多い本作に措いて、ピッタリのクラシカルさではと。まぁ、老人が文字通り飛び掛ってくる演出には、「さすがにないよなぁ…」とは思いましたけど。

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また、当時はまだおしどり夫婦として有名だったブラナーと『パイレーツ・ロック』のエマ・トンプソンとの息の合いっぷりも見事で、夫婦がイチャイチャしてるだけでもあるんですが、“運命に抗えない”感は出ていたかと。確かに「アメリカ人ってなんかオーバーで声がでかいよね!」ってイメージだったのか、現代のシーンでも普段の細やかさからは想像できないオーバーアクションに驚かされましたが、舞台が過去になった途端にいつもの二人に戻り輝きだすのは流石だなぁと。
しかしながら、本作で強い印象を残すのは案外主演のふたりではなく、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』のアンディ・ガルシアと、『ナイト ミュージアム2』のロビン・ウィリアムズだったりも。
色男真っ盛りのアンディ・ガルシアはその色気全開に間男疑惑のジャーナリストを好演し、ロビン・ウィリアムズはスピード全開のコメディ役者から、真面目な役柄もそして更に狂気を孕んだ役柄も出来る役者へとシフトし始めていた時期だけに、道を踏み外すと同時にネジも外れ始めた元精神科医役を熱演。当時はこのロビン・ウィリアムズに大いに驚かされたもので。
その他、現代の場面に時代劇感を強烈に出させていた『ヒア アフター』のデレク・ジャコビや、『ジュラシック・パーク』のウェイン・ナイト、『ラブソングができるまで』のキャンベル・スコットらも印象的な一本で。

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来世では上手くいけばいいですね

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2015年04月17日

ジャッジ・ドレッド (Dredd)

監督 ピート・トラヴィス 主演 カール・アーバン
2012年 アメリカ/イギリス/インド/南アフリカ映画 95分 アクション 採点★★★

相変わらずリメイクやらリブートやらが盛んでございますねぇ。まぁ、最近は前回の反省を活かしてオリジナルよりちょい面白くなってたりするので、「オリジナルが一番!」と言い張るつもりはなし。ただ、良い意味でも悪い意味でも最初の演者のイメージが強過ぎちゃったりもするんで、いくら新しい方のが面白くても微妙な居心地の悪さってのも感じるんですよねぇ。「あ、そうだ。クリストファー・リーヴじゃねぇんだ。」みたいな。

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【ストーリー】
核戦争により荒廃したアメリカ最大の都市“メガシティ1”。8億もの人間で溢れかえったその街では犯罪が多発していたが、秩序は警察と司法の権限を持ち、その場で刑も執行する“ジャッジ”らによって辛うじて守られていた。そのジャッジの中でもずば抜けた能力を持つドレッドは、新人女性ジャッジのアンダーソンと共に高層マンションで起きた殺人事件の捜査に向かうのだが、そこは冷酷な女ギャング“ママ”によって支配されており…。

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イギリスの人気コミックを、『バンテージ・ポイント』のピート・トラヴィスが映像化したバイオレンスアクション。脚本には『28日後...』のアレックス・ガーランドが。
サイズが合ってるようには思えない小さめのヘルメットに、スタローンの顔がみっちみちに詰まってた『ジャッジ・ドレッド』しか知らないのでどの程度原作に忠実なのかは見当つきませんが、そんなドレッド素人の私にも存分に楽しめた本作。
確かに“警察が司法を通さず刑を執行する”という現実にあったら最も恐ろしい問題点には触れられてはいないし、『ロボコップ』的世界で『ザ・レイド』のようなヤクザマンションに閉じ込められるという、なんか見覚えだけで出来ている印象も拭えないんですけど、予想以上に激しい暴力描写と美しくさえあるスローモーションが織り成すスタイリッシュな映像や、限定空間での一直線な物語が生み出すスピード感がそれらを相殺。ミュータント化によるマインドリーディング能力ってのも、やや一辺倒な物語に程よいスパイスを。

