2008年03月31日

呪怨 パンデミック (The Grudge 2)

監督 清水崇 主演 アンバー・タンブリン
2006年 アメリカ映画 108分 ホラー 採点★★

謎ってのは、下手に解明しない方が面白かったりするんですよねぇ。真実が、あれやこれやと頭の中で想像したり妄想してたりした願望を凌駕するってことは、滅多にありませんし。フライング・フィッシュとか。

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【ストーリー】
姉のカレンが放火事件を起こし入院中であることを知ったオーブリーは、アメリカから来日。病院で出会ったジャーナリストのイーソンから、とある家にまつわる忌まわしき話を聞く。その矢先、カレンは投身自殺。オーブリーもまた、その家に関わりを持つこととなり…。

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オリジナルビデオ版『呪怨』から劇場版を経てハリウッドでリメイクされた前作『THE JUON/呪怨』まで、同じような所を行ったり来たりしていた印象もあった本シリーズであるが、今回はオリジナルストーリー挑んだハリウッドリメイク第2弾。監督は、引き続き“呪怨一筋”清水崇。
別の時間・別の場所で起きている出来事を並行して描くことで程よい混乱を生み、それが一つに繋がった瞬間に深い恐怖を味わせてきた本シリーズ。今回もとっ散らかった時系列がクライマックスに繋がる構成となっているのだが、如何せんとっ散らかり過ぎ。“家”に拘らない恐怖の拡大化の狙いもあるのであろうが、エピソードが集結する拠点がない分、完成図に散漫な印象も。“家”に関わった人に関わった人物までも呪われるってのも新しい方向性なのだろうが、それなら別に呪怨じゃなくてもと。

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“オシッコ漏らすほど怖い”ってのを文字通り表現したシーンに驚くも、それ以外に印象に残る恐怖シーンが全て過去のシリーズの焼き直しであるのも痛いのだが、何よりも伽椰子に対する理由付けがいただけない。確かに生前から随分と粘着気質の随分とアレな女性ではあったが、クラスや職場にこっそり混じってそうな身近さがあった。その伽椰子が夫に襲われ、死に行く最後に目にするのが愛する我が子が殺される光景という、底知れぬ恐怖と悲しみと憤怒によって強烈な呪いを放つ存在となることに、説得力と恐怖と悲しみを感じさせていたのだが、何かと明確かつ納得できる理由が欲しいアメリカ人向けなのか、本作では伽椰子を生まれついての怪物にしてしまう。もう身近でもなんでもないんで、すっかり他人事。貞子との境目も曖昧になっちゃいますし。俊雄くんとワンセットであることに母子の繋がりを感じさせ、そこにまたじっとりとした恐怖と悲しみを感じさせていたというのにその辺もスッカリないがしろで、俊夫くんが何なのかどうでもいい作り。ドアの前で一人しゃがんでいる俊夫くんなんて、ネグレクトされている子供のようだ。これは『誰も知らない』なのか?余計な解説と伽椰子の無限のパワーアップを施してしまった本作は、オリジナル版『呪怨』に対する『呪怨2』のような味わいで、じっとりとした怪談風味とカラっとしたアメリカ味が半端に交じり合った、生乾きのような一本で。

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プロム・クイーンに選ばれないこと以外は恐れることなんて何一つないんじゃないかと思えるほどカラっと乾いた脳天気な前向きさと可愛らしさに溢れまくっていたサラ・ミシェル・ゲラーが、異国の地でじっとりと怖い目に遭うというコントラストが上手く効いていた『THE JUON/呪怨』。今回も、清水崇は若い娘たちをまるで昔のビニ本を見ているかのように如何わしく生々しくカメラに収めているのだが、如何せん“ラス・タンブリンの娘”ってのに「おー!」ってなる方以外にはインパクトのないアンバー・タンブリンとアリエル・ケベルがメインになるのでは、絵がもっさりとしてしまって仕方がない。メインがもっさりとしているせいか、ジェニファー・ビールスや伽椰子の呪いで大変なことになってしまっているエディソン・チャンらの印象まで薄くなってしまっており、結局前作から引き続き登場しているサラ・ミシェル・ゲラーと石橋凌ばかりが印象に残ることに。もちろん“伽椰子以外で”って前提で。

