2012年05月24日

フィリップ、きみを愛してる! (I Love You Phillip Morris)

監督 グレン・フィカーラ/ジョン・レクア 主演 ジム・キャリー
2009年 フランス/アメリカ映画 97分 コメディ 採点★★★

深夜のファミレスなんかに行きますと、時折周囲どころか我をも失っているカップルの方々を見掛けることがありますよねぇ。普通に食事に来た私が場違いに感じるくらい。でもまぁ、誰しも人を好きになる時ってのは通常の精神状態にないんでしょうから、あんまり指を差して笑ったりしないのが宜しいのかと。常々指を差したくなる衝動に駆られる私が言うのもなんですけど。

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【ストーリー】
妻子と共に幸せな生活を送っていた警官のスティーヴンは、交通事故を切っ掛けに自分に正直に生きることを決意し、ゲイとしての人生を歩み出す。しかし、思いのほか金の掛かるゲイライフを維持するために詐欺師に転向するも、程なく逮捕され投獄されてしまう。そんなある日、刑務所でフィリップという運命の人に出会ったスティーヴン。出所後ふたりでの生活を送るのだが、スティーヴンはより幸せな生活を実現するため再び詐欺に手を染め…。

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ラブ・アゲイン』のグレン・フィカーラ&ジョン・レクアによる、実話をベースにしたラブコメディ。製作総指揮に『アデル/ファラオと復活の秘薬』のリュック・ベッソンが携わっているが、別に脚本にまでは手を出していないので、おてんば娘にカンフー使いが振り回されるいつものベッソニズムは欠片もなし。
愛する人と一緒に居るために詐欺と脱獄を繰り返した、なんともバイタリティ溢れる主人公の姿を描いた本作。“実話”ってのと“ゲイ”ってのに目を奪われてしまいがちだが、ちょいと変わった人生を送る主人公が恋に狂う、そもそもの物語自体が非常に面白く仕上がってた一本で。確かに中年男が監獄内でラブラブなのは見ていて痛々しいが、それは深夜のファミレスでチュッチュしてるカップルに対しても同じような印象ですし。見てくれのみに頼らず、その行動に笑いを生みだすサジ加減も上手いなぁと。
あの手この手でフィリップと一緒になるスティーヴンのポジティブさを表面にまといながらも、全てを捨て自分に正直に生きる決意をした割にその人生が嘘に塗れている様や、オチにも効いてくる“よりによってテキサスで”という皮肉も上手に織り込まれた佳作で。

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スティーヴンに扮したのは、『ブルース・オールマイティ』のジム・キャリー。こっちの都合も考えずにグイグイ来る感じが苦手な役者だったんですけど、思い付きで動いている割になんだかんだと上手く行く天才肌特有の落ち着きの無さや、恋に浮かれて躁鬱が激しくなる様が非常にハマった、とっても丁度良いジム・キャリーだったなぁと。
一方のフィリップに扮したのは、『ゴーストライター』『アイランド』のユアン・マクレガー。このユアンは素晴らしい。もともと初老の人の傍に寄り添ってる様が非常に似あう仔犬系の可愛らしさを持つ彼なんですけど、本作ではそこに可憐な少女の可愛らしさまでプラス。多少あざといくらいが可愛く見えるってのを熟知した好演で。コピーを見る限りジム・キャリーが熱望した映画ってことらしいんですが、実は“ユアンに恋する乙女を演じさせたいってのが発端にあるんじゃないのか?”って思えてしまうほど。
その他、“実は旦那はゲイでした”ってのが妙に似あう、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』『ビッグ・ダディ』のレスリー・マンや、“夢に出てくる彼氏”ってのを突き詰めていくとゲイっぽくなるってのを体現した、『300 <スリーハンドレッド>』『ラブ・アクチュアリー』のロドリゴ・サントロなど、脇も良くハマったキャスティングで。

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こんなんが道端に捨てられてたら、衝動的に拾ってしまいそうで

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2012年05月21日

とどまることを知らず

欠けておりましたなぁ、太陽。きっと皆さん、この奇怪な現象に恐れおののいてた事でしょうねぇ。
ウチの三年生になる長男は「えー?“きんかんにっしょく”って、金曜日じゃないのー?」と、“金”の字のみを頼りに金環日食を待ちわびていたようで。

というか息子、小学校に入って以来とどまることを知らないバカっぷり。日に日に悪化。
息子の同級生の“うわべ○○”に似てるってんで“ウワベ”と名付けたネコがいるんですが、「あれー?ウワベって誰に似てるんだっけ?鈴木○○だっけ?うわべ○○だっけ?」と、答えを連呼しながらも気付かないマヌケっぷりは日常茶飯事。先日はテレビで“相棒”を観てたんで「面白い?話わかるの?」と聞いてみたら、「分かるよー!バカにすんなよー!」と言ってたんでちょっと安心してたんですが、観終わった後に「ねー?みんな喋ってた“右京さん”ってダレー?犯人ー?」と、番組の根底を覆す発言で周囲を驚かしたりも。

一緒に映画でも観て楽しめれば良いなぁと成長を期待して待ってたんですが、あと10年位は無理だなぁと思いましたよってことでおしまいー!


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タグ:雑記
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2012年05月16日

ゾンゲリア (Dead & Buried)

監督 ゲイリー・A・シャーマン 主演 ジェームズ・ファレンティノ
1981年 アメリカ映画 94分 ホラー 採点★★★★

名作だけではなく忘れかけられていた過去の逸品がソフト化されるってのは、やっぱり映画ファンとしては嬉しい限りですよねぇ。ただまぁ、「出したからいいでしょ!」って残念な仕様の物が多いのも事実。わざわざ旧作を大枚叩いて買う人ってのは、その作品をより深く楽しみたい/知りたいって心理があるっていうのに、そこを全く無視する姿勢ってのはホントどうかしてるなぁと。

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【ストーリー】
小さな港町、ポッターズ・ブラフ。その静かな町でよそ者ばかり殺される連続殺人事件が発生。保安官のダンが捜査を開始するが手掛かりは一向に掴めず、事件は混迷を極めるばかり。しかし、この事件の背後に善良な町民たちに隠されたある秘密があり…。

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スペースバンパイア』のダン・オバノンも脚本に参加した、『WANTED/ウォンテッド』のゲイリー・A・シャーマンによるホラー・ミステリー。主演に『ファイナル・カウントダウン』のジェームズ・ファレンティノ、共演は『フラッシュ・ゴードン』のメロディ・アンダーソンに『ポセイドン・アドベンチャー』のジャック・アルバートソン。その他、『パラダイム』のリサ・ブロントや『2001人の狂宴』のロバート・イングランドの顔も。
様々なタイプのホラー映画が花開いた80年代においても、その捻りの効いた物語と、『プレデター』のスタン・ウィンストンによるパンチの効き過ぎた特殊メイクによって埋もれることなく異彩を放ち続けていた本作。ムード重視の若干まったりとした展開の合間合間に、“人間丸焼き!”“長い注射針を眼球にブスリ!”“鼻から濃硫酸を流し込まれて溶ける顔面!”といった強烈なゴア描写を挟みこんでメリハリを付けるバランス感覚も見事。
“ゾン”と来て“ゲリラ”で締めるインパクト重視の邦題もあってか、よくあるゾンビ映画の一本と思われがちな本作。確かにゾンビ映画ではあるのだが、生ける屍が生者をムシャムシャ食べるロメロ系のゾンビと言うよりは、ヴードゥーベースの古典ゾンビ風味が強い一本。その古典的な題材が、霧が立ち込め霧笛と鐘の音が鳴り響く港町を舞台に、死者の蘇りに取り憑かれた男が暗躍するラヴクラフト的なモチーフにマッチし、独特の雰囲気と物悲しさに包まれた一本に。何度観ても唸らされるラストの捻りもさることながら、犯人を早々に明かしておきながらも持続するミステリーの面白さも上手いなぁと。

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で、本作。近々日本でもブルーレイが発売されるってんで小躍りして喜んだんですけど、仕様を見てみるととても喜べる代物ではないようで。アメリカでは2009年にブルーレイが発売されてるようなんですが、そちらがdts-HDの7.1chサラウンドに3種の副音声、スタン・ウィンストンやロバート・イングランド、ダン・オバノンらによる特典映像にスチルギャラリーと非常に豪勢な仕様であるのに対し、今度出る日本版の音声はドルビーデジタルステレオ、特典もおそらくなしというブルーレイとは思えぬガッカリ仕様。表記ミスだとは思うんですけど、ランニングタイムが90分と短くなってるのも気になるところ。こんな仕様で作品のファンがわざわざDVDからブルーレイに買い替えると思ってる神経が信じられない。
そもそもこの作品、DVDの時の仕様格差も酷い。私が今持ってる2009年にビクターから再販された代物は、ステレオ音声に特典なしのガッカリ仕様の物。一方、アメリカで2003年に発売された2枚組の限定版は、ブルーレイ版同様の特典にdts-ESの6.1chの音声という豪華仕様。値段も20ドルを切る思いやり価格。なに、この格差?
「豪華特典にすると値が張るしー、そーすると売れないしー」って言い訳もあるのかも知れないんですけど、最初にも書いたようにこの手の作品を買いたい人って、「話題作だからとりあえず買おー」ってのよりもコレクター気質が強い人だと思うんですよねぇ。そういう買い手の心理を全く理解しないで商売しようって姿勢がまず違うんじゃないのかいと。“良い物”は売れるんだから、まずは良い物を出そうよと。そんな事を言っちゃうと、ロード・オブ・ザ・リングの時みたいに常識外れの価格設定をされちゃいそうなんで、“物に合った値段で”と付け加えておきますが。

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地元では普通のことでも、よそ者にとっては異常なこと

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2012年05月14日

アクシデント (意外)

監督 ソイ・チェン 主演 ルイス・クー
2009年 香港映画 86分 サスペンス 採点★★★

どう見ても事件性ありありなのに、自殺や事故として処理されるケースがあるとか。怖いですねぇ。そう処理せざるを得ない事情があるってのも怖いですけど、「なんか捜査すんの面倒くせー!」ってんだったら、それはそれで怖いなぁと。

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【ストーリー】
偶然の事故に見せかけターゲットを確実に消し去る、ブレイン率いる4人の暗殺集団。しかし、ある依頼の遂行中に、仲間の一人が事故死してしまう。「それは本当に事故だったのか?」と疑念と疑心暗鬼に陥ったブレインは、自分を狙う何者かの存在を調査し始めるのだったが…。

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ザ・ミッション 非情の掟』のジョニー・トー製作で贈るノワール・サスペンス。メガホンを握ったのは、トー作品で第2班監督も務めたことがある『ドッグ・バイト・ドッグ』のソイ・チェン。
事故を装って暗殺する特殊過ぎる職業と環境ゆえに、自分の身に降りかかった事故を単なる事故に思えず疑心暗鬼に陥る様を描いた本作。狙った方向性は『カンバセーション…盗聴…』なのかと。しかしながら、なんとも全体的にボンヤリ。“ピタゴラ暗殺集団”ってアイディアは非常に面白いのだが、その手法に“偶然狙いの一発勝負”的な雰囲気を出してしまっている為、主人公らに降りかかる“事故”が「圧倒的な緻密さや高い技術力によって作り出された“事故”かも?」という説得力が生まれず、観る側を巻き込みきれていないってのが惜しい。
ただまぁ、観ている側まで息苦しくなる主人公のパラノイア的な様や、低い温度で統一された映像美、全てが明らかになる無常なオチなど見所も多い作品ではあったので、なんだかんだと楽しめた一本ではと。

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ピタゴラ暗殺集団のリーダー“ブレイン”に扮したのは、『コネクテッド』『導火線 FLASH POINT』のルイス・クー。緻密に計画を練り上げ、確実にターゲットを始末する冷静沈着さと怖さってのを感じさせる一方で、一旦歯車が狂い始めると仄かに醸し出し始める“情けなさ”ってのを非常に巧く出せる役者だなぁと。
その他、『ブレイキング・ニュース』のリッチー・レンや、『エレクション』のラム・シュー、『新Mr.Boo!アヒルの警備保障』のフォン・ツイファン、『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』のミシェル・イェらも出演。中でも“ふとっちょ”に扮したラム・シューは絶品。ルイス・クーとは逆に、だらしなさや情けなさの中に“凄味”や“怖さ”を出すのが上手いラム・シューがいたからこそ、ちょいと突飛さが目に付く本作にある種のリアリティが生まれたのかなぁと。まぁ、そのラム・シューにおんぶに抱っこってのも少なくなかったこともあってか、彼の退場と同時に映画の面白味も退場しちゃうって残念感も大きかったんですけど。

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どんな事故も大体は“意外”

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2012年05月12日

ラブ・アゲイン (Crazy, Stupid, Love.)

監督 グレン・フィカーラ/ジョン・レクア 主演 スティーヴ・カレル
2011年 アメリカ映画 118分 ラブロマンス 採点★★★★

「見た目じゃないよ!中身だよ!」とは言いますが、コミュニケーションを取る入口として“見た目”ってのは非常に重要ですよねぇ。最近ちょっと思う事があって自分の見た目を少しばかし変えてみたんですが、別に整形とかそんなレベルじゃなくて、髪型を変えたり眉を整えたりって程度ですが、そしたら途端にこれまで大して会話もしなかった人から親しげにされたり、周囲の対応が変わったりと様々な変化があったもので。まぁそれは、周囲が「変わったねぇ!」って思う以上に、ちょっとした自信が自分の中に根付いたってのも大きいんでしょうけど。

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【ストーリー】
愛する家族と幸せな人生を送っていたと思っていた中年男のキャルは、突然妻から離婚を切り出されてしまう。すっかり落ち込み一人寂しくバーで管を巻いてたキャルだったが、ひょんなことからプレイボーイのジェイコブと知り合い、彼の手ほどきでみるみるモテモテ中年へと変貌していくのだったが…。

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思いもよらなかった離婚を突き付けられた中年男を中心に、その家族の様々な恋模様を描く群像ラブコメディ。メガホンを握ったのは、『フィリップ、きみを愛してる!』のグレン・フィカーラとジョン・レクアのコンビ。
巧い!”、集約するとこの一言に辿り着く本作。情けない話だが、もうこれ以上書きようが浮かばない。全てのキャラクターが年齢や状況に添った悩みを抱え、過剰に背伸びすることなくそれと戦い、ほんのちょっとの映画的マジックを施されて解決されていく絶妙なサジ加減と言ったら。この手の群像劇だと躍起になって輪にすることに終始したり、「どうだい?ちゃんと輪になっただろう?」とシタリ顔されたりするのだが、スタートから関係性がしっかり関連付けられてる本作にはそんなイヤラシサは微塵も感じず、宙ぶらりんのキャラクターはそのまま宙ぶらりんのバランス感覚も絶妙。“見た目が大切か?”“本当の愛はあるのか?”など様々なテーマも絡み合っている本作だが、それらを単純に取捨選択するのではなく、多面的に見つめ必要と思われるものを少しずつ取り入れているのも好印象。“魂の愛>見た目”という単純構造ではなく、“最低限の身だしなみは必要”みたいな。
しこたま驚くが納得もいくサプライズ後の、なんか吉本新喜劇みたいな大団円を迎えそうな雰囲気から更に奥へとフワーっと進んで着地するその締め括りの上手さにしろ、豊富な笑いとシビアさのブレンド具合にしろ、ただただ「巧い!」と唸らされた本作。明確なディレクションを見せた監督コンビ同様に、これだけ見事な脚本を手掛けた『塔の上のラプンツェル』のダン・フォーゲルマンの名前も頭の片隅に入れておこうと強く思った一本で。

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服選びの基準がファッション性重視から価格と機能性重視となり、やがて「とりあえず隠れる場所が隠れてればいいや」になっちゃう、自分も含めどこにでもいる中年男のキャルに扮したのは、本作の製作も務めた『デート&ナイト』『奇人たちの晩餐会 USA』のスティーヴ・カレル。真面目で優しく、良い父親には間違いないのだが、刺激を求める相手には最も向いていないキャル役にドハマりのキャスティング。元々素材が良いだけに、ちょっと身だしなみを整えるだけで見違えるような男前になっていく様も、そこに嫌味の無いさり気なさが生まれる様もピッタリ。
一方の妻エミリー役には、『シェルター』『NEXT -ネクスト-』のジュリアン・ムーアが。歳を取る一方で何も生まれてこない中年期の不安ってのをもう少し掘り下げて欲しかったキャラではあったが、決して夫のことを嫌いになったわけではないのだが、自分の中から湧き出る衝動に抗えないって様を、いつもの細やかな表現で好演。
その他、一言一言が非常に勉強になるプレイボーイに扮した『ステイ』のライアン・ゴズリングや、本作最大のサプライズを担当した、最近何気に引っ張りだこである『キューティ・バニー』のエマ・ストーン、可愛さそのままに良い歳の取り方をしている『僕の大切な人と、そのクソガキ』のマリサ・トメイに、飄々とした軽さに磨きが掛かってきた『スーパー!』のケヴィン・ベーコンと、錚々たる顔ぶれが揃った本作。それぞれが持ち味をそのキャラに反映させるだけではなく、内側まで垣間見せる好演を見せてくれている。その中でも、13歳なりに悩んで恋して抗う長男に扮したジョナ・ボボと、年上のお姉さんというよりは母親的な懐の深さを感じさせた『グリーン・ホーネット』のアナリー・ティプトンが絶品。中年の恋模様だけではなく、彼ら10代の可愛らしくほろ苦い恋模様をしっかりと描けたのが本作成功の最大の要因だったのではと。

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何度でも振り返りたくなる恋の思い出って案外ない

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2012年05月10日

猫じゃらしで遊ぶにはまだちょいと早い

子ネコらと遊ぼうと猫じゃらしを買ってくるも、まだ赤ちゃん過ぎて上手く遊べないので顔をペタペタ叩いてたら、先輩子ネコが「じゃ、オレが遊ぶ!」と乱入したきた動画でもペタリと。まぁ、見たまんまの説明ですね。手抜きですね
いやぁ、元々昨日観たDVDのレビューを書くつもりだったんですけど、かなり面白かったせいかレビューがサッパリまとまらないので、「よし!こんな時はネコでお茶を濁そう!」って感じだったんで。まぁ、手抜きには変わりないですねぇ

【まだ遊べない子猫】


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2012年05月09日

RONIN (Ronin)

監督 ジョン・フランケンハイマー 主演 ロバート・デ・ニーロ
1998年 イギリス/アメリカ映画 122分 アクション 採点★★★★

映像技術の進化によって、アクション表現の幅だけじゃなく、わざわざロケに行かなくてもそこに居るかのように見える製作上のメリットも多く生まれましたよねぇ。ただまぁ、そういった映像から得られる驚きって、“非常にリアルなアニメ”の絵そのものの迫力から得てる驚きであって、“事件を目撃した”という本能的な驚きとは趣が違うんですよねぇ。まぁ、私が歳を取ったからそう感じるのかも知れませんけど。

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【ストーリー】
とあるケースを盗み出す為、パリに集められた5人の男たち。ケースのあるニースへ向かった彼らは強奪に成功するのだが、裏切り者によってケースを奪われてしまう。これを取り戻すべく、元CIAのサムとフランス人調達屋のヴィンセントが僅かな手掛かりを基にケースを追うのだが…。

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家族やカップルで楽しめる総合エンタテイメント化とデジタル化が進むアクション映画界に対し、齢70を目前に控えた『ブラック・サンデー』のジョン・フランケンハイマーが「男のアクションとはコレじゃーい!」と叩きつけてきた、20世紀アクションの総決算のような骨極太犯罪アクション。
ケースを追っかけるだけの一本調子の物語に、「マクガフィンだから」と胡坐をかきまくった仕掛け、あれだけ劇中煽っておきながら主人公だけは浪人じゃなかった人物設定に、妙にフワっと終わってしまう結末など、粗を探す気になればワンサカ出てくる本作。多方面への配慮とバランスを重視する映画であればこれらの粗は問題であるが、本作はそんな映画ではない。非情な裏社会に生きる男たちの姿を描いた、ちょいと大袈裟かもしれないが“漢の映画”である本作は、これくらいの荒々しさで丁度良い。やたらと無関係な人ばかり死ぬのも、まぁ荒々しさの表れってことで。
素性を明かさぬアウトロー同士の間で生まれる友情や裏切りといった、男気溢れるなんとも劇画チックで胸熱くなる本作だが、アクション描写もこれまた男気満載。特にカーチェイスの凄まじさは、もう私の中で伝説の域。CGを一切使用せず、数多くのシーンで役者に運転させ、ダイアナ妃が亡くなったことでも有名なトンネル内や渋滞の道路をロケーションに選んだこのこだわりは、流石プロのレースドライバーを夢見たフランケンハイマーらしい心意気。プロの卓越した技術と並外れた度胸によって映像に収められたこれらのシーンからは、昨今の作品では感じる事の少なくなった“ギリギリで死を回避した”現場の目撃者としての興奮を存分に味わうことが出来る。「カーチェイスだけの映画」と揶揄される事もあるが、そのカーチェイスに並々ならぬ価値があるんだから、もうそれは褒め言葉では。

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主人公のサムに扮したのは、『ミート・ザ・ペアレンツ3』『マチェーテ』のロバート・デ・ニーロ。アンサンブル重視のあっさりし過ぎた演技か、名優モードのやり過ぎ演技かのどっちかに偏りがちなデ・ニーロだが、本作ではセミプロの中に本物のプロが秘かに入り込んだ格の違いや凄味ってのを、抑え過ぎず出しゃばり過ぎずの絶妙なバランスで好演。ちょっとした仕草や言い回しの中に、描かれてはいない主人公の過去を透かし見せる素晴らしい仕事っぷり。
一方、「パリにある物なら何でも揃える」調達屋に扮したのは、『バレッツ』『アーマード 武装地帯』のジャン・レノ。細かい気遣いと人懐っこい笑顔を見せるキャラクターなんで、「こんな気の良い人が何で裏稼業なんかに?」って疑問が頭をよぎること多々ではありましたが、格の違うデ・ニーロに献身的に尽くすヒロイン的ポジションの役柄なので、まぁこんな感じで良いのかと。本作に限らずとも案外ヒロイン役がハマるジャン・レノなんで、これまた好キャスティングが光った一例かと。
その他、小雪ばりの般若顔がちょっと怖かったナターシャ・マケルホーンや、見た目のイメージまんまの冷酷な役柄を充てられた『ドラゴン・タトゥーの女』のステラン・スカルスガルド、ほとんどのシーンで実際に運転させられてたスキップ・サダスらに、自分を追ってるエージェントに裏切り者、仕舞いには口だけ番長まで雇ってしまう人を見る目の全くないボスに扮した『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』のジョナサン・プライス、『007/ムーンレイカー』のマイケル・ロンズデールに、後ほど述べる『007/ゴールデンアイ』のアノ人といった“007悪役三人衆”も登場し作品をピシっと締めてくれる。

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で、ショーン・ビーン。凄まじ過ぎるカーチェイスが私の中で伝説であるのと同様、本作のショーンも私の中では語り草
その道のプロ集団に、どういうわけかまんまと忍び込んだ素人に扮したショーン。「どんな銃使ってんの?」と皆に絡んでますが、高校デビューを図ってるいじめられっ子がクラスのヤンキーによく知りもしない車の話題を持ちかけてるかのような痛々しさです。それも、よりによってプロ中のプロであるデ・ニーロに絡んじゃうんですから、初っ端からもう居た堪れません。黙ってればいいものの、黙ってれば舐められると思ったのかよく喋ります。典型的な口だけ番長です。
そのくせ、いざ仕事が始まると途端に黙りこくるショーン。目が泳ぎ始めてます。出来る事なら「腹痛い…」とか言って家に帰りたいところなんでしょうけど、もちろんそうもいかないので渋々仲間たちと取引現場へと向かうショーン。取引相手を前に急に威勢が良くなるショーンですけど、腹が据わったって言うよりは、恐怖と緊張が限界を超えてしまったってのが手に取るように分かります。分かりやす過ぎです。その後の銃撃戦を乗り越えたショーンは「奴らの血をぶちまけてやったゼ!」とか妙なテンションではしゃいでますが、そうでもしてないと泣いちゃうんでしょうねぇ。多分人を撃ったのは初めてだったんじゃないでしょうか?緊張からは解き放たれましたが、後悔やら更なる恐怖に襲われ瞬く間に車に酔ってましたし。そんなショーンを見つめるデ・ニーロとジャン・レノの視線の冷たいこと冷たいこと。ずっと怪しんでたんでしょうけど、ここで口だけ番長であることが確定的にバレます。
そんなこんなで本筋に入る前に追い出されてしまうショーン。黙って立ち去ればまだカッコが付くのに、報酬が欲しいので皆が仕事に出掛けるのを一人待ってます。切なすぎです。よくある展開だとその後裏切り者として再登場しそうなものですが、こんな怖い目にもう金輪際遭いたくないショーンは見事に姿を消します。でも、多分地元のパブで披露する“なんちゃって武勇伝”に、このエピソードが美化されて加わったことでしょうねぇ。
記憶の中に3人ぐらいはいるであろう口だけ番長を、見事なまでに表現したショーン。何かしらの賞を獲ってもおかしくない本作のショーンに対して★をもう一つくらいオマケしたいところですが、あんまり甘やかせるとまたちゃんとした映画に出なくなっちゃいそうなので、ここは厳しくオマケはなしで。

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喋れば喋るほどボロが出るし、黙っててもボロが出る

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2012年05月07日

2012年4月度 ベスト&ワースト

終わりましたねぇ、ゴールデンウィーク。夫婦共々仕事だったもんで、我が家では別にこれと言って思い出話もなし。強いて言えば、「お馬が見たい!」と言う末っ子連れて近所の馬小屋に行くも、思いのほか大きい馬の姿に末っ子が号泣したことか、近所の小川で石投げて遊ぶ長男を抱きかかえて川に落とすフリをしたら、長男にこっぴどく怒られたとか、子供らと粘土遊びをしていた時、息子らの「お父さん、何作ってるんだろーねー?」って問いに、長女が「どうせウンコでしょ」と冷たく言い放った話くらいしかないですねぇ。子供らよ、来月はどっか連れてってやるから、学校であんまりこのゴールデンウィークの話はするなよ。
そんな訳で、4月度のベスト&ワーストをとっとと。

ベスト
@エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE
A4デイズ

色々観てたつもりなのに、振り返ってみたら「面白かった!」と思えた作品がこの二つしかない体たらくな4月。それでも、前作『エリート・スクワッド』から更に物語の広がりと問題提起の深みを見せた@に出会えたのは良かったのかと。観る者の倫理観を測るリトマス試験紙のようなAも忘れ難し。まぁ、一番面白かったのは、レビューをちゃんと書いてないんでリストアップしなかった“ウォーキング・デッド”だったりするんですが。

ワースト
@バトルシップ
A酔拳 レジェンド・オブ・カンフー

考えてみたら、ワーストに挙げれるのもこの2本位しかなかった4月。総じて“あんまり印象に残らない”って感じだったんですかねぇ。ただまぁ、私の期待の仕方が悪かったとはいえ、海軍と戦艦が主人公なのに戦争映画にも海戦映画にもならずに、ただのSFアクションと化してた@へのガッカリ具合は大きかったなぁと。肝心な部分を「あぁ、なんか神さまが教えてくれたんだよ」で済ましちゃうAへのガッカリも大きく。その他、ダメな部分も忠実に再現した『ホーボー・ウィズ・ショットガン』や、ジェットコースターの主観映像を家で観てるような『ファイナル・デッドブリッジ』、若い娘がキャーキャー騒ぐ『ツインズ・エフェクト』なんかもありましたけど、それらは“狙い通り&期待通り”のダメっぷりなのでワーストには該当せず。

そんなこんなで、先月の振り返り終了ー!では!

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2012年05月05日

ブルドッグ (A Man Apart)

監督 F・ゲイリー・グレイ 主演 ヴィン・ディーゼル
2003年 アメリカ/ドイツ映画 109分 アクション 採点★★★

選択を強いられる場面って色々あるんですけど、誰の目にも明らかなほど確実な選択肢があるにも関わらず、ついつい突拍子もない選択をしてしまいがちな私。「次世代ゲーム機を買いに行くー♪」と出掛けて、買ってきたのが3DOだったみたいな。まぁ、本人的にはご満悦なんですけどね。

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【ストーリー】
メキシコを牛耳る麻薬組織の大物ルセロを逮捕した、麻薬取締局DEAのショーン。これでアメリカに流入する麻薬が激減するかと思いきや、“ディアブロ”と呼ばれる新興勢力が躍進。そしてショーンもディアブロに襲撃され、最愛の妻を殺害されてしまう。怒りに燃えるショーンは、ルセロの情報を基にディアブロ壊滅に向かうのであったが…。

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完全なる報復』のF・ゲイリー・グレイによる、巨大麻薬組織に戦いを挑む麻薬捜査官の姿を描いたサスペンス・アクション。主演のヴィン・ディーゼルが製作総指揮も兼務。
ワイルド・スピード』『トリプルX』とメガヒット作を連発し引く手あまただったヴィン・ディーゼルが、それらの続編や様々な企画を蹴って主演した本作。これがまたなんとも地味なんだが、安易な続編企画に出演してイメージを固定するよりも、自分がやりたい題材を自分で選んで作り上げたってところに、ヴィンヴィンの生真面目さが如実に出た結果での地味さなのではと。微妙に説教臭いのも、たぶんヴィンヴィンの真面目さからでは。
“復讐に燃える捜査官”ってのが主人公だけに、ハードなバイオレンスアクションになりそうな雰囲気の本作。しかしながら、如何せん美味しい題材を台無しにしがちなF・ゲイリー・グレイ作品なので、表面的雰囲気以外はスッカスカ。腰が重いのか軽いのか分からないチグハグな演出も目に余る。ただまぁ、“元ワル”って役回りの似合うヴィン・ディーゼルの個性が役柄と舞台にガッチリハマってたこともあって、なんとなく魅力のある作品に思える場面も少なくない。

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そんな、作品の魅力を一手に担った感もあった『ワイルド・スピード MEGA MAX』のヴィン・ディーゼル。“酒瓶&タバコ&無精ヒゲ”でヤサグレ感を演出する安易さも凌駕する、“元ワルの捜査官&優しい愛妻家”って設定のハマり具合が見事。ツルンと剃り上げてないので、いつものムチムチ感が堪能できないってのは残念でしたが。
一方、本作を手に取る要因の一つだったのが、『アイ・アム・ナンバー4』のティモシー・オリファントの出演。鈍器のようなヴィンヴィンに対し、研ぎ澄まされたナイフのようなティモシー・オリファントがどんな絡みを見せるのか非常に楽しみだったんですけど、如何せん開花前ってこともあってか“チンピラのように見えて実は大物かと思いきや、やっぱりチンピラ”という残念な役回り。まぁでも、懐っこい笑顔のまま人を殺しちゃう凄味を見せる場面もあったので、途上中の彼を確認できただけでも嬉しかったかと。
その他、思いのほか歳がいってて驚いた『デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?』のジャクリーン・オブラドースや、『処刑人ソガの凄まじい人生』のファン・フェルナンデス、『クラッシュ』のラレンズ・テイトらも共演。

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望まれてる事とやりたい事は、得てして一致しない

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2012年05月03日

レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳 (精武風雲・陳真)

監督 アンドリュー・ラウ 主演 ドニー・イェン
2010年 香港/中国映画 105分 アクション 採点★★★

個人的な印象に過ぎないんでしょうけど、最近の香港/中国映画って“面白い映画を作る”って姿勢よりも、感情や思惑ばかりが先走っちゃってる感じがするんですよねぇ。日本軍や欧米列強が悪役なのはずーっと昔からお馴染のパターンなんですけど、なんか大衆のストレス発散以外の意味合いが見え隠れすると言うか。まぁ、そんな余計なことを考えさせない勢いとか魅力が欠けてきてるってのが大きいんでしょうけど。

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【ストーリー】
1925年の上海。第一次世界大戦のヨーロッパ戦線から戻って来たチェン・ジェンは、列強に蹂躙される祖国を憂い抗日地下組織へと身を置く。ナイトクラブ“カサブランカ”のオーナーで実力者のリウに近づき仲間に引き入れようと画策しながら、“黒覆面”として抗日行動に勤しむチェン・ジェン。そんな中、クラブの歌手キキと出会い心惹かれる彼だったが、キキには大きな秘密があり…。

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『ドラゴン怒りの鉄拳』でブルース・リーが演じたチェン・ジェンを、ドニー・イェンが思い入れたっぷりに演じたTVシリーズ“精武門”。その“精武門”のその後を、思い入れてんこ盛りのドニー・イェンを再び主演に迎え贈るカンフー・アクション。メガホンを握るのは、『消えた天使』のアンドリュー・ラウ。
日中戦争を間近に控えた上海を舞台に、虹口道場で銃を構える日本兵に向かって怪鳥音発して飛んでったけど実は生きてたって体のチェン・ジェンが、暴虐の限りを尽くす日本兵を再びとっちめる様を描いた本作。日本が悪役ってのはある種いつもの事ですし、まぁアレコレあるんでしょうから仕方がないにしても、“日本兵は卑劣で残忍”ってのを描くことに感情を先走り過ぎちゃって話がメタメタってのはどうかと。スパイ戦やら社会状況やらも描かれているが、これらもさっぱり整理されておらず、物語がさっぱり頭に入って来ない混沌仕様なのも困りもの。
ただまぁ、今回はブルース・リーへの思い入れを思春期を炸裂させて演じるドニーさんがいるんで、その辺のメタメタ具合を存分に補ってくれる出来に。もう、観賞中は常にドニーさん待ち。最近はどうも型にはまってしまったようなドニーさんばかり観てたせいもあってか、ナルシスと思春期を暴走させるドニーさんを