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ドレッドに扮したのは『リディック:ギャラクシー・バトル』のカール・アーバン。濃い顔立ちなのに他の役者に食われてしまう微妙な存在感の持ち主だけに、ヘルメットを被りっ放しのドレッド役に若干の不安がありましたが、原作のモデルともなったダーティ・ハリーのイーストウッドばりにひしゃげた口元とドスの利いた声色で熱演。ただまぁ、ドレッドが“融通の利かないタフな人”って以外は分からない作品だったせいもあるんですけど、ジャッジ同士の争いになるともう誰が誰だか分からなくなってしまう、いつものアーバンらしい微妙な存在感であったとも。
そんな途中で役者が替わっててもすぐには気づかなそうなドレッドではありましたが、凛々しく美しい顔を汚しまくってギャング役を熱演した『300 <スリーハンドレッド>』のレナ・ヘディや、新米ジャッジに扮した『ユナイテッド93』のオリヴィア・サールビー、ドレッドの乗るバイク“ロウマスター”のカッコ良さはなかなか。特に、『ロボコップ』におけるナンシー・アレン的ポジションであったオリヴィア・サールビーの、古い例えでアレですけどシンシア・ギブを髣髴させる可愛らしさが印象的。まぁ、「カワイイ!好み!」と思って画像検索してみたら、なんか魚類な感じの画像ばかりでガッカリしちゃったんですけどね。

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ジャッジの選択画面

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2015年04月15日

【予告編】ポール・ラッド “Ant-Man”

「“普通の人”を演じさせたら右に出る者のいないポール・ラッドが、マーヴェルのヒーローにぃ?」
初めてこの映画のことを知った時は違和感以外は感じなかったんですけど、ドタバタ降板劇とはいえエドガー・ライトからペイトン・リードへの変更には“笑いに強い”って共通項が見えますし、何種類か出ている予告編も徐々にコメディ色が強まってきている印象もあるので、観てみたら案外違和感ないのかも。
如何せん“アントマン”とやらがサッパリ分からないので“なんかちっちぇえ奴の大活躍”としか想像できないんですけど、アレですか?ミクロイドSみたいなもんですか?

【Marvel's Ant-Man - Trailer】


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タグ:予告編
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2015年04月13日

サボタージュ (Sabotage)

監督 デヴィッド・エアー 主演 アーノルド・シュワルツェネッガー
2014年 アメリカ映画 109分 アクション 採点★★★

何年か前にデュラン・デュランがオリジナルメンバーでアルバムを出し注目された時、その話題性に乗っかるかの様に80年代のアイドルグループがこぞって再結成しましたねぇ。まぁ、さして話題になるわけでもなく消えてしまいましたが。そもそも、デュラン・デュランは解散していたわけでも活動休止していたわけでもなく、根本的な音楽性を変えるわけでもないままコンスタンスにアルバムをリリースし続けていた“現役のアイドル”なんですよね。考えると、それって凄いことなんですよねぇ。

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【ストーリー】
麻薬組織に最愛の妻と子供を惨殺された、麻薬取締局の伝説的捜査官ジョン。その8ヵ月後、ジョン率いる最強チームはとある麻薬カルテルのアジトを急襲。表向きは摘発であったが、そこに眠る闇資金から1000万ドルを密かに奪いチームで山分けをする裏の目的があった。目的は達成したかに思えたが、奪ったはずの大金は忽然と消えてしまい、不正の嫌疑を掛けられたジョンも閑職へ追いやられてしまう。やがて嫌疑も晴れチーム復帰を果たしたジョンであったが、それと同時にチームのメンバーがひとりひとり何者かによって惨殺されていき…。

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エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアーによるサスペンスアクション。
いきなりでアレだが、シュワってのは稀代のポップスターである。盛り過ぎた筋肉に一向に矯正されない強烈なオーストリア訛り、プレデターのコレクター魂を強く刺激する骨格。その強烈な存在感は映画内の日常や常識を破壊し、全てをシュワ世界に染める。たとえ100万のペルシャ軍をシュワ一人で相手にする『1 <ワン>』という荒唐無稽な映画が作られたとしても、シュワならなんか納得してしまう、そんな常識なんてのが通用しないスターがシュワだった。
しかしながら、シュワも人間。歳も取れば身体も弛む。長いブランクの後に登場した『エクスペンダブルズ』でも、「なんか、シュワちっちゃくなったなぁ」って印象が。そんなこともあって、本格的に映画復帰を果たしてからもイマイチ食指の動かなかったシュワ映画だったんですが、これがなかなか悪くない。
拷問を受ける妻の映像を怒りと悲しみと恐怖の感情露に見つめる冒頭、不正を厭わぬ人物像、そしてこれまでのシュワに最も似つかわしくない“”が漂う結末。このおよそポップスターとは思えぬキャラ像が、自身の老いとかつての最強の名残と絶妙に融合し、これまでにない上に違和感もない新しいシュワ像ってのを作り上げている。ますますチャールトン・ヘストンに近づいたというか、煌びやかな衣装でアリーナを沸かせたスターが、長いブランクの後ギター一本でクラブのステージに立ったら、案外それも良かったみたいな感じ。このシュワなら、ゾンビ化進む愛娘を救おうと奮闘するゾンビ映画“Maggie”にも期待が出来るなぁと。

