2015年02月28日

テッド (Ted)

監督 セス・マクファーレン 主演 マーク・ウォールバーグ
2012年 アメリカ映画 106分 コメディ 採点★★★★

映画に音楽にゲームといった娯楽だけじゃなく、食べ物から飲み物、女性の趣味に至る好きなものほぼほぼ全てが子供の頃から変わっていない私。好きなスポーツも、贔屓のチームや団体も変わっておらず。もう年齢的には十分過ぎるほど大人なんですけど、“大人になった”感がさっぱり湧かないのはこの辺に理由があるのかも。きっと好きなものが劇的に変わったり、大人になってから好きになったものが中心になれば大人の一歩なんでしょうけど、そんなのが全くないんですよねぇ。あ、ここで「大人になってから好きなものは女房です!」とか言っておくのが、大人の対応ってやつか!

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【ストーリー】
大好きなクマのぬいぐるみテッド以外は友達もいない孤独な少年ジョン。そんな彼に、あるクリスマスに奇跡が起こる。テッドに魂が吹きこまれ、人間のように動き話すようになったのだ。それから27年。中身が下品なオッサンと化したテッドと日々楽しく過ごしていたジョンであったが、ジョンの恋人ロリーはいつまでも子供じみたジョンに耐えられなくなってきて…。

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声優やアニメ作品のクリエーターとして活躍する『妖精ファイター』のセス・マクファーレン長編監督デビュー作となる、男なら標準装備されているはずの幼児性をオッサンのクマの形に具象化したコメディ。監督自身がテッドの声も担当。
セス・ローゲン絡みの作品でもお馴染みの男同士のグダグダした日常にブロマンス、そこに女性が入り込むことで強いられる変化、気を利かせた字幕でかえって分かり辛くなってしまっていたが細々とした映画ネタの数々に、劇中イジられる『スーパーマン リターンズ』同様事前の期待を大きく外したガッカリ映画の帝王フラッシュ・ゴードン』が隙あらばぶっこまれ、ジャン=リュックによるナレーションに何故か要所で駆り出されるトム・スケリットなど、成分の全てが面白いものと大好きなものだけで出来ていた一本。詰め込みすぎなのに疾走感が全く損なわれない作りに感嘆。
ぬいぐるみと人間の組合せ且つ、恋愛と同時に変化と成長を促される物語なので傑作『ザ・マペッツ』を髣髴させるが、仕事も車も全て自分より上の彼女に対し無理に背伸びするわけでも変化するわけでもなく、結局ありのままの自分を受け入れさせる主人公の姿に、ほぼ忘れかけていた『2番目のキス』を思い出すことに。そこに男にとっての都合の良さってのを多少感じるが、恋愛パートになると主人公がジョン・ヒューズなんかの時代のヒロインと化すので、然程気にならず。まぁ、良いも悪いも全部ひっくるめて認め合える相手が一番ってことですねぇ。
思えば、ヒッピーの時代なんかは『2001年宇宙の旅』のスターゲートのシーンがハッパのお供として知られてたんですけど、90年代頃になると“テレタビーズ”になり、本作ではそれが『フラッシュ・ゴードン』に。やったことがないので、もう一度言いますが、やったことがないので分かりませんが、やっぱり“原色でビカビカー!”ってのが良いんでしょうか?

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彼女からフラれてるはずなのに、どさくさに紛れて自分からフッたみたいになってる主人公兼ヒロインのジョンに扮したのは、『ローン・サバイバー』『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』のマーク・ウォールバーグ。40を超えてもそこらの気の良いあんちゃん役が似合う彼なので、責任感と知性はアレだが優しいことには違いない主人公にピッタリ。役柄的にセス・ローゲンやジェイソン・シーゲルなんかもハマりそうなんですけど、見た目の愛くるしさとは裏腹に中身はエロと毒気しかないテッドと絡むには、場をまろやかにするマーキー・マークが丁度よいのかと。
そんなマーク・ウォールバーグとテッドに意識が集中しがちだが、ヒールに堕ちそうなところを懐の深さで回避した『寝取られ男のラブ♂バカンス』のミラ・クニスや、下品になったジョシュ・デュアメルっぽかった『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のジョエル・マクヘイル、作品上のアクセントとして機能していた『パーフェクト・ストレンジャー』のジョヴァンニ・リビシ、“ミレニアム”ファンとしては久しぶりに見れて嬉しかった『ザ・スナイパー』のビル・スミトロヴィッチなど、印象的なキャストも大勢。
その他、『デンジャラス・ラン』のライアン・レイノルズや、ノラ・ジョーンズ、『ホワイトアウト』のトム・スケリットに『クリープショー』のテッド・ダンソン、『スター・トレック/叛乱』のパトリック・スチュワートなど、ゲストの豪勢さも魅力。
そしてなんといってもサム・J・ジョーンズ。正直『フラッシュ・ゴードン』でしか見たことがないんですけど、相変わらず脳細胞の大半を知的なこと意外で使ってる感じが素敵。本国では今年の6月に公開予定の『テッド2』にも出ているようで。まさかこの時代にフラッシュを立て続けに拝めるとは思いもよらず。

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私の“思い出し笑いリスト”に「デブが走る音がする!」を追加

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2015年02月23日

ショーン、ツイートする

日本では3月28日公開予定であるウォシャウスキー姉弟の新作SF『ジュピター』。
ショーン・ビーンが出てるって以外は全く興味のない一本なんですが、そのショーンがプロモーションで映画サイト大手IMDBとツイッターで質疑応答してたのはちょっと面白かったですねぇ。
「どのキャラクターの死が一番お気に入り?」って聞かれてんのに本当の死に方を答えてみたり、渾身のオヤジギャグをにべもなくスルーされたりとショーンらしさを堪能できるやりとりだったんですけど、やっぱり一番は「ツイートする準備できたよー!」とノートPC抱えて満面の笑顔でこっち見てる写真が可愛かったので、ここにペタリと。お茶目さん

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スージー・アンド・ザ・バンシーズ/ラスト・ビート・オブ・マイ・ハート (Siouxsie And The Banshees / The Last Beat of My Heart)

“憧れ”やら“自己投影”やらを重要視しがちなんで、好きなアーティストのほとんどが男性な私。
そんな私でも、全アルバムをいまだに繰り返し聴きこむほど好きな唯一の女性アーティストがスージー&ザ・バンシーズ。彼らが作り出す音世界が大好きだってのももちろんなんですが、スージー・スーの退廃的で耽美的で、近くに居たらとっても面倒くさそうなんだけど離れられない、そんな抗うことを許さない魅力が堪らないんですよねぇ。

そんな彼らが、活動後期の1988年に発表したアルバム『ピープ・ショー』に収められている曲をペタリと。
突如美人モードに覚醒したスージーが、珍しく最後の最後までしっとりと歌い上げる美しい曲調と映像がお気に入りの一本。そういえば去年このアルバムのリマスター版が発売されましたけど、なにやらトラックの切替ミスがあるようで。「修正したよー!」って情報があれば買い直そうかと。

【Siouxsie And The Banshees - The Last Beat of My Heart】


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タグ:音楽
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2015年02月20日

フォックスキャッチャー (Foxcatcher)

監督 ベネット・ミラー 主演 スティーヴ・カレル
2014年 アメリカ映画 129分 ドラマ 採点★★★★

「ないものはしょうがない!」って考える方なので、“ないものねだり”って性質ではないと自負している私。でも、女房なんかに言わせると「あるものねだりがすごい」とのこと。そこそこ色んなことが出来るし、そこそこ色んなことに詳しく、その他色々そこそこなものを備えてるんだから贅沢にも程があるって言うんですが、私自身はその“そこそこ”ってのが耐え難い。全部が中途半端でどれも胸を張って自慢できるものがないんですよねぇ。他はなーんにもいらないから、ひとつだけずば抜けてるものが欲しいと常々思ってるんですけど、やっぱりそれは贅沢ってものなんでしょうかね。

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【ストーリー】
ロスオリンピックで金メダルを獲得するも、マイナー競技ゆえに苦しい生活を強いられたままのマーク・シュルツ。同じく金メダリストで人望も厚く家庭にも恵まれた兄デイヴから紹介される講演会などで食いつないでいるマークのもとに、アメリカ有数の大富豪ジョン・デュポンから彼が設立したレスリングチームへの参加を好条件でオファーされる。恵まれた環境とジョンとの良好な環境の中でトレーニングに励むマークであったが、デイヴのチーム参加を境に大きな歪が生まれ始め…。

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“オリンピックの金メダリストを大富豪が殺害する”という実際にあった衝撃的な事件をベースにした、『カポーティ』『マネーボール』のベネット・ミラーによる人間ドラマ。
類稀なる才能と名声を持ちながらもそれが実生活に反映されない不満と、偉大な兄の影に常に隠れてしまう劣等感に苛まれるマーク。有り余る富とそれが生み出す名声を持つも、逃れられない母親の影響力と全てお膳立てされた人生を送るが故に何事にも達成感を感じることがないジョン。その心に大きな穴が開いた二人が共鳴し合うように出会い“実感”を求めるも、手に入るのはデヴィッド・ボウイが歌い上げる“フェイム”同様、空虚な名声のみ。
そこに家族、名誉、人望、手にしたもの全てに実感と喜びを感じているデイヴが参入することにより生み出される歪と悲劇。その様を丹念に丹念に撮り上げた人間ドラマとしてのみならず、一握りの人間が富のほとんどを握るアメリカの現状に対してもしっかりと重きを置いて描ききった、ベネット・ミラーらしさが良く出た秀作。
確かに本作では“なぜ”は明確に語られてはいない。劇中被害者に落ち度があるような描写は皆無。実際の事件や裁判の経緯の中でも、明確な動機というのは明らかになっている様子はない。強迫観念症的な統合失調症や心神喪失が裁判の論点となる中、陪審は“有罪であるが精神疾患を患っている”という評決を下しているのも、劇中で“なぜ”が明確になっていない要因だと思われるが、そこに至る様はつぶさに描かれているので、観客に“思い当たる節”ってのを十分に与えている。その辺も含め、久しぶりに観た者同士存分に語り合いたいと思える作品であり、満足度の高かった作品であったなぁと。

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ジョン・デュポンに扮したのは、『ラブ・アゲイン』『デート&ナイト』のスティーヴ・カレル。昨年亡くなったロビン・ウィリアムズやジム・キャリーなんかもそうなのだが、心の闇をけたたましさで隠すかのようなコメディアンが黙りこくると怖い。そこに彼の持ち味である細やかな動作による豊かな表現力と、本人に似せた特異なメイクの効果もあり怖さ倍増。
美味しい物を食べてもその味が分からないかのような感情と感覚の大切な部分がゴッソリと抜け落ち、また他者との距離感もおかしいので近づいてくると抱きしめてくるのか殺されるのかも分からない、そんなデュポンのキャラクターと性質を見事なまでに表現。彼の役者としての幅の広さと深さをまざまざと見せつけた本作ではありますが、これによって“名優スティーヴ・カレル”としての仕事が増え過ぎられるとそれはそれで寂しいなぁと複雑な心境も。

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一方のマーク・シュルツに扮するのが、『21ジャンプストリート』『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』のチャニング・テイタム。元々のジョックス顔に、役作りのトレーニングで会得したレスラーっぽい身のこなしや歩き方でキャラクターをその手中に。不満はあるがそれが具体的に何なのか考えてもよく分からず、分からないモヤモヤは身体をぶつけ合う内にウヤムヤになる、言葉は悪いがそんなスポーツ馬鹿を熱演。
幼少期に得られなかった父性や心に穴を持つ者同士の強い繋がりをデュポンに求めるも、傍から見れば貴族とたまたまその目に留まった奴隷上がりのグラディエーターにしか見えないってのも、その役作りゆえかと。
また、今ある幸せに満足しながらも、別に不満がないわけではなく、その不満を困った笑顔で受け流す“大人の対応”ことでやり過ごす主要人物中唯一の常識人であるデイヴ・シュルツに扮した、『アベンジャーズ』『シャッター アイランド』のマーク・ラファロの好演も忘れ難し。
あの眼鏡に優しげかつ哀しげな笑顔、そしてレスリングのユニフォーム姿が相まって仲本工事が頭の中に居ついてしまうことこの上なかったが、好演には変わりなし。
その他、『オリエント急行殺人事件』のヴァネッサ・レッドグレーヴや、『レイヤー・ケーキ』のシエナ・ミラー、恥ずかしながら鑑賞中はあれが彼だとは気付かなかった『すてきな片想い』のアンソニー・マイケル・ホールなど、良い役者の良い仕事っぷりが印象に強く残った一本で。

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「何が不満なんだ?」は自分への言葉とも

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posted by たお at 13:39 | Comment(4) | TrackBack(26) | 前にも観たアレ■は行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月17日

リディック:ギャラクシー・バトル (Riddick)

監督 デヴィッド・トゥーヒー 主演 ヴィン・ディーゼル
2013年 アメリカ/イギリス映画 119分 SF 採点★★★

ハリウッド映画が続編やリメイクに埋め尽くされてるってのは今に始まったことではないんですが、最近はそこにリブートやらリ・イマジネーションとやらの平たく言えば「まぁまぁ、前のはなかったことにして」って作品が増えてきましたよねぇ。面白くなってれば別に良いんですけど、得てして前の作品から大して年月が経ってなかったりもするので、映画を完成させる意味というか重みってのが随分と薄くなってきたなぁって気も。

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【ストーリー】
ネクロモンガー族の頂点に立つも、策略により荒れ果てた名も無き惑星に置き去りにされた、宇宙一のお尋ね者リディック。苛酷な環境を生き抜き無人シェルターまで辿り着いたリディックは、非常用ビーコン発信し賞金稼ぎをその惑星に呼び寄せる。一方、その惑星にある出来事が迫っており…。

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前作『リディック』から9年振りとなる、銀河最凶の男リディックの活躍を描くシリーズ第3弾。このキャラクターが大のお気に入りというヴィン・ディーゼルが製作を務め、メガホンを握るのはシリーズの生み&育ての親である『パーフェクト・ゲッタウェイ』のデヴィッド・トゥーヒー。
続編というよりは一作目『ピッチブラック』のリブート的趣の強い本作。それならそれでのんびりと楽しめそうだが、9年前の前作から物語は続き、中盤以降の本筋はフラッシュバックすら入らない13年前の一作目からの因縁話で展開するという、こちらの記憶力が試されてしまう油断できない一本。作り手は思い入れが強いんでしょうから13年なんてどうってことないんでしょうが、こっちはそうでもないんだよっていう観客と作り手との間の温度差が如実に出てしまう結果に。
とは言え、子供の頃見聞きしたSF冒険譚を思い起こさせるとにかく乱暴な惑星に、そこに棲む宇宙ディンゴやらトカゲとサソリが合体したっぽい宇宙リザルピオン(勝手に命名)など、ワクワク要素は豊富。また、リディックのダークヒーローとしてのキャラクター像も完成されているので、時に凶悪で時に頼もしく、レズビアンすら惚れてしまうっていうワンパクにも程がある魅力を堪能できる仕上がりになってるのも嬉しい。
関わりたくなかった『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に出ることを交換条件にしてまで、リディックの権利を手に入れたヴィン・ディーゼル。その思い入れの強さと、本作がとりあえず興行的に成功の部類に入った結果も踏まえ、今後本格的にシリーズが始動してくれたらいいなぁと思わせてくれた一本でも。

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ヴィン・ディーゼルと言えば、『トリプルX』のザンダー・ケイジに『ワイルド・スピード』のドミニク・トレット、そしてリディック。方向性はほぼ一緒とは言え、これだけハマリ役とヒット作が連続したスターってのもそうそういないですよねぇ。「オレはもうちょっと違うことがやりたいんだ!」と、それらの続編をことごとく蹴り続けたスターってのもそうそういませんが
ただ、今回は最も思い入れのある役柄リディック。凄みや漢っぷりをこれでもかってほど発揮するだけではなく、宇宙ディンゴと「アハハーウフフー」と戯れてみたりするお茶目な一面も見せたりもして、完成されてるキャラクターに更に磨きをかける好演。額には皺が増え、モチモチ感も若干増してた今回のヴィンではありましたが、是非とも一生リディックしていただきたいと切に願う限りで。
その他、前作から『スター・トレック』のカール・アーバン、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でも共演しているデイヴ・バウティスタ、『コロンビアーナ』のジョルディ・モリャ、『ザ・ホスト 美しき侵略者』のボキーム・ウッドバインらが共演。なかなかの顔ぶれが揃ってはいるんですけど、如何せんリディックの存在感がでか過ぎるので、それ以外で一番印象に残るのがあっという間に成長しちゃうリディックの忠犬だけなんですけど。

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ペットからして猛獣

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タグ:★★★ SF
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2015年02月14日

わたしは生きていける (How I Live Now)

監督 ケヴィン・マクドナルド 主演 シアーシャ・ローナン
2013年 イギリス映画 101分 ドラマ 採点★★★

好きな人に会いに行くのって、全く苦にならないですよねぇ。どれだけ遠かろうが、どれだけ時間が掛かろうが苦にならない。早起きして行こうが、徹夜して行こうが苦にならない。嫌いな人に会うのは、それが隣の部屋であろうと辛いだけなのに。「それが愛の力っすね!」と、なんかバレンタインっぽいことを言ってみた。

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【ストーリー】
叔母のもとでひと夏を過ごすために、ニューヨークから単身イギリスへとやって来た16歳のデイジー。生まれた時に母親を亡くし、父親とも上手くいっていない彼女の心は荒んでいたが、自然の中でのびのびと暮らす従兄弟たちと過ごす内に彼女の心も和らいでいく。いつしか長兄エディと恋に落ちていくデイジーであったが、そんな折にロンドンでテロリストによる核攻撃が発生する。戒厳令が敷かれ離れ離れとなってしまったデイジーとエディだったが…。

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メグ・ローゾフによる同名小説を、『ラストキング・オブ・スコットランド』『運命を分けたザイル』のケヴィン・マクドナルドが映像化した青春ドラマ。
大人の都合の押し付けでしかない家庭環境や社会のルール、そしてその究極形である戦争。そんな大人の都合に振り回される子供たちの姿を、幼いゆえの限られた見識と視野で描いた本作。置かれた状況に対し苛立つ事でしか意思を表示できず、押し潰されそうな身と心を独自のサバイブ方で乗り切ろうとする様を、転げ落ちるように恋に落ち、盲目的になる姿を居心地の悪さを感じてしまうほど瑞々しく、時に青臭く描いている。
ただ、なにか色々と語りかけてくるのだが、それが何を言ってるのかなかなか伝わってこないって難点も。「愛してるわー」「あなたなしでは生きてけなーい」と連呼している以外に何か大切なことを言ってる気がするのだが、それが非常にぼんやり。壁となる大人の存在が主人公らの傍にいれば、それが比較となり子供たちの主張がより明確に伝わったのかも知れないが、状況を作る装置でしかなかった核爆発やテロリストと同様、時々出てくる障害物にしかなっていなかったってのが、愛の暴走話って印象を強めてしまったのかなぁとも。

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主人公のデイジーに扮したのは、『ビザンチウム』『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』のシアーシャ・ローナン。どうも最近サブタレが“週刊シアーシャ”化してる気がしないでもないですが、今一番のお気に入り&新作が立て続けに出てるんだから仕方なし。ある程度観るもの観たら、いつもの“月刊セガール”とか“月刊トムちん”に戻りますのでご容赦を。
で、今週のシアーシャ。脱色髪にピアスという、絵に描いたようなグレ娘姿で登場し驚かせてくれますが、程なくモサっとしたセーターにパジャマズボンといういつもの姿に戻るので一安心。透明感溢れる顔立ちとは裏腹に今回も思う存分汚されてしまうのは、やはり撮り手を狂わせる魔性の力ゆえかと。正直なところ、「愛がー!愛はー!愛のー!」とばっか言ってた印象しかない作品だったので然程触れる話題もないんですが、劇中の鷹を放つシーンでの破壊力抜群の笑顔に私は痛恨の一撃を食らってしまったので、そこに★ひとつオマケ。
ちなみに、そんなシアーシャに殺されるオッサン役でお父さんのポール・ローナンが出てましたよ。しかしまぁ、娘との映画初共演での役柄が娘に殺される役って、ずいぶんと変わった形の子煩悩っぷりですこと。

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下手に引篭もられるよりは、グレて意思表示してくれた方が親としては安心

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2015年02月13日

GODZILLA ゴジラ (Godzilla)

監督 ギャレス・エドワーズ 主演 アーロン・テイラー=ジョンソン
2014年 アメリカ/日本映画 123分 アクション 採点★★★★

ゴジラが原爆や空襲の恐怖を具象化した存在だってことは、今更言うまででもないことですよねぇ。そう考えると、人がどう足掻こうと太刀打ちできない地震やら台風やらといった天災が狭い国土を集中的に襲う環境ってのが、日本における怪獣文化を生み出したのかなぁとも。また、自然現象から物に至るありとあらゆるものに神が宿る八百万信仰と、それらをデフォルメして擬人化する文化が古くからベースにあるってのも、怪獣ってのが自然に受け入れられている要因なのかも。ってなことを考えると、基本一神教であるうえに、想像上の物に対しても写実的&合理的じゃないとなかなか納得しないアメリカで怪獣映画が最近作られてるってのは、ちょいと興味深いなぁと。

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【ストーリー】
日本の原子力発電所が謎の大事故を起こし崩壊。深刻な放射能汚染によって、広範囲が立ち入り禁止区域となってしまう。しかしその15年後、発電所跡地で秘密裏に成育されていた巨大怪獣“ムトー”が逃げ出し、アメリカ本土へと向かっていく。ムトーのハワイ上陸が間近となった中、もう一頭の巨大怪獣がその後を追っており…。

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おっきいイグアナがニューヨークのビル街をスルスルとすり抜けるアレを無かった事にして、ハリウッドが再度ゴジラに挑んだアクション大作。メガホンを握るのは、長編デビュー作『モンスターズ/地球外生命体』で高い評価を受け、本作の続編とスター・ウォーズ絡みの新作も先に控える期待の新鋭ギャレス・エドワーズ。
ゴジラ原産国としてのプライドなのか、日本での賛否が大きく分かれた本作。どっちかと言えば、“否”の方に
確かに不満点は少なくない。人間のキャラクターはどれも居ても居なくても同じで、怪獣を活躍させる為に添えられた物語を最低限機能させる頭数の存在でしかない。その物語自体も、地球環境のバランスを大きく壊しかねないムトーと、そのバランスを正す守護神的なゴジラの戦いという、東宝側と綿密に打ち合わせしたはずなのに、ゴジラじゃなくどんどん『ガメラ 大怪獣空中決戦』に近づいていく謎展開。日本への原爆投下に触れたのは画期的ではあったが相変わらず放射能に関しては無頓着だし、私個人は大好きな描き方なんですが、富士山をバックに神社みたいな家々と内陸型のいかにもな原発が並んでいる“不思議の国ニッポン”的描写に眉をひそめる方もいるのかと。
肝心の怪獣造形も、ムトーはすっきりとした『クローバーフィールド/HAKAISHA』のアレみたいで新鮮味ゼロだし、ゴジラに至っては「あの巨体を支えるナンタラカンタラ」といった余計な合理的思考が加わったのか、はたまたジャンクフードを食べ過ぎたのか、なんともまぁデブ。小さいお目目のデブ
細かい話ではありますが、映画館で鑑賞する分には問題なかったんですけど、ブルーレイなりDVDで観るとクライマックスが暗すぎて何が何だかさっぱり分からないっていう色調バランスの問題も。

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不満点を思いつくだけ並べてみたが、それでもやっぱり本作は面白い。
キック・アス』のアーロン・テイラー=ジョンソンは行くとこ行くとこで怪獣に出会う、平成ガメラにおける螢雪次朗ポジションでしかないし、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のエリザベス・オルセンは場面毎に雰囲気が変わるので印象に残らず。予告編のミスリードによるサプライズの一つであった『アルゴ』のブライアン・クランストンや、『ボーン・レガシー』のデヴィッド・ストラザーンは作品に重厚感をもたらす役割を辛うじて果たしていたが、解説者の役割でしかないインセプション』の渡辺謙は変な空気を漂わせるだけでどの場面でも浮いてる始末。
しかしながら、そんな人間勢を尻目に怪獣たちは感情も表情も非常に豊か。特にムトー夫婦のそれは絶品で、夫婦の出会いの喜びを全身で表したかと思えば、妻の出産に立会い周囲に目を配りしっかり妻をガード。なんか良い旦那。いざ天敵が現れればその巨大さに驚きつつも、家族の為に全身でぶつかっていく小っちゃい旦那。頑張れ小っちゃい旦那。大きい嫁も大きい嫁で、子供全滅に全身を震わせ慟哭する。はた迷惑極まりないが、とっても良い夫婦には変わりなし。
お待ちかねのゴジラも負けてはいない。大物スターの貫禄たっぷりに観客を焦らし続け、いざ登場すればその場を全て自分のものにする存在感。まず相手の技を全て受け、劣勢を装ってからの大技一発での逆転勝利。まさにベテランのトップレスラーの如き勝ち方。ビッグスターのお手本である。

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この“焦らし”と“お待ちかね”の使い方が見事。『パシフィック・リム』なんかもそうだったんですが、“出ずっぱり&いつまでも続くクライマックス”映画の多さに辟易していた私にとって、この焦らしとそこからの開放は快感。
もちろん、ただ焦らしているだけではない。その見せ方が非常に上手い。ハワイ上陸の場面などがそれで、スマトラ沖大地震を思い起こさせる津波のシーンから特殊部隊が打ち上げる信号弾、それが照らす巨大生物の一部分と、そのテンポ・展開が見事の一言。また、溜めに溜めてからの放射熱線を放つ描写なんかは、劇場で「待ってました!」と声を上げそうになったほど素晴らしい見せ方。ゴジラは単なる巨大怪獣の一種ではなく、他の怪獣にはない“”がある、そしてそれを守るんだという作り手の固い意志が見えた気がする描写。「ゴジラさっぱり出てこねぇ!」って不満の声も多く聞かれた本作ですが、出ずっぱりでこの格ってのが守れたかどうか甚だ疑問。問題点も少なくない作品ではありますが、大物スター“ゴジラ”の復活をしっかり演出し、今後に繋げた功績は大きく評価すべき一本なのではと。
最後にこの話ってのは締りが悪いんですが、セル版より3週間ほど先にレンタル版が出た本作。これまでもそんな事はありましたし、経緯もわからないので断言も出来ませんが、大手レンタルチェーンの「うちが大口なんだから融通利かせろよな」ってのが見え隠れしてちょっとヤダなぁと。「レンタル版には特典付いてないですし」って言い分もあるのかも知れませんが、まず本編あってこその特典ですし、価格設定も悪名高い“東宝価格”って始末。これで「ソフトが売れないんだよぅ」とボヤいてるっつうんだから、ホント呆れるよなぁ。

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尻尾の先まで役者

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2015年02月12日

ラスト・オブ・アス 映画版キャスト考察的なもの エリー編

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もろもろのことは、コチラの【ジョエル編】を参照いただければ。

さてさて、映画版ラスト・オブ・アスで一番ファンの関心が高くて揉めそうなのがエリーの配役。ゲーム中で最もプレーヤーの心を揺さぶったキャラだけに、様々な名前が噂や希望として挙がり、それらにこれまた様々な反応・反論が上がっているようで。サブタレではその中の何人かをピックアップしてみようかと。

tlou10.jpgメイジー・ウィリアムズ
最有力候補としてimdbにもリストアップされている、“ゲーム・オブ・スローンズ”のやんちゃ姫ですが、イヤイヤイヤイヤそれはどーでしょう?
確かにお転婆ですし14歳にも見えますが、ちょっとあまりにかけ離れすぎちゃぁいませんですかい?


tlou08.jpegエレン・ペイジ
イメージ重視となれば、エリーのモデルともなった『ハードキャンディ』のエレン・ペイジが自然なんですが、童顔とは言えそろそろ三十路ですしねぇ。出来ないこともないんでしょうが、観ている方もやってる方も居た堪れない気持ちになる可能性大。



tlou09.jpgエル・ファニング
いささか小奇麗な気もしないでもないが、年齢的にも芸達者って面でも今のところ一番無難な感じがする『幸せへのキセキ』のエル・ファニング。「お姉ちゃんの方!」って声もあるようですけど、だったらコッチで



tlou12.jpgアマンドラ・ステンバーグ
コロンビアーナ』の彼女の名に「なぜ?」って感じがありますけど、“3人以上の主要キャストの内1人はマイノリティに”ってハリウッドの慣例に従い、尚且つそれをエリーに適用しなければならないのならば仕方がないのかなぁと。前日譚である“Left Behind ‐残されたもの‐”のライリーが本編にも登場するならそっちでお願いします。

tlou13.jpgヘイリー・スタインフェルド
トゥルー・グリット』の時のように、思春期の子供特有のイライラする感じは味わえるんでしょうけど、ゲームしながらそれは感じませんでしたし、感じたくもないかなぁ。




tlou11.jpgクロエ・グレース・モレッツ
もう、なんにでもぶち込まれている感ハンパないクロエ嬢。
合う/合わないを度外視で、稼げる内に稼いじゃおうって腹でしょうか?
まぁ、大変魅力的な女の子ではありますし、芸達者で大抵の役柄はなんだかんだとモノにしますので安心感はあるかなと。あとはどんだけ身体を絞れるかにかかってるのでは。

tlou14.jpgイザベラ・ヴィドヴィッチ
あ、これはいいかも
バトルフロント』で子供らしい無垢さを放ちながらも、どこか底知れぬ闇も抱えてそうな雰囲気が目を引いただけに、案外ハマりそうな感じ。



tlou16.jpgシアーシャ・ローナン
サブタレの激オシはもちろんシアーシャ。
異論もあるかと思いますが、聞く耳は全く持ち合わせておりません




その他の主要キャストについてはそれぞれ一択で。

tlou15.jpgテス役
レナ・ヘディ

300 〈スリーハンドレッド〉
『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』
『ゲーム・オブ・スローンズ』



tlou20.jpgトミー役
ニコライ・コスター=ワルドー

ファイヤーウォール
MAMA
オブリビオン



tlou23.jpgサラ役
ハナ・ヘイズ

『ラスト・オブ・アス』サラの声
『Stockholm, Pennsylvania』若い頃のシアーシャ役




tlou22.jpgサム役
スカイラン・ブルックス







tlou24.jpgデヴィッド役
ジョン・ホークス

『アイデンティティー』
マイアミ・バイス
コンテイジョン



まぁ誰が演じるにしても、面白い映画になってればいいなぁと締め括りっぽいことを書いておしまいー。
では!

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2015年02月11日

ラスト・オブ・アス 映画版キャスト考察的なもの ジョエル編

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サブタレをサボっている間、ずーっとゲームばっかやってた私。とは言っても、ひとつのゲームを隅々遊び尽くさないと納得いかない性質なので、この2年間でしっかり遊んだゲームはせいぜい4〜5本程度だったりも。
そんな中で最もハマったのが、マタンゴ的なのが闊歩する崩壊した世界を小生意気な娘っ子と旅をするサバイバルアクション“ラスト・オブ・アス”。映画さながらのストーリー性とグラフィックにゲームとしての抜群の面白さが融合したこの作品に対し、「あぁ、映画そのものが終わってしまうかも知れない…」と驚愕したもので。なにせ、主人公を動かしてるのは私なんですから。
何度も繰り返しプレイし隅々覚えているのにもかかわらず、オープニングシークエンスでは必ず泣き、エンディングの最後の簡単な一言が意味する“重さ”に心が大いに震えたもので。毎度毎度泣きながらコントローラーを握ってる私を見て、女房はどう思っていたのやら。

そんな“ラスト・オブ・アス”を、サム・ライミがプロデュースして映画化するとの話が。現在クリエーターのニール・ドラックマンが、ゲームから大幅な変更を加えた脚本の第二稿を書き上げたとのニュースも。まぁ、もともと様々な映画のモチーフをパッチワークの様に紡いだゲームでもあるので映画との相性は悪くないんでしょうが、安易に“ゲーム”や“ホラーアクション”ってのに寄り過ぎて凡百の作品にならなければいいなぁと。しっかりと物語を描ける監督あたりに任せ、“ドラマ9割ホラー1割”くらいの作品になることを希望。

で、前置きばかりがダラダラと長くなっちゃいましたが、やっぱり一番気になるのは「誰がジョエルとエリーに扮するのか?」ってやつ。ネット界隈を見ていると様々な名前が挙がっているので、それらを中心に「どうだい?合うかい?」ってのをやってみようかなと。
その前に主人公二人の簡単なプロフィールを。

【ジョエル】
■40代後半の南部男
■愛娘をパンデミックで失った悲しみを20年に渡り徹底的に引きずる
■武器や物資の密輸を生業に
■人を殺すことに特に抵抗はなし
■歌手を夢見た過去あり
■娘と同世代のエリーに対し、失っていた感情を思い出す

【エリー】
■隔離地帯で生まれ育った14歳
■口が悪い
■つい最近親友を失ったばかり
■孤独の身ゆえに家族の愛を知らず、それをジョエルに求める
■とにかく必死、そして一本気


それらを踏まえて、キャスティング候補として名前が挙がってる方々を。噂の範疇でしかないですが。

【ジョエル役】
tlou05.jpgジェラルド・バトラー
見た目がまんまなので、まぁ無難。
優しい役から乱暴者まで芸幅が広いので、役柄に容易にフィットするのではと。
イギリス人ではありますが、「テキサスブロンコですたい!」と言われればなんとなく納得できる風貌も○。


tlou01.jpgヒュー・ジャックマン
『プリズナーズ』の愛娘を捜し求める様がイメージに合ったのかと。ヒゲも似合いますし。
ただまぁ、ジョエル役にはちょっと優しすぎないかなぁ。
もちろんイメージでしかないんですが、単に煙たがってるだけの序盤から“エリー命”へと変貌するジョエルなので、最初っから優しい眼差しを投げかけっ放しの感じがするヒュー・ジャックマンは個人的にちょっと。

tlou02.jpgヴィゴ・モーテンセン
ザ・ロード』なんでしょうねぇ、やっぱり。
どうも、“ヒゲが似合う”ってのも重要な要素のようで。
でも、ヒュー・ジャックマンとは逆に、冷た過ぎるんじゃないんですかねぇ。
ま、躊躇なく人を殺しそうではありますが。


tlou03.jpgジョシュ・ブローリン
“ヒゲ”“テキサス顔”“タフ”の三拍子は揃ってるジョシュ。
トゥルー・グリット』でも小生意気な娘っ子に散々な目に遭わされてたので、ハマらなくもないとは思うんですが、“優しい父親の顔”ってのがちょっと想像できないのが難。



tlou04.jpgラッセル・クロウ
これまた“ヒゲ”“テキサス顔”“タフ”の三拍子は揃ってるラッセル・クロウ。理想の父親像ってのを醸し出しながらも悪い部分も顔を出す、好キャスティングになり得る彼。作品に風格ってのももたらしそうですし。
ただ問題は、痩せれるのかってことで。


tlou07.jpgクライヴ・オーウェン
サブタレイチオシが彼。
もともとゲームのベースに『トゥモロー・ワールド』も入ってるので、“嫌々→使命感→愛情”って流れを演じさせたら一番ピッタリだと思うんですよねぇ。大体の作品が、出だし嫌々ですし。
南部男ってのからだいぶ離れてしまいますけど、そこはあの映画マジックでなんとか。

まぁいろいろ勝手なことを言いましたけど、面白い映画にさえなってくれれば誰が演じても文句はないんですよねぇ。あ、ウィル・スミスだけはご容赦を。オープニングは延々とシャワーシーンで、物語が始まればエリーそっちのけで俺が俺が伝説始まりそうなんで。
このまま“エリー編”に突入しようかとも思いましたが、予想以上に長くなっちゃったんでまた後日。

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2015年02月08日

ビザンチウム (Byzantium)

監督 ニール・ジョーダン 主演 シアーシャ・ローナン
2012年 イギリス/アメリカ/アイルランド映画 118分 ドラマ 採点★★★

私には兄妹程度にしか歳の離れていない姪っ子がおりまして。で、この辺の田舎では特に珍しくもない話なんですが、若いうちにそこらのボンクラと結婚し娘を出産、早々に離婚してそっから10年以上シングルマザーに。しかも早いうちに両親を病気で亡くし、父方一族はばたばたと不幸が重なりほぼ消滅。母方(私の実家)とも、母親(私の姉)の結婚に関する遺恨が呆れ返るほどまだ残っているようで疎遠状態。唯一絡む血族が私ら夫婦のみという過酷な状況のせいか、母娘の繋がりがまぁ濃いったら。「一卵性の双子か?」ってほど濃い。この調子じゃ、子供が嫁に行ったら姪は死んじゃうんじゃないかとちょい心配。まぁ私自身も、自分の娘が嫁に行く時よりも泣いちゃうんじゃないかと心配なんですけど。だって、可愛いんですもの姪の子が。

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【ストーリー】
寂れた海辺の町へとやって来た、可憐な少女エレノアと妖美な女クララ。彼女らは200年の時を生きるバンパイアの母娘であった。奔放に生きるクララは町で出会った冴えない男が所有する古ホテル“ビザンチウム”に転がり込み、そこを瞬く間に娼館へと変えてしまう。一方のエレノアは、白血病で余命幾許もない青年と出会い恋に落ちる。そんな二人を、謎の男たちが追ってきて…。

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モイラ・バフィーニによる戯曲を、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のニール・ジョーダンが映像化した、母娘の愛憎と壮絶な過去を描き出すホラードラマ。
永遠の命と引き換えに時の流れを失ったバンパイアの薄れることのない記憶の如く、過去と現在を幻想的に織り交ぜて描いた本作。過去の過ちから娘を守りたいが故にその過去と宿命から目を逸らし続ける母と、その母の愛に包まれながらも重荷に感じ始める娘。そんな二人の200年越しの親離れ/子離れを丹念に描き出した本作には、ここしばらく元気のなかったニール・ジョーダンの“らしさ”ってのが垣間見えて嬉しかった一本。
確かに、タブーにソフトタッチしながらエロスを醸し出すような湿気は感じられないし、良家の男子しか受け入れないバンパイアの“同盟”なんて、向こうから「掘って下さい!」と言ってるような題材にもほぼ無関心。しかしながら、生存本能のまま動く母と、死に行く者に対する最期の慈悲として吸血を行う娘の対比と、その母娘の心の動きを繊細に描き出す語り口、伝統を踏まえながらも新しい吸血鬼像など見るべきポイントが多いのも事実。社会的マイノリティの姿ってのもちゃんと描けてましたし。ちょっとまた映画から遠ざかってるニール・ジョーダンではありますが、次回作に期待が高まる一本でも。

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やはりなんと言っても、『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』『ラブリーボーン』のシアーシャ・ローナンが素晴らしい。端から私がメロメロだってのも大きいんですが、“永遠の16歳”且つ“繊細な吸血鬼”ってのを持ち前の幻想的な佇まいとおぼろげさで見事にモノにしていたなぁと。おぼろげなのに圧倒的な存在感。また、赤いフードというか赤頭巾姿もピッタリで、是非とも『狼の血族を』彼女主演でセルフリメイクして欲しいと思ったほど。これまでの作品もそうだったんですが、本作でも多用される彼女の囁き声によるナレーションの心地よいのなんのって。こんなのが玄関先に立っててあの声で囁かれたら、吸血鬼だって知っててもドア開けちゃう。で、咬まれる。遠のく意識の中で、「ま、いっか」って思う。きっとそう。
一方の母親役には、『アリス・クリードの失踪』『タイタンの戦い』のジェマ・アータートンが。『007/慰めの報酬』で観た時は「なんか下品なボンドガールだなぁ…」と思ったものですが、その品の無さが「女手ひとつで育ててます!なにか?」ってな強さと必死さを感じさせる好演。
その他、吸血鬼ものの少女マンガに出てきそうな感じだった『ロシアン・ルーレット』のサム・ライリーや、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、「あれ?この人も招かれないと家に入れない人なの?」と思わせるもそれだけだったワルキューレ』のトム・ホランダーらが共演。
ところで、このトム・ホランダー。本作のほか、『ハンナ』『ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー』とシアーシャとの共演が続いてますが、なに?バーターなの?

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頼んだプレイが思ってたのとちょっと違う

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