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で、例の吹替え。劇場公開時に近所の劇場には吹替え版しか来ていなかった(それはそれで異常な話だが)ので、評判以前にその顔ぶれで観るのを断念していたのだが、今回のDVD鑑賞ついでに吹替えも聞いてみたんですが…まぁ、本編以上に背筋が凍る思いをしたとだけ。もちろん、それはやったこともない吹替えを押し付けられた芸人らの責任ではない。無論それは「きっと面白いよ!」と、ずぶの素人に高級フランス料理を作らせ、客にプロの料理人が作ったのと同じ値段を払わせるのと何ら変わらない暴挙を平気で犯した宣伝担当の多分頭の良い方々の責任ではあるのだが、今日の日本の映画宣伝についてここで愚痴ばかりこぼしているし、きっとあちこちであらん限りの呪いの言葉を掛けられているでしょうし、伽椰子の呪いで給料が減っちゃったり、職場へ行ったら机がなくなってたり、別の人が自分の仕事をやってたりしているでしょうから、ここでは別に。ただ、“芸人が吹替えをやっているから”って理由で劇場に足を運んだ人がどのくらいいたのか、“芸人が吹替えをやっているから”いつも以上に面白かったと思った人がどれくらいいたのか、そしてこれをきっかけに映画が好きになった人がどれくらいいたのかは聞いてみたいですねぇ。

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反省してください

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2008年03月28日

燃えよ!ピンポン (Balls Of Fury)

監督 ロバート・ベン・ガラント 主演 ダン・フォグラー
2007年 アメリカ映画 90分 コメディ 採点★★★

春の陽気に誘われて、身も心も緩みっぱなしのたおです。緩みついでにDVDでも観ながら大いに笑おうかと思いビデオ屋に向かうも、邦画の新作コーナーは死んだ人の話かこれから死ぬ人の話ばかりでどうにも辛気臭い。じゃぁ洋画の新作コーナーはと言えば、「ゾンビだぁ!」「監禁だぁ!」と、えらく血生臭い。“映画を観ながら笑う”ってのは、いつの間にか難しいことになってしまったんですかねぇ。

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【ストーリー】
ランディはかつて12歳でオリンピックに出場したほどの天才卓球少年であったが、今では場末のカジノでピンポン芸を披露して日銭を稼ぐブクブクと太った中年男と成り果てていた。しかしある日、FBIから極悪人フェンが主催する闇卓球大会に参加しフェンの尻尾を掴む事を依頼されたランディ。フェンが亡き父の仇である事を知ったランディは、すっかりと錆び付いた卓球の腕を卓球仙人ワンとその姪マギーの下で磨き直し、闇卓球大会に参加するのだが…。

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ナイト ミュージアム』の脚本家コンビによる、コメディが冷遇されている日本においては、超大物スターが出ているわけでもないのに珍しく全国公開されたコメディ。権利料が異様に安かったんですか?
“卓球版『燃えよドラゴン』”ってことではあるが、大まかな枠組みを『燃えよドラゴン』から拝借しただけで、卓球版パロディではない本作。作品自体も、売り出し中のコメディアン主演作らしく「これから頑張っていきますんで、よろしくお願いします!」的な教科書通りの作りで、期待通りの場所やネタで笑いを生み出すが、全く予想外の所から笑いが飛び出すまでの破壊力はない。ある意味マイノリティが活躍するって点では『燃えよドラゴン』と同一線上にあるようにも思えるが、「よりによってこのスポーツで」って所で笑いを生み出すって点では、受ける印象は『ドッジボール』にも近い。ただし、『ドッジボール』は競技とその周辺の負け犬たちを笑い飛ばしつつ愛着を感じさせていたのだが、本作は笑い飛ばして終わってしまっている感もある。しかしながら、ダン・フォグラーの歌芸と“小っちぇえ奴”を演じきる負け犬芸は見事。登場する度に仄かに感じる不快感は、芸が弾けた時に高い笑いを生み出すであろう期待が持てるだけに、今後が非常に楽しみで。
非常に安全運転な印象を受けた本作。『燃えよドラゴン』遊びもニセドラゴンのジェイソン・スコット・リーが出てくるだけで終わってしまっているのだが、どうせなら地下牢でヌンチャク代わりにラケットで暴れてみたり、ラスボスの腕に付けるアタッチメントが熊手ではなくラケットだったり、こっそりとサモ・ハンが隠れてたりと徹底的に『燃えよドラゴン』を卓球でなぞっても良かったのではと。こっそり隠れているのがマシ・オカじゃ、「ヤッター!」って気分にもなりませんし。