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ただ、映画の内容がそのシュワに全く付いて行けていないのが致命的な本作。
法を執行する側とされる側でしかない善悪描写や、警察と政府組織との確執、チーム内で育まれる家族のような関係性や、そのチームの作戦行動のリアルさなどデヴィッド・エアーらしさがそこかしこに描かれるも、ストーリー展開とその鍵となるミステリー描写が全くダメ。家族惨殺の直後に何食わぬ顔での1000万強奪が来るので繋がりが容易に想像できるし、その1000万が消えた後に仲間の惨殺が始まるので、“見えない殺人者”ってのより「この中の誰かなんでしょ?」と絞り込みも容易。ましてや、その強面チーム内に一人だけ芸達者で名も知れた『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』がいるもんだから、それはもう益々。点と点が線で繋がるのは良いんですが、繋がりの唐突さとその線の短さったらありゃしない。この『プレデター』にプレデターが出てこないような捻りと工夫の無さは、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のガッカリ脚本家スキップ・ウッズの本領発揮といったところかと。
とは言っても、先に挙げた新シュワの存在感や、そのシュワと唐突なキスという衝撃的シーンもありつつもクールな顔立ちで通した『ゴーストライター』のオリヴィア・ウィリアムズのカッコ良さ、『ターミネーター4』で叶わなかったシュワとの共演を果たした『崖っぷちの男』のサム・ワーシントンのトラッシュっぷりなど、見所と驚きも少なくはなかったので★ひとつオマケの甘めな採点で。まぁ一番驚いたのは、見事なジャンキーっぷりだったミレイユ・イーノスがアラン・ラックの奥さんだったってことでしたけど。

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結局シュワのひとり相撲

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2015年04月11日

21ジャンプストリート (21 Jump Street)

監督 フィル・ロード 主演 ジョナ・ヒル
2012年 アメリカ映画 109分 コメディ 採点★★★

若返りの薬かなんかで好きな歳に戻れるってなったら、何歳ぐらいがいいかなぁ?もちろん、知識や経験ってのも戻っちゃう設定で。楽しいことしかなかった夏休みに限定すれば小学生ってのも良いし、乗り越えなければならない壁も多いが喜びと刺激も多い高校時代も魅力。一気に世界が広がった大学時代も捨て難いし、寝ながらウンコしようが微笑みひとつで概ね万人を幸せにする赤ん坊ってのも良いなぁ。そう考えると、なんだ中学時代ってのは?今思い返してみても不平不満ばかりだった記憶しかない暗黒時代。ウチの娘がソファーと一体化してトドみたいになってるのも、口を開けば同級生に対する不満ばかり言ってるのも、きっと中学生だからだ。そうに違いない。

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【ストーリー】
明と暗の真逆の高校時代をすごしたシュミットとジェンコの同級生コンビ。彼らは共に警察官となり、“見た目が若い”って理由だけで青年犯罪撲滅のため潜入捜査を行う特別捜査チームへと配属される。新型麻薬が蔓延る高校への潜入を命じられた二人だったが、学校生活の楽しさに没頭してしまい…。

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同名テレビシリーズを『LEGO(R)ムービー』のフィル・ロードがメガホンを握って映画化したアクションコメディ。生憎オリジナルシリーズを見たことがないので、“見た目が若いから学校に潜入”って大まかな枠組みが一緒ってのと、本作にノンクレジットで顔を出すジョニー・デップが出演してたってこと以外は全く知らず。
ザックリと言えば、ジョナ・ヒル版『25年目のキス』的な本作。あの姉弟を、ギークなジョナとジョックスのチャニング・テイタムに置換えた感じの。そこに、時代の変化とちょっとした手違いで立場が逆転する捻りを加えることで、本作独特の面白さを作り出すことに。また、この二人の掛け合いはどの場面も抜群の面白さ
ただまぁ、この舞台が特殊なのか、はたまた劇中で語られるように“glee/グリー”の影響なのかは判別できないんですが、なんともこの高校に魅力が感じられないのが痛い。麻薬が蔓延っているとは言え、隅々に配慮とバランス取りが行き届いた滅菌状態の、個人的には気持ち悪ささえ感じた学校描写のため、ジョックスがギークへと身を落としても然程過酷ではない大逆転の面白みに欠けた印象が。まぁ、これこそが私と“今”とのジェネレーションギャップなんでしょうけど。

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コメディアンとしてのみならずシリアスな演技や声優、はたまたクリエーターとしてもその才を存分に発揮する、『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』のジョナ・ヒル。本作でも製作総指揮と原案を兼任。イケてないグループ内での暴れん坊ってキャラ設定が多い彼ですけど、今回は相方に絵に描いたようなジョックス顔した『フォックスキャッチャー』のチャニング・テイタムいる分、その攻撃性を封印し、純粋にイケてない主人公を好演。もう、この二人の役割分担とバランス具合が最高。
それにしても、『僕の大切な人と、そのクソガキ』辺りの頃は太り過ぎてて心配になってしまったジョナでしたけど、本作では警官って役柄もあってか随分とスリム。急に痩せちゃったんで、それはそれで心配になっちゃったんですけど。
また、兄ジェームズ・フランコと共々に仲間内である『フライトナイト/恐怖の夜』のデイヴ・フランコや、“怒れる黒人”で検索すると上位5番目以内に出てきそうな『ゴースト・オブ・マーズ』のアイス・キューブ、もうちょっと出番が欲しかった『伝説のロックスター再生計画!』のエリー・ケンパーなんかも印象的で。
愚痴で締め括るのもアレなんですが、相変わらずこの国でのコメディの冷遇っぷりったら酷いもんですよねぇ。今ノリにノッてる二人のメガヒット作で、なんならジョニデを絡めて推すことも全然可能だと思うのに、劇場公開は案の定スルー。こっそりソフトは出るも、レンタル版は次回作の『22ジャンプストリート』と抱き合わせの様に最近やっとこ。どんな作品であっても劇場に足を運びたくなるような戦略を編み出すのが配給の仕事だと思いますし、それが成功すれば次の成功への可能性の幅が広がると思うんですけどねぇ。過去の名声とセンセーションに頼り切った今のやり方では、その可能性が狭まっちゃうのにと。たまに劇場に足を運んでも、何を観ようか悪い意味で迷ってしまう現状に、ついつい愚痴ってしまいましたよ。つうか、『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』は公開しないのかい?

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こっちの高校なら入りたい

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posted by たお at 10:47 | Comment(2) | TrackBack(4) | 前にも観たアレ■た行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月09日

28日後... (28 Days Later...)

監督 ダニー・ボイル 主演 キリアン・マーフィ
2002年 イギリス映画 113分 ホラー 採点★★★★

子供の頃、両親に散々ねだって連れてってもらった『ゾンビ』。両親は観た事自体を後悔頻りだったようですが、いやぁ面白かったですねぇ。そして、怖かった。意味がさっぱり解らなくて怖かった。今でこそベースにマシスンの“地球最後の男”があり、更に遡れば吸血鬼があるってのを理解しているんですけど、当時は“惑星爆発の影響で〜”なんて説明が付いていようが、「死体が蘇るって何なの?怖い!」「噛まれたらゾンビになるって何なの?怖い!!」と、ショック描写の数々なんかよりもゾンビの存在そのものが理解不能で怖かったものでしたねぇ。最近じゃ、ウチの5歳児が気軽に「ゾンビゾンビ!」と口走るように、ゾンビも市民権を得て随分と認知されるようになりましたが、その反面あの頃のような理解できない怖さってのは味わえなくなったんでしょうねぇ。「パパ、またゾンビ観てんのぉ?」とウチでは日常会話化しちゃってますし

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【ストーリー】
ロンドン市内の病院で意識を取り戻したジム。しかし、院内は荒れ果て人の姿は全くなかった。状況を掴めぬまま街中へと向かったジムであったが、そこにも人の姿はなく、人を探す彼の叫び声も無常に木霊するのみであった。やがて古びた教会に辿り着いた彼が目にしたのは、床に積み重なった無数の死体と、その中で蠢く何者かの影で…。

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『ザ・ビーチ』『サンシャイン2057』のダニー・ボイル&アレックス・ガーランド組による、「どーせゾンビはウスノロだから、上手くやり過ごせば何とかなんじゃね?」という甘い考えを木っ端微塵にした“走るゾンビ”の先駆け的サバイバルホラー。厳密に言えば“ゾンビ”ではなく“感染者”だが、生きてるか死んでるか以外に違いはないので以下ゾンビに統一。入力も楽ですし。
ゾンビじゃなくても何かが全速力でこっちに向かってくれば十分過ぎるほど怖いのだが、それに頼りっきりではない本作。“走るゾンビ”は、あくまで更なる緊迫感と逃れようのない絶望感を生み出すために機能している。また、無人の街に響き渡る「ハロー!」の呼び声や軍宿舎内に飼われているゾンビなど、『死霊のえじき』の影響もそこかしこに見られるが、それをなぞってるだけでもなし。ゾンビそのものよりも、それによって生み出される社会の変化と恐怖にしっかりと的が絞られている。そもそもの発端となった“レイジウィルス”ってのが、血と暴力に彩られた人間の歴史の凝縮体というか、人間の暗部そのものであるというのも興味深い。
同じように、動物愛護の為なら法もそっちのけのエコテロリストが、救い出した猿に襲われた途端に躊躇なく猿を殺そうとする様に見える欺瞞性や、後半に登場する軍隊の、指揮系統の守られた集団がおかしな方向に進んでしまった時の恐怖など、社会の二面性や脆さを巧みに盛り込んだ舞台設定も面白い。

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そして何よりも、人間ドラマを描くのに重きを置いているってのが良い。
中でも、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のブレンダン・グリーソン扮するフランクと、この後映画に出ている気配がないのはもったいないミーガン・バーンズが扮したハンナとの父娘関係の描写は絶品。特に人間の負の面が全面に出ている中、フランクの優しくて前向きで、悲しさと苦しさを心の中に秘めながらも笑顔を忘れない、劇中で唯一の希望を感じさせる存在はどのキャラクターよりも大きい。自ら感染し、残り数秒しかない正気の間に可能な限りの愛を娘に伝えようとするシーンは何度観ても胸を締付けられるし、この作品を思い出す時は必ず一緒に思い出す名シーン。本作以降どの作品でブレンダン・グリーソンを見ても、必ずこれを思い出しますし。また、昏睡状態の息子の為に脱出ではなく自宅に留まる選択をし、その息子を想いながら自らの命を絶つ両親のシーンも、非常にさり気ないながらも胸を打つ名シーンで。
このブレンダン・グリーソンを前にすると、主演である『ダークナイト ライジング』のキリアン・マーフィの線の細さはそのまま存在感の薄さに繋がってしまう。ただ、元々ユアン・マクレガーやライアン・ゴズリングにオファーされてたことから分かるように、何も出来ない文明人が極限状態で野生に帰る、『脱出』や『サランドラ』のような側面も持つ物語であるので、この薄さは正しい選択で。
デジカメを使用したチャカチャカとしたダニー・ボイルらしい映像は、正直なところ好みの部類ではないのだが、それを補っても余りある深みと恐怖を味わえる名ゾンビ映画の一本で。

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同じ方向に一緒に走ってればバレないかも

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posted by たお at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■な行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月04日

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ/イン・マイ・ヘッド (Queens of the Stone Age / In My Head)

トレント・レズナーが「クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジっていいよね!」って言ってたんで「今度、聴ーこおっ!」と思いつつも、なんだかんだと忘れちゃってたウッカリ者な私。
でも、先日観直した『エンド・オブ・ウォッチ』のエンディングで流れるジョシュ・オムの曲で「あぁ、そーいえば!」と思い出し、今朝方あれこれ聴いてみたらイイじゃないですか!
特にこの曲がツボだったので、勢いに乗ってペタリと。もうちょっと何か書いた方が記事っぽくなるんでしょうけど、如何せん今朝初めて聴いたもんなので「なんか好きー♪」以外に書くことなし。

【Queens Of The Stone Age - In My Head】


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タグ:音楽
posted by たお at 11:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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