2012年01月30日

ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定> (Hall Pass)

監督 ピーター・ファレリー/ボビー・ファレリー 主演 オーウェン・ウィルソン
2011年 アメリカ映画 105分 コメディ 採点★★★

もし期間限定で独身生活を送れるとなったら、何をして過ごすんでしょうねぇ。“モテる/モテない”は既婚・未婚にあんまり関係なくその人そのものの魅力に因ると思うんで、独身になったからといって「女遊びだー!ヒャッホー!」とはなりそうにないですし。たぶん、一日中ゲームして終わりそうですねぇ。いつもの休日だ

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【ストーリー】
トキメキもなにもない結婚生活に疲れたリックとフレッド。そんなある日、妻たちは一週間限定で独身に戻れる“ホール・パス”を彼らに与える。「浮気し放題だー!」と喜び勇んで街に繰り出す彼らだったが…。

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期間限定の独身生活を手に入れた中年男の姿を描く、『2番目のキス』のファレリー兄弟によるコメディ。
独身時代の思い出が思い切り美化・誇大化され、ある意味それが心の支えにもなっている男の悲しい性を描いた本作。急に独身に戻っても何をしたらいいのか分からず右往左往する様や、夜の営みもままならず一人寂しくアレしなければならない実情など、既婚男性なら思わず共感してしまう可笑しいシーンも多し。
ただ、主人公に強烈な浮気願望があるわけでも独身願望があるわけでもなく、流れで手に入れてしまった特典だった為か、ほとんどの時間をフワフワ漂うだけで起伏のない展開はちょいと物足りない。良い人が、もっと良い人になって戻って来るだけの話のようにも。強烈な毒を纏いながらも純粋な物を描くファレリー兄弟にしては毒気も少なく、観賞中はファレリー兄弟の作品であることを忘れてしまう事もしばしば。まぁ、ちゃんとラストに思い出させるシーンをしっかり挟みこんでいますが。“独身になってもあんまりやる事はないよ”ってテーマの作品なのでこうなるのも仕方ないんですが、もうちょっと夢を見させてくれてもいいのになぁと、既婚中年男性の私が言ってみましたよと。

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全体がフワっとしてしまったのも、きっと主演が『ミート・ザ・ペアレンツ3』のオーウェンだったからじゃないのかと。アレコレあった上に次世代の突き上げもあって、自分のポジションを模索している感が強かった本作のオーウェンなんですが、しがない中年男役にしては可愛過ぎるのではないのかと。七三頭に中年太りで奮闘はしてましたが。浮気もしないし初体験の相手が今の奥さんって役柄は、可愛いですしオーウェンにもハマってたんですが、作品にはハマってなかったようにも。いっそのこと、男版『可愛いだけじゃダメかしら』を作ってみては?まぁ、タイトルだけでこじつけただけですけど。それだけオーウェンは可愛かったってことで。
その他、作品を一人体現してたかのような『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』のジェイソン・サダイキスや、童顔のまま中年に差しかかった可愛らしさが印象的な『スリザー』のジェナ・フィッシャー、大学生がちょっと手を出したくなるのも分かる“大人の色気”を発していた『ビッグ・ヒット』のクリスティナ・アップルゲイトに、ある意味理想の大人像でもあった『モールス』のリチャード・ジェンキンスと、なかなかバラエティに富んだキャスティングが施された本作。その割に、これといって弾けてる印象もなかった面々なんですが、唯一『妖精ファイター』のスティーヴン・マーチャントは良かったなぁと。関わるシーンが全て面白かったですし。

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理想に自分がついて行けてない

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2012年01月26日

ミート・ザ・ペアレンツ3 (Little Fockers)

監督 ポール・ワイツ 主演 ベン・スティラー
2010年 アメリカ映画 98分 コメディ 採点★★

人を好きになるのに特に理由が必要ないのと同様に、嫌いになるのも特に理由がなかったりしますよねぇ。「○○だから嫌い!」って理由も、まず“何となく嫌い”ってのが先にあって、理由を後付けしたって場合も多々。そうなると、いくら努力しようが嫌いな理由を次々見つけてこられちゃうんで、どうにも始末に負えない。もう、関わらないのが最善かと。

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【ストーリー】
双子にも恵まれ幸せな結婚生活を送る、看護師のグレッグと妻のパム。義父で元CIAのジャックとの関係も落ち着いてきており、全ては順風満帆かと思われていた。しかし、製薬会社の美人営業員がグレッグに近づいて来てから事態は一変。またもやグレッグとジャックは、一家の威信を賭けて争うことに…。

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ほとんど忘れていた“ミート・ザ・ペアレンツ”シリーズ、6年振りの第3弾。『ミート・ザ・ペアレンツ』『ミート・ザ・ペアレンツ2』と前2作を手掛けたジェイ・ローチは製作に回り、『アメリカン・ドリームズ』のポール・ワイツがメガホンを。
子供も生まれ一家の長としての責任がより大きくなったグレッグと、そのグレッグを一人前と認めない義父との争いを描いた本作。ポール・ワイツらしい毒気も程良く混じり、サラっと笑えてスカッと消え去る前2作よりは一家の異常性が際立つ、ちょい個性的な作品に。
ただ、“義父に認められようと努力するが全てが裏目に”とか“妻の元カレが皆の人気者でヤキモキ”とか、やってる事は丸っきり一緒なのでさすがに飽きてくるのも事実。映画とはいえ、「もうちょっと成長したら?」とイライラすることも。まぁ、豪勢な顔ぶれが揃っている事自体を楽しむタイプの作品ではあるのだが、もうちょっとタイトルにまでなってる子供たちを活かしても良かったのかなぁと。

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“神経質なユダヤ人”というお得意キャラを演じてはいるが、イマイチ元気のなかった『ナイト ミュージアム2』のベン・スティラーと、ジャックのキャラを完全にお手の物にしたが、反面目新しい部分が全く見当たらなかった『ボーダー』のロバート・デ・ニーロ。この二人の極度な安全運転ぶりが、作品に勢いを与えなかった要因なのかなぁと。
ただ、前作から登場する『パフューム ある人殺しの物語』のダスティン・ホフマンと、バーブラ・ストライサンドの二人は圧巻。この二人の出てるシーンだけは、物凄い躍動感が。もっと出番が欲しかったと思いつつも、これ以上出ちゃうと作品そのものまで手中に収めそうな勢いだったので、バランス的に難しいところで。
その他、一歩下がって可愛げだけを振りまいてた幸せの始まりは』のオーウェン・ウィルソンに、私には拒む自信の全くない健康的な色気を放っていた『マチェーテ』のジェシカ・アルバ、相変わらず自由人の空気をまとっている『チェイシング/追跡』のローラ・ダーンなど、豪華な顔ぶれが揃っているのは嬉しい。中でも、『コップランド』のハーヴェイ・カイテルとデ・ニーロが顔を合わせたってのが、非常に嬉しかったなぁと。

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娘が立場を自覚すれば済む話

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2012年01月25日

やっと出ますねぇ

長い間DVD化を待ち望んでいた『ブルー・イン・ザ・フェイス』と『チェイシング・エイミー』が、4月4日にワーナーからようやっと出ますねぇ。ブルーレイも一緒に。
特典等の詳細はちょいと分からないんですが、値段もまぁお手頃なので楽しみにして待っていようかと。

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タグ:雑記
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パニッシャー (The Punisher)

監督 ジョナサン・ヘンズリー 主演 トーマス・ジェーン
2004年 アメリカ/ドイツ映画 123分 アクション 採点★★

“復讐”とか“報復”って、聞こえはタフな感じがしますよねぇ。悲痛な思いを胸に秘めた男の姿が思い浮かびますし。でも、“嫌がらせ”となると一気にチンケな感じに。イメージはもうドブネズミ。やられてる相手からすれば、なんであれ嫌がらせに過ぎなかったりもするのに。

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【ストーリー】
裏社会の大物ハワード・セイントの息子が、武器取引の現場でFBIによって射殺される。悲しみに暮れるハワードは、息子の死の原因を現場に潜入していたFBI捜査官フランク・キャッスルにあるとし、キャッスル家が揃ったパーティに殺し屋を送り込む。一家全員を惨殺されたフランクは、ハワードに対し復讐を決意するのだが…。

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マーベルの同名コミックを、『NEXT -ネクスト-』などの脚本を手掛けたジョナサン・ヘンズリーが映像化したバイオレンスアクション。
パニッシャーと言えば、ドクロTシャツを着ていないドルフ・ラングレンがヤクザ相手に暴れまわるアレを思い出すが、今回のパニッシャーはしっかりドクロTシャツを。「こりゃぁ凄惨な制裁が期待できるな!」とワクワクするも、なんか様子がおかしい。悪玉の手下を捕まえスパイにし、組織のナンバー2に対しては盗撮写真を基に脅迫電話、悪玉の妻の車を勝手に乗り回し浮気を捏造するなど、やってる事が非常に姑息。その他にも売上金を燃やしたりゴルフ場を荒らしたりと、嫌がらせの三昧のパニッシャー。あんまりにもパニッシャーの底意地が悪いので、中盤頃には悪玉に同情してしまう始末。ホント、怒らせた相手が悪かった。
パニッシャー本人のマヌケぶりも相当なもので、身を潜めることなく住人が結構住んでるアパートに引っ越し、瞬く間に素性がバレるんで殺し屋が直々に来訪。住人がいい迷惑。全ての片が付いたから自殺を試みるもなんとなく断念し、「じゃぁ、パニッシャーとして街の悪党でも退治してよー」って飛躍も物凄い。パニッシャーを、姑息で底意地悪い主人公がコントのようなアクションを繰り広げながら、ご近所さんと珍妙な交流をする映画にしちゃう理由も分からない。まぁ、色んな意味で驚きの連続だったので、全く目が離せない作品に仕上がってはいましたが。

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せっせと浮気工作に勤しむパニッシャーに扮したのは、『ミスト』『キルショット』のトーマス・ジェーン。首を切り落とさない限り死なない長生きな人みたいな風貌が“能天気”にだけは見えないので、パニッシャー役に然程違和感がないんですけど、設定が設定なだけに非常に粘着質な人に見えちゃうことこの上なし。
一方のセイントに扮したのが、『パリより愛をこめて』『グリース』のジョン・トラヴォルタ。襟を広げたチンピラシャツの非常に似合う役者なので悪玉としては問題ないのだが、大物ってよりはやっぱりチンピラなので、幾分不相応な感じも。その辺も含めて、ついつい同情しちゃうキャラだったんですけど。
その他、ボスにだけはゲイであることを告げておけばよかったナンバー2役に『クロッシング』のウィル・パットン、フランクの父親役で『ブルーサンダー』のロイ・シャイダー、身体が青くないと何か印象が薄いX-MEN:ファイナル ディシジョン』のレベッカ・ローミン、筋肉担当だった『DOA/デッド・オア・アライブ』ケヴィン・ナッシュなど、思いのほか豪華な顔ぶれがほぼ使い捨てで登場。まぁ、今と然程変わらない印象だった『メカニック』のベン・フォスターを見れたのは嬉しかったですけど。

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自分には甘く、他人には厳しく

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2012年01月24日

ゾンビ処刑人 (The Revenant)

監督 D・ケリー・プリオー 主演 デヴィッド・アンダース
2009年 アメリカ映画 117分 ホラー 採点★★★

何も知らない映画をタイトルだけで面白いかどうか判別するのは至難の業ですが、逆に危険な香りを発してるタイトルってのはありますよねぇ。“○○処刑人”とか“沈黙の○○”とか。まぁ“沈黙の○○”に関しては、こっちもそれを承知で手に取っているんですが。年貢のつもりで。

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【ストーリー】
イラクで戦死したバートだが、どういうわけか墓場から蘇ってしまう。どんどん進行する腐敗を止めるには人間の生血が必要であることを知ったバートは、親友のジョーイと共に夜の街を徘徊、偶然出会った強盗を殺害してその血にありつく。そんな二人に妙案が浮かぶ。「悪人殺して血を吸えば、英雄にもなれるし一石二鳥じゃね?」と。しかし、物事そんなに甘くなく…。

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ブロブ/宇宙からの不明物体』『プレスリー VS ミイラ男』など数多くの作品に携わってきたベテラン特殊効果マン、D・ケリー・プリオーがメガホンを握ったホラー・アクション・コメディ。主演は“エイリアス/2重スパイの女”などTVを中心に活躍する、デヴィッド・アンダース。“ゾンビ”に“処刑人”を足した、とっても危険な香りのするタイトルだが、これが思いのほか面白い拾い物で。まぁ、ゾンビってよりはヴァンパイアなんですけど。
アンデッドと化してしまった主人公が、悪党退治で食欲を満たす様を描いた本作。無責任男とのバディムービーの面白さに、恋人との切ない恋模様、モンスターとしての哀しい定めなど、題材を欲張り過ぎてもしゃくしゃしてしまっている感は否めないし、あまりにモッタリとしたテンポはなかなか辛いのだが、コメディに走り過ぎずホラーとしての重さを残そうとしている姿勢や、しっかりモンスターを描こうとしている狙いは間違っていない。最終的にモンスターとして利用されてしまう皮肉さも、結構好みの締め括り方でも。万人に勧められる作品ではないんですけど、“○○処刑人”ってタイトルに騙され続けて免疫が出来ちゃってる方なんかは楽しめるんじゃないのかなぁと。

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これ以上悪くはなんないんだから、もう楽しむしかない

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2012年01月21日

卒業白書 (Risky Business)

監督 ポール・ブリックマン 主演 トム・クルーズ
1983年 アメリカ映画 98分 コメディ 採点★★★

実家が自営業だったので、親が四六時中家にいた私の子供時代。“親の居ぬ間に羽目外す”なんて経験は皆無。極稀に旅行に出かけ家に居ない時もあったんですが、そんな時は私にだけ内緒に家を出やがる。親がいない事に気付くのは晩飯時なので、羽目を外す時間もない。“何をしでかすか分からん子供”と、完全に見透かされてたんでしょうねぇ。まぁ、間違ってはいないんですけど。

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【ストーリー】
有名校進学の可能性が危ういことに悩む高校生のジョエル。そんなある日、両親が旅行に出かけるため、数日間一人で生活することに。この機会に思いっきり羽目を外そうと、電話でコールガールを家に呼ぶのだが、それを切っ掛けに思わぬ騒動が巻き起こり…。

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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のトム・クルーズの出世作である、最近は脚本家としてもめっきり名前を見掛けないポール・ブリックスマンによる青春コメディ。内容がすっかり頭から消え去っていても、トムちんがボブ・シーガーの“オールド・タイム・ロックンロール”に合わせワイシャツ&白ブリーフで踊り狂うシーンだけは頭にこびりついている一本。
「親の居ぬ間にデリヘルを呼んじゃおう!」と随分思いきったことをした高校生が、裏稼業にちょいと手を染め一皮も二皮も剥けていく様を描いた本作。題材的にも『ポーキーズ』や『グローイング・アップ』的な能天気なエロコメを期待しちゃうのだが、中身は思いのほか重い。もう演出が重苦し過ぎて、笑える所も笑えない青春コメディとしてはどうかと思う出来。少々のリアルさと、トムちんが真面目すぎて弾け切れていないってのが原因なのかと。タンジェリン・ドリームの音楽も幻想的過ぎて、夢と現実のシーンが見境付かないってのも痛いところ。
ただ、将来の不安に押し潰されそうな状況を、「どうにでもなれっ!」と開き直る破天荒さや、「お前、既に十分恵まれてるじゃん」と思わなくもないが、「ビッグになって金稼ぐ!」という下世話だが正直な前向きさが妙なやる気を起こさせてくれるのも事実。建前としてはお手本にならないが、本音としては見習いたい生き様が魅力でも。

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映画としてはアレな部分が多い本作の見所は、やっぱり本作でのブレイク以降今日までその快進撃が止まらない、『ナイト&デイ』『バニラ・スカイ』のトムちんの若さ。ハンサムにはほど遠いが、全てにおいてプリップリの若々しさ。歯を直したてだからか口の開け方がまだ不自然だが、幾分ふっくらとした具合がボンボン役にぴったり。良い家に住んでいて親のポルシェを乗り回すアイドル顔の主人公が、一人妄想しながら悶々する奥手ってのには違和感を感じるが、奥手は金で治るもんじゃないからしょうがないのかと。悶々は金で解決してましたが。
一方のコールガール役に扮したのは、これまた本作で注目された『マザーズデイ』のレベッカ・デモーネイ。年齢的にはトムちんと然程変わらないのに、百戦錬磨の貫禄すら漂う悪女っぷりが見事。冷静になってこの映画を観ると、全て彼女が掌握してるんですよねぇ。
その他、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』のカーティス・アームストロングや、『ビバリーヒルズ・コップ』のブロンソン・ピンチョットらも出演しているが、30年近く経つこの作品の時点で既に胡散臭い、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のジョー・パントリアーノが素晴らしかったなぁと。流石、ハリウッドを代表する小悪人役者

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カウチでの奇行ならお手の物

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posted by たお at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■さ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月20日

モールス (Let Me In)

監督 マット・リーヴス 主演 コディ・スミット=マクフィー
2010年 イギリス/アメリカ映画 116分 ラブロマンス 採点★★★★

中学の時に初めて出来た彼女が年上だったこともあってか、しばらくの間は作る彼女全員年上って状態だった私。いいもんなんですよねぇ、年上の彼女って。普段はグイグイ引っ張ってくれるんだけど、ふとした時に甘えてくるギャップが堪らない。まぁ、今思えば掌の上で転がされてただけなんでしょうけど。今でもたまに「年上の彼女っていいよなぁ…」と思う事もあるんですが、冷静に自分の年を考えるとそれはもう介護だってことに気付き、我に帰る今日この頃。

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【ストーリー】
謎の猟奇殺人が続発する、真冬のニューメキシコの小さな田舎町。母親と二人で暮らすオーウェンは、夜な夜な団地の公園で一人いじめっ子への復讐を妄想する孤独な少年だった。そんなある夜、隣に越してきた裸足の謎めいた少女アビーと出会う。次第に惹かれあう二人であったが、アビーには驚くべく秘密が隠されており…。

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私自身も昨年度の年間ベストに選出した『ぼくのエリ 200歳の少女』を、『クローバーフィールド/HAKAISHA』のマット・リーヴスがリメイクしたホラー仕立てのラブストーリー。ほぼ忠実なリメイクである本作のストーリーについて書くべき事はオリジナル版のレビューで書き尽くしちゃったので、お時間がある方はそっちを読んで頂くとして、ここでは微妙な差異や気付いた点をポツポツと書いていこうかなと。まぁ、同じことを繰り返し書くのが面倒臭いってのが本音ですが。
基本的な展開は一緒なのだが、アビーと“父親”の関係や、オーウェンと父親との交流、テーマがぼやけてしまう危険性もあったアビーの性別の問題などいくつかのエピソードや人物を整理し、オーウェンとアビーの物語に注力した本作。これにより物語自体はだいぶスマートになり、(見た目)幼い二人の恋模様やアビーの必死な様がより浮き彫りになっている。ニューメキシコにあんなに雪が降るとは知らなかったのだが、真冬の夜の何もかにもが閉じ籠った感じが、二人の孤独感をよく表していたとも。ニュアンスの違いが合ってるか自信はないが、若干上から物申してる感じだったオリジナルの原題“Let the Right One In”が、懇願しているような“Let Me In”に変わったのも、本作で描かれる恋模様の切なさからなのかと一方的に類推。
ただ、その肝心の“切なさ”がどうにも足りない。それもこれも、“父親”の不様だが一途な想いや、突き放され孤独を募らせるオーウェンなど、オリジナルでジワジワと切なさを醸し出す要素となっていたエピソードが整理されてしまった為に、隠し味程度ではあるがとっても大事な風味が失われてしまった故では。また、多数に属することが出来ないはぐれ者同士が強く惹かれ合う様子も、オーウェンの突き放され具合が足りないため、アビーがどうしてオーウェンに対しあそこまで必死になるのか不明にも。まぁ、こういった不満は全て『ぼくのエリ 200歳の少女』が既にあるからってことに由来するので、これ単体で考えれば、明るい未来を望めない充分胸を締め付けられる恋愛物語になっているのかと。

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後にこの恋の重さを痛感するであろうオーウェンに扮したのは、『ザ・ロード』のコディ・スミット=マクフィー。いじめる側には回りそうもない純朴そうな様は、思いのほかデリカシーのあったオーウェン役にはピッタリだったかと。これでもうちょっと心に闇を抱えてる感じが出せれば良かったんですが、本作にはそういうスパイスが不要っぽいので仕方がないのかなぁ。
一方、ずーっと12歳のアビーに扮したのは、『キック・アス』『(500)日のサマー』などここ数年引っ張りダコのクロエ・グレース・モレッツ。これはハマり役。内斜視気味のファニーフェイスの彼女がヴァンパイア役にハマるとは到底思えなかったのだが、実年齢以上に大人びた色気を不意に発する様や、内向的に見えながらも内側にとてつもなく力強い何かを秘めている感じを与えるいつもの彼女の雰囲気が、はぐれ者少女アビーに見事に重なったなぁと。この彼女の存在に対し、★をひとつ多めに。
その他、『恋しくて』『ゴッド・アーミー/悪の天使』のイライアス・コティーズや、“父親”役として『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』のリチャード・ジェンキンスらがキャスティング。まぁ以前にも書いたんですが、この“父親”役をショーン・ビーンが演じてたら、切なさだけはとてつもなく増大してたのになぁと。もちろんリチャード・ジェンキンスが悪いわけではないんですよ。ただショーンの方が似合うのになぁと、私が好き勝手に言ってるだけで。
そう言えば、『クライング・ゲーム』でテーマ曲を歌ったボーイ・ジョージがボーカルを務めたカルチャー・クラブの曲が、本作では2曲流れておりましたねぇ。もちろん時代設定に合わせた選曲って意味もあるんでしょうが、ノンケに恋して苦しんだ経験を持つボーイ・ジョージがその苦しさを歌ってるようにしか聞こえない“君は完璧さ”と“タイム”の2曲を選んでいるってのは、やっぱり意味深だなぁ。考えすぎかもしれないけど、ボカシの向こう側の問題でテーマを見失ってギャーギャー騒ぐよりは、こういう風に匂わせた方が好き。悲劇の愛の象徴として“ロミオとジュリエット”が用いられてましたが、どっちかと言えばこの2曲の方がピッタリ合ってたのかなぁ。

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ちょっとイジワルしたくなる気も分かるが、したらしたできっと後悔するんだろうなぁ

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posted by たお at 11:16| Comment(10) | TrackBack(48) | ★★★★(満足!) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月18日

処刑人ソガの凄まじい人生 (La soga)

監督 ジョシュ・クルック 主演 マニー・ペレス
2009年 ドミニカ共和国映画 102分 アクション 採点★★★

映画を観てるかゲームをしてるか、はたまたズンダ餅を食べてるか猫と戯れてるしかない私のような人生でも、存分に脚色すればそれなりの人生に見えたりするんでしょうねぇ。どうせなら、ポール・ヴァーホーヴェンにでも撮ってもらいたいもので。きっと、暴力と肉欲とズンダに塗れた一大バイオレンス猫飼い巨編になるんでしょうねぇ。

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【ストーリー】
ドミニカ共和国。幼い頃麻薬売人に父親を殺されたルイシトは国家警察の将軍に拾われ、凶悪な犯罪者を見つけ次第処刑する処刑人へと育て上げられる。父の仇を探し求めながら日々処刑を繰り返していた彼だが、初恋の相手だった幼馴染との再会により殺しの世界に嫌気がさし始める。そんな折、アメリカに逃亡していた父の仇が帰国したとの知らせが入り…。

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戦火の勇気』やアメリカのTVなどで活躍するマニー・ペレスが製作と脚本も務めた、実話をベースにしたとされる犯罪アクション。自身の体験を基にしたってらしいが、どの辺までがそうなのかは彼のみが知る所かと。『クロコダイル・ダンディー2』や『地獄の7人』『サルバドル/遥かなる日々』などで一時期よく見たファン・フェルナンデスや、『弾突 DANTOTSU』のポール・カルデロンなども出演。
物語を掻い摘むと、“幼い頃から独裁者によって私設処刑人へと育て上げられた男が、本来倒すべき強大な敵が誰であるかに気付き、無謀な戦いを挑む”って非常に劇画チックなものなのだが、観てみると案外地味。かと言って退屈なわけではなく、家畜屠殺人の子として死と密着した生活を送ってきた男の苦悩や、ドミニカの犯罪や権力者の実態、アメリカの司法当局との関係など興味深い題材を多く取り揃えている。リアルに目の前で豚が解体されていくシーンのように、引っ切り無しに流れる陽気な音楽とやってる事の凄惨さのギャップも面白い。
ただ、私が中南米に対し“暴れん坊の国々”としかイメージを持っていないせいもあるんですが、「これぞドミニカ!」って感じは然程せず。麻薬と私利私欲に走る独裁者という、題材がある意味ステレオタイプな中南米なので、「ニカラグアだよ!」と言われてもきっと気付かない特徴の無さも否めず。なんと言うか、国内から見つめたドミニカと言うよりも、アメリカから見たドミニカって感じも。まぁ、あまり馴染のない国の映画を観れるっていう変わり種として。

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やらされてる事は集金人

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2012年01月17日

今日のネコら

冬が本気を出し続けておりますねぇ。容赦なく寒いです。
雪が降るとはしゃぎ出すうちのネコらもこの寒さはさすがに堪える様で、物置と化した隣の空き家でおしくらまんじゅう状態になっております。

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むぎさんはむぎさんで、本来寒さに強いはずの種類のくせに、外に出て5分もしない内に玄関へと舞い戻り、ドアを開けてくれるまで途方に暮れたように空を見つめております。

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そんなに寒いのが嫌なら最初から出なきゃいいのに。ネコに呼ばれて玄関開けたり閉めたりするの面倒ですし。


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2012年01月16日

バニラ・スカイ (Vanilla Sky)

監督 キャメロン・クロウ 主演 トム・クルーズ
2001年 アメリカ/スペイン映画 136分 サスペンス 採点★★★

夢と現実がごっちゃになることはないんですが、あんまりにも楽しい夢を見ている最中にふと目を覚ましてしまった時って、その気分がなかなか抜けない事もありますよねぇ。そんな時は、続きを見ようとその夢の事を考えながら二度寝を試みるんですが、その夢を見たいと思ってる夢を見るだけだったりして、もう台無しなんですけど。

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【ストーリー】
大金持ちの上にハンサムという、誰もが羨む人生を送っていた出版界の若き実力者デヴィッド。しかし、交通事故によって大怪我負ってしまい、彼の顔は醜く変貌してしまう。それを機に彼の人生は狂い始め…。

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リメイク元である『オープン・ユア・アイズ』はなかなか面白かったものの、あまり良い評判を聞かなかったし、ロックインテリがうん蓄を披露してるような感じが好みではないキャメロン・クロウ作品だってんで、なんとなく敬遠していたハンサムミステリー。今回もわざわざボブ・ディランのアルバムジャケットを模してみたり、引っ切り無しに流れてくる楽曲の選曲にロックインテリ臭さを感じるが、“主人公の心境が好きな曲やイメージとして流れてくる”って設定が面白いので、そんなには鼻につかず。
オリジナル版では大金持ちでハンサムって大前提すら作られたイメージである可能性を匂わせていたのだが、本作では全く揺るがない。ハンサムありき。だってトム映画だから。『トータル・リコール』がシュワの筋肉映画になってしまったのと同様に、本作もトムちんのハンサム映画に。“美しい夢の世界より、現実の世界で地に足付けて生きる”とか“多少の苦労は人生に必要”とか教訓めいたことを語ってはいるが、結局のところ描いているのは“ハンサムの人生は楽しい!”ってことのみ。もう、ごもっとも。反論できません。

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主人公がハンサムな上に一目惚れした女優と共演する口実が出来るってんじゃ、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のトムちんが躍起になって本作を製作するのも当然のことかと。敢えて醜い顔を披露してハンサムっぷりを際立たせようとしておりますが、如何せんまだ“ハンサムはルックスのみで成立するものではない”と気付いていない、ハンサム道追求途中の作品なので、「整った顔でニカって笑ってればハンサムなんでしょ?」って安易さは目に付くのは残念かも。まぁ、髪の長さとかはこの位が一番似合うとは思いましたが。
そんなトムちんに一目惚れされちゃったのが、『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』のペネロペ・クルス。当時からそうだったんですが、改めて今見てもトムちんとペネロペは一緒に居るのが似合わない。とてもトムちんの手に負えそうなタイプの女性ではないのかと。まぁ、トムちんが一方的に浮かれただけで案の定な結果に終わってしまいましたし、その反省は今に活かされてはいるようですが。
その他、「ハンサムはこれ位の女性じゃ満足しない」ってことなのか、可愛さ絶頂期にいた『ナイト&デイ』のキャメロン・ディアスや、「アメリカの理想の父親像ってのは、まず顎がシッカリしてることなんだねぇ」と再確認した『デス・プルーフ in グラインドハウス』のカート・ラッセル、基本的な立ち位置はいつものケヴィン・スミス作品と変わらなかった『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』のジェイソン・リーに、いつ見てもそのカッコ良さにシビれてしまう『コンスタンティン』のティルダ・スウィントンなど、かなり豪勢な顔ぶれが嬉しい。そう言えば、『マイノリティ・リポート』と撮影時期が近かったせいか、スピルバーグもちらりと顔を出しておりましたねぇ。あと、いつものウィリアム・メイポーザーも。

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そりゃぁ、楽しいでしょうよ

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posted by たお at 11:26| Comment(2) | TrackBack(1) | ★★★(まぁまぁ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする