2014年 アメリカ映画 89分 サスペンス 採点★
予告編に騙され、ポスターに騙され、紛らわしいタイトルにまで騙されて。
最近はどうも無難な作品ばかりが氾濫しているぬるま湯状況に慣れすぎちゃってたのか、映画ってのはあの手この手で観客から金を毟り取ろうとする作り手と、「もう騙されるもんか!」って観客とのせめぎ合いだってのをちょいと忘れておりましたねぇ。いけないいけない。
【ストーリー】
ラスベガスでギャンブル三昧のジャック。ある日出会った謎の富豪ダフィーに誘われたジャックであったが、あるトラブルでダフィーを殺してしまう。ダフィーの兄ルイスからも無理難題を押し付けられてしまったジャックは、にっちもさっちも行かなくなり、已む無くセガールに泣きつくことに。
あれ?これ、セガールただのゲストじゃん。
“ギャンブル中毒が変わり者の金持ちに「女房と寝てるとこ見せてよー」と言われ断ったら面倒臭い事になる”ってプロット自体は悪くはないんですけど、展開がとにかくかったるい。車のエンジンひとつ掛けるシーンにしろ、金を借りるシーンにしろ「コレ、いつ終わるんだ?」ってほど長い。そんなんだから序盤20分位で済ませられそうなところが70分掛かり、残り10分少々で全て解決しなければならない破綻っぷりに。しかも、「まさか最後にセガール出てきてヨヨヨイノヨイって終わらせないよな?」と冗談半分に思ってたことが現実になってしまう、悪い意味で期待を裏切らない唖然展開。なんかもう、映画を撮るって名目でギャンブルしにベガスに行ってたんじゃないかと思えるほど、作品に誰もやる気が感じられない一本でしたねぇ。
でもまぁ、「ギャラ貰ってベガスに行けるよー!」って号令で集まったのか、『沈黙の断崖』のスティーヴン・ラングに『ヒルズ・ハブ・アイズ』のテッド・レヴィン、セガールのバーターって感じにもなってきた『沈黙の追撃』のヴィニー・ジョーンズや、手直しが過ぎたのか怪物みたいになっちゃってた『ウェインズ・ワールド』のティア・カレルといった、なんかこうガラの悪い顔ぶれが集まってたのが見所だったかと。
で、セガール。拘束期間が1日くらいだったのか、劇中4日ほどは経過してると思われるのにずーっと同じシャツを着て、基本座りっぱなしのとっても楽そうなお仕事っぷりでしたよ。楽に稼げて良かったね!
こういう老後の過ごし方ってのは、ある意味理想
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