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感想を聞かれれば、「思ってたよりは面白かったよ」と答える本作の“思ってたより”を生み出しているのが、『もしも昨日が選べたら』のクリストファー・ウォーケン。もう、圧巻。髪の毛の立ち具合が好不調のバロメーターなのではと読んでいるのだが、今回はもう絶好調のようで。ボケとツッコミというのを優に超越したウォーケン仕事のおかげで、彼が登場する中盤以降、作品の面白さ自体格段と上がっているようにも。今回も“楽しそう”ってのを仕事選びの基準にしているような気がするクリストファー・ウォーケンなんですが、やっぱりいくつかの作品が作られているスタジオの前に立って、ドアの向こうから笑い声が聞こえてくる方のスタジオへと行っちゃったりするんでしょうか
そんなクリストファー・ウォーケン以外にも、80歳にもなろうというのにTV・映画を問わず膨大な量の仕事をこなし続けるジェームズ・ホンに、イロモノでは終わらせない芸幅の広さが魅力のケイリー=ヒロユキ・タガワ、ここ数年非常にいい仕事振りが目立ってきた『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』のロバート・パトリックと、売り出し中の若手をサポートするにはこれ以上とない顔ぶれが脇をがっちりと固める本作。しかし、やはり一番目を引くのは幸薄顔が大好きな私にとって麻生久美子に次ぐ女神である『ダイ・ハード4.0』『M:i:III』のマギー・Q。ちょっと痩せ過ぎの気もしないでもないが、その薄い顔立ちと、ビックリするほど薄い胸板やらなにやら露出も高めでデレデレとしっ放しだったので、★ひとつオマケ。

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きっかけはいつも下心

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posted by たお at 17:03| Comment(0) | TrackBack(18) | ★★★(まぁまぁ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月26日

プラネット・テラー in グラインドハウス (Planet Terror)

監督 ロバート・ロドリゲス 主演 ローズ・マッゴーワン
2007年 アメリカ映画 105分 ホラー 採点★★★★

映画代が高い!1800円は高過ぎる!サービスデイやらで安くなったりはするが、それでも高いものは高い。1800円もあれば、それなりに腹一杯に食べれますし。1000円かそこらで2本立て3本立てを観ていた頃は多少つまらない映画でも「今日はハズレを引いちゃったなぁ」で諦められたものの、1800円も払って1本しか観れないシネコンが主流の今では、つまらない映画なんて観てしまったら心底腹も立つものです。道理で最近は冒険をする必要のない無難な映画ばかりが上映されるわけですねぇ。

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【ストーリー】
秘密裏に開発されていた生物化学兵器が軍の基地から漏れ出し、人々がゾンビと化す。そのゾンビに襲われ右脚を食いちぎられたゴーゴーダンサーのチェリーは、失われた脚にマシンガンを装着。襲い掛かるゾンビに立ち向かうのであった。

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60年代から70年代に血と暴力とエロに塗れた映画ばかりを数本立てで上映していた当時の映画館の雰囲気を存分に楽しめる、『シン・シティ』のロバート・ロドリゲスによる一本。
併映のタランティーノによる『デス・プルーフ in グラインドハウス』と同じ世界を舞台にした本作は、『デス・プルーフ in グラインドハウス』同様に、映写機のピンボケやフィルムの傷など当時を再現する遊び心に溢れている作品であるが、タランティーノが数少ない見せ場で一本の作品に引き伸ばした結果生まれた、70年代B級映画特有の隙間やダレ場やアナログ感を巧みに再現したのに対し、ロドリゲスは「これでもか!」と詰め込んだ見せ場と過剰にやり過ぎた演出、それでいてそれなりにダレるこれまた70年代B級映画特有のヤケッパチさを、デジタルを巧みに駆使して見事に再現した本作。もう、素晴らしく下品。“ゴーゴーダンサーがゾンビに喰いちぎられた脚にマシンガンを装着して戦う”と、物語を要約しただけでも魅惑の下品ワードが散りばめられているというのに、それを一字一句そのまんま映像化しちゃってるので、もう堪らない。血と膿が盛大に飛び散り、身体は八つ裂きにされ、至る所で派手に爆発が起きる本作の下品さは快感を覚えるほど。ストーリー上は重要であるが、あったらあったでまどろっこしい人物描写の部分をごっそりフィルムごと失くしてしまう徹底された下品さも素晴らしい。
相変らず監督・脚本・撮影・編集をロドリゲスが兼任する、ちょっとした自主制作映画である本作。自分ん家で作っているようなもんなので、当然の如く自分の息子も出演しているのだが、その息子の扱いがこれまた素晴らしく下品でしたねぇ。

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フィルモグラフィにもオフでの話題でも、およそ“お上品”という言葉は似つかわしくないローズ・マッゴーワン。彼女が脚にマシンガンを装着するって時点で本作の成功は約束されたようなものだが、片脚がマシンガンってのがここまで似合う女性も珍しい。そんな彼女同様、『デス・プルーフ in グラインドハウス』から引き続きマリー・シェルトンとマイケル・パークスが同じ役柄で登場するが、本作は新顔組が素晴らしい。撮影中にふらりと遊びに来たかのような仕事振りのブルース・ウィリスはさておき、『ボビー』『レディ・イン・ザ・ウォーター』のフレディ・ロドリゲス、80年代に消費され尽くされた感も強いマイケル・ビーン、個人的にこのお方の話題で3時間は居酒屋で盛り上がれる人と是非ともお友達になりたいトム・サヴィーニと、非常にこってりとした顔ぶれが魅力的な本作なのだが、その中でもジョシュ・ブローリンが素晴らしい。ジェームズ・ブローリンを父に、バーバラ・ストライサンドを義母に、更にはダイアン・レインを妻に持つ羨ましいにも程がある彼だが、『グーニーズ』のお兄ちゃんが大きくなったらニック・ノルティになってしまったかのような、70年代特有の無骨な顔立ちが本作にピッタリ。医者にだけは見えませんが。
で、タランティーノ。『デス・プルーフ in グラインドハウス』では脳内天国を実現し一人嬉しそうだったタランティーノであったが、今回は愛して止まない『サンゲリア』の名シーンである眼球串刺しを体験できて、またもや心底幸せそうで。結局“グラインドハウス”ってのは、まずはタランティーノを幸せにするってのが前提の企画なんでしょうが、そのおこぼれであっても全然楽しいので、是非とも毎年一本ずつ作っていただければと。『マチェーテ』あたりから。全裸の美女らに囲まれウハウハしているトレホさんなんて、そうそう観れるもんじゃないですし。

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アッシュと組めば最強のカップルに

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2008年03月24日

ここんとこもっぱら

あらあら、まぁまぁ。すっかりと更新をさぼりがちなサブタレでございますが、とりあえず私は元気です。生きてますよ。更新が滞っているのも、えらく時間が不規則な本業が忙しいってのもありますが、前々から言ってたように、僅かに空いた時間の全てをようやっと手にした“サタデー・ナイト・ライブ コンプリート・ファースト・シーズン”を観るのに費やしてしまってるからなんですが。まだ4週目までしか観ていないんですが、当然のごとく面白い。あまりに新鮮すぎる顔ぶれに不安があったのか、ゲストホストにオンブにダッコで発進した番組が徐々にSNLの形になっていく様を、観客が笑っているのではなく観客が笑われているんじゃないかとすら思えてくるアンディ・カウフマンのシニカルな芸を、そして“ブレイクを狙う若手芸人”が“ジョン・ベルーシ”になる瞬間を、連日連夜身悶えしながら堪能しております。この調子で第二シーズン、第三シーズンと続けて発売されれば嬉しいんですが、そもそもこのボックスセットは日本で売れてるんですかねぇ?
まぁ、そんなこんなでさぼってばかりのサブタレですが、映画を観るなり何かを思うなりしたらアップをしていきますので、ゆるゆるとお付き合いくださいませ。

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2008年03月19日

今日のアイツ その9

3月ですねぇ。出会いと別れと花粉の季節ですが、どれもこれも全くもって関係ない私です。で、春とは言っても夜はまだまだ寒い宮城の地。スズメのこぶも相当寒いのか、私の手の中で全ての熱を吸収しようと小さい身体をブクーっと目一杯膨らませ寝る日々でございます。もちろん、いつまでも手の中でこぶを寝かせてられるほど落ち着きのある私ではないので瞬く間に放り出されるのですが、パソコンの上が暖かいと知ればその上でブクー、TVの上が暖かいと知ればそこでブクーっと、膨れっ放しのこぶ。暖かい所であれば、私の飲んでいるコーヒーカップとそれを持つ手の間にも無理矢理入ってくるこぶ。相当寒がりのようで。まぁ、寒いのはスズメばかりではないので夜は小さいストーブを点けてるんですが、そのストーブの前がこの部屋で一番暖かいと知ったこぶは、そのストーブの前で首をあらぬ方向まで曲げ膨らみきっておりまして。普段はカメラが近づくと「何か来たー!」と逃げるんですが、ストーブの暖かさが恐怖に打ち勝ったのか、撮られ放題。ただまぁ、あんまりストーブに近づきすぎると良い匂いがしてきそうなんで、程ほどにしていただきたいですが。

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セルフ焼き鳥

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2008年03月18日

スパイダー パニック! (Eight Legged Freaks)

監督 エロリー・エルカイェム 主演 デヴィッド・アークエット
2002年 アメリカ映画 99分 パニック 採点★★

夏になるとカブトムシ獲りに勤しんでることもあって“虫好き”と思われがちな私ですが、実のところ虫は嫌い。生理的にダメ。確かにカブトムシやらクワガタなどの甲虫類ら硬い連中は平気なんですが、無闇に細長い脚がワシャワシャと生えてる連中やら柔らかいお腹がパンパンになってる連中は、もうダメ。考えただけでも鳥肌もの。便所コオロギなんか見つけた日にゃ、悲鳴を上げます。蜘蛛なんてもってのほかで、スズメのこぶ用に恐る恐るピンセットで捕まえはしますが、ピンセットを乗り越え猛スピードで手元に来られたりしたら、全てがイヤになります。書いてる時点でもうイヤですし

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【ストーリー】
トラックから転げ落ちた有毒廃棄物の影響で蜘蛛が巨大化。田舎町をパニックに陥れる。

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ローランド・エメリッヒとディーン・デブリンが製作し、『バタリアン4』『バタリアン5』で人々を唖然とさせたエロリー・エルカイェムが監督したパニック映画。
“放射性廃棄物の影響で巨大化した生物”やら“ショッピングモールで立て篭もり”やらと、所謂B級映画の記号を羅列した本作。エメリッヒとデブリンの「今じゃちょっと大物になっちゃったけど、ボクら本当はこういうの好きなんだよー」という主張はハッキリと伝わるが、それを“映画愛”と取るか“エクスキューズ”と取るかで、受ける印象が大きく変わる作品でも。もちろんヒネクレ者の私は、後者で。パニック映画ながらも“B級映画ゴッコ”に対する照れ隠しかコメディ色が圧倒的に強く、人がばんばん殺されている割に蜘蛛に対する恐怖感が湧かない。それどころか、「イー!イー!」鳴きながら飛んでくる蜘蛛は可愛かったりすらする。もちろんコメディ色を前面に打ち出すのはいいのだが、肝心の“デカイ蜘蛛が怖い”って部分が活きて来ないのでメリハリもなく、笑いの沸点も低い。テンポも悪くないし全体から受ける印象も平均的なのだが、結局のところ“巨大蜘蛛が暴れる無難な映画”に。“巨大蜘蛛”と“無難”が一緒に居るのはどうかと

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“個性的”ってのを軽く通り越したアークエット家においては若干大人しい印象もあるが、思いつきと気まぐれと状況読まずの“B型系”キャラクターを演じさせればピカイチである『25年目のキス』のデヴィッド・アークエットは、一家の中でもお気に入りの一人。本作でもその勢いだけは充分のデヴィッドを期待したのだが、思いのほか大人しい。役柄もあるのだろうが、別にデヴィッド・アークエットじゃなくても良さそうな元気のなさが寂しい。
そんなデヴィッド・アークエットのほか、カリ・ウーラーと本当の母娘に見える『マッチポイント』のスカーレット・ヨハンセン、エメリッヒ映画の常連レオン・リッピーと案外豪勢な顔ぶれが揃った本作だが、印象に残るのがスカーレット・ヨハンセンの小生意気ぶりだけだったりも。

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蜘蛛嫌いの方でも安心して観れる蜘蛛映画

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2008年03月13日

バンテージ・ポイント (Vantage Point)

監督 ピート・トラヴィス 主演 デニス・クエイド
2008年 アメリカ映画 90分 サスペンス 採点★★★★

“真実はひとつ”とは言いますが、あくまでそれを受け取る人ひとりにつき一個なわけで、10人いれば10通りの真実があると言えるんでしょうねぇ。まぁ、もちろんそれぞれの真実に白が黒に変わるほどの劇的な違いはないにしろ、受け手の生い立ちや性格、見た角度や気分によって、ちょっとした違いが生まれるんじゃないでしょうか。

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【ストーリー】
スペインで開催されたテロ撲滅の国際サミットで、大観衆を前にスピーチを始めようとしていたアシュトン米大統領が何者かに狙撃をされる。爆発事件も同時に発生し大混乱に陥る中、シークレットサービスのトーマスは、会場に居合わせた様々な人物の証言をもとに犯人探しに奔走するが…。

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8人の目撃者の、それぞれ異なる視点から大統領狙撃事件の真相に迫るサスペンス。
それぞれの人物の視点によって印象が大きく変わる羅生門スタイルを目指したようだが、中心となる人物が変わったところで然程印象は変わるわけでもなく、見える範囲の違いからだんだんと物語の全容が明らかになる、どちらかといえば昔流行ったザッピングスタイルに近い一本。その大きく印象の変わることがないシークエンスを何度も繰り返される中盤にはさすがに飽き飽きとさせられるのだが、物語が大きく動き始める中盤以降のダイナミックな展開は見事。膨大なカット数や、群集が逃げ惑う中で行われるカーチェイスなど、明らかに『ボーン・アルティメイタム』の影響下にある本作だが、『エグゼクティブ・デシジョン』や『007/カジノ・ロワイヤル』などのスチュワート・ベアードの編集の手腕もあって、高い臨場感を生み出している。物語構成もなかなかのもので、登場人物が一堂に介すクライマックスには、胸躍る映画的快感を味わえたもので。
それぞれの人物を主演にしてもそれなりに小粒のアクションサスペンスが出来上がりそうな内容だというのに、それが8人分集まった割りに印象は小粒のままだったり、実行犯グループの全容や加入するまでの流れが不鮮明だとか、色々と腑に落ちない点が多かったりと不満も少なくはないのだが、同じ時間軸の中で見れることだけに注力したストイックさ故のものと考えれば、特には気にならない。テロに対し力だけで立ち向かっても解決しないという主張にも、好印象を。

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アメリカン・ドリームズ』では守られる立場であったデニス・クエイドは、本作では守る側のシークレットサービスを好演。全盛期のハリソン・フォードが居たポジションに収まった感もある彼だが、最近の線も印象も細い若手俳優にはない、極太ペンで描いたような力強い顔立ちは、まさにスクリーン向き。本作ではトラウマを抱えた役柄ということもあり、いつもの輝きまくった笑みが見れないのは残念であったが、その存在感、力強さは大勢のキャラクターが行き来するを中央でビシリと締めるだけのものが。そのデニス・クエイドと並ぶと、線の細さが非常にTV的で印象が弱くなってしまうマシュー・フォックス。“LOST”を観ているわけでもないので、劇場を後にするとすっかり印象があやふやに。まぁ、微笑みながら立っているだけで哀愁漂う『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィッテカーに、扱いはスペシャルゲスト並ながらも、状況を左右してしまいそうな圧迫感を放つ『ヴィレッジ』のシガーニー・ウィーヴァー、『小さな目撃者』でも救急車で大変な目に遭っていたウィリアム・ハートや、『ボーン・アルティメイタム』であのジェイソン・ボーンを追い詰めたエドガー・ラミレスに、“ハンサムで金持ち”って役柄だけでトム・クルーズが食いついた『オープン・ユア・アイズ』のエドゥアルド・ノリエガらに囲まれれば、どんなに重要な役柄であっても印象が薄くなるのも仕方がないのかも知れませんが。

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既にトリックがプラプラしてる

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posted by たお at 01:57| Comment(8) | TrackBack(76) | ★★★★(満足!) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月11日

これだけは押さえておきたい

職場から歩いて映画館まで行けるというのに、あまりにバタバタし過ぎてなかなか劇場までは足を運べない私。それでも頑張って何本かは劇場で観たいんですが、如何せんウッカリさん。何を観たかったのか忘れてしまっちゃぁしょうがないんで、忘れないうちにリストアップ。まぁ、本当に観たい作品はこの周辺までは来てくれないんで、とりあえずわざわざやって来てくれる作品からのピックアップですが。

燃えよ! ピンポン
卓球版『燃えよドラゴン』”ってだけで何か全部わかっちゃったような気がしちゃう作品ですが、この手のコメディを劇場で観る機会もめっきり少なくなりましたし、きっと今回も楽しそうなクリストファー・ウォーケンと幸薄顔が好きな私には堪らないマギーQが観れますし、“なんとか・オブ・フューリー”ってタイトルに滅法弱いんで、観に行きます。

クローバーフィールド/HAKAISHA
何かデッカイのが街中で大暴れする映画を観ないわけには行きません。体験しないわけにはいけません。

ヒットマン
“凄腕の殺し屋が娼婦に出会って”って、もうすっかりいつものベッソン映画なんですが、脚本はベッソンじゃないんですねぇ。

■ブラックサイト
ただただ、ダイアン・レインが観たいだけですよ。

■紀元前1万年
サーベル・タイガーやらマンモスやらよりも、『ストレンジャー・コール』のカミーラ・ベルの原始人姿が観たい。ワンショルダー姿で無邪気に野原を駆け回っていただきたい。滝つぼとかで水浴びをしていただきたい。もちろん『恐竜100万年』のラクエル・ウェルチ路線で。間違っても『人類創世』のレイ・ドーン・チョン路線ではなく

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posted by たお at 15:33| Comment(4) | TrackBack(1) | 映画雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日

結局DVDで

如何せん田舎に住んでるもんで、観たいと思う映画がなかなか劇場に来ないままDVDで鑑賞しちゃうことが多いんですが、さすがにちょっとは話題にもなったことだし、久しぶりに劇場で大笑いできるのかと楽しみにしていた『俺たちフィギュアスケーター』。近くの劇場に来るかどうか待ってはいたんですが、案の定DVDリリースの一報の方が早く届いてしまいました。結局今回も家で大爆笑をする羽目になったようです。

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【フェレル地獄】
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2008年03月07日

ヒッチャー (The Hitcher)

監督 デイヴ・マイヤーズ 主演 ショーン・ビーン
2007年 アメリカ映画 84分 サスペンス 採点★★

マルチトラックを使って家でデモテープなんかを作る時って、ヒーコラ頭悩ませながらオリジナル曲を作るのも良いんですが、好きなアーティストの曲なんかをコピーして作ってる方が楽しかったりするんですよねぇ。とても手に負えないギターリフやベースラインなんかは、“アレンジ”という名の下に改悪して。で、出来上がった物はあたかも自分が作った曲のような感じがして、とてもとても他人様には聴かせられる代物なんかじゃないんですが、自分だけはとっても楽しいんですよねぇ。

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【ストーリー】
大学生のグレースとジムは、長距離のドライブの途中で立ち寄ったガソリンスタンドで、ジョン・ライダーと名乗る男の頼みを断れず近くのモーテルまで車に同乗させることに。一見人当たりのいいジョンであったが、突然ナイフをグレースに突きつけ…。

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言わずと知れた1985年の傑作サスペンス『ヒッチャー』のリメイク。そんなにオリジナルが好きなら、大金掛けて作り直さないでDVDを買って家で繰り返し観ればいいじゃんとも思うのだが、完成品からは“好きだから”って匂いが全くしないのが困りものの一本。
“夢を求めて旅に出る青年が、内なる衝動を止められず繰り返される殺戮の日々に疲れ果てた男によって一人前の男に鍛え上げられる”をベースに、“男と青年の不可思議な心の繋がり(もしくは愛)”、“男にはなったが少年にはもう戻れないほろ苦さ”、“殺人鬼にとってのハッピーエンド”など、オリジナルの骨であり血であり肉であった全ての要素がゴッソリと抜け落ちた本作。そんなビロビロとのびた皮だけのような作品をオリジナルといちいち比較して「あーだ、こーだ」言うだけ無粋なんで、志しからして既に著しく低い主人公カップルが、なんだか怖い人に追っかけられるよくあるサスペンス物として楽しもうと思ったのだが、なまじオリジナルを完コピしたシーンと独自にアレンジしたシーンの意味が全く繋がらないが為に、何故ジョン・ライダーが「殺してくれ」と懇願するのか、何故しつこく追ってくるのか、何故彼らは素直に警察に全てを話さないのかといった、オリジナルの作品として考えても肝心な部分が意味不明のアヤフヤな作品に。ナイン・インチ・ネイルズの“クローサー”の使い方がこれまたアヤフヤで辟易させられたが、オリジナルでは見せることのなかったトラックに手足を繋がられたまま引き千切られるシーンを視覚化した根性は良しと。まぁ、「手足を思いっ切り引っ張ったら“カランバ”になんないとダメだろ?」と、小さなツッコミは入れましたが。

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全く見所のなさそうな本作であるが、いやいやいや、どうしてどうして。ショーン・ビーンが出てるじゃないですか。それで充分じゃないですか。触れるだけで皮膚が裂けてしまいそうな鋭さと冷たさを持ちつつも、どこか淫靡な香りすら漂わせ、“ジョン・ライダー”という思いつき以外の何物でもない名前に出自が見えないだけではなく、荒野に吹き荒ぶ砂が恐怖そのものとして形になったんじゃないかとすら思えてしまう、“人間以外の何か”を感じさせたルトガー・ハウアーと同じ役に、髪を短く刈り込んで挑んだ心意気だけでも素晴らしいじゃないですか。心意気だけですが
で、本作のショーン。土砂降りの雨の夜中にヒッチハイクするも、主人公に乗せてもらえません。あと一歩の所で逃げられます。詰めが甘いです。いつものことです。あとからやって来たトラックに乗せて貰って主人公カップルに追いついたショーンですが、トラックの運ちゃんは殺しません。手強そうだったんでしょうか?結局ショーン、カップルのお兄ちゃんにお店で「乗せて♪」と頼み込みます。既にヒッチハイクですらないです。嫌々ながらも乗せて貰えたショーンですが、招かれた乗客であったルトガー・ハウアーとは扱いが大違いです。切ないです。なんだかんだとカップルを怖がらせることには成功したショーンですが、最後は何の意味も見出されないまま死んじゃいます。靴が片方脱げてます。ちょっとカッコ悪いです。そんな、後に何にも残らない生き様で一生を終えてしまったショーン・ライダーですが、車から蹴落とされた時に一緒に落ちてきた女の携帯電話で、あちこちに電話しまくってたらいいなぁと。事件が終わって家に帰り一息つく女のもとに、とんでもない金額の電話代が請求されてたらいいなぁと。請求書を見ながら女が「あんちきしょー!」と悲鳴を上げる別エンディングが見たいなぁと。

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乗せてすら貰えないとは思いもしなく

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posted by たお at 01:23| Comment(4) | TrackBack(8) | ★★(暇なら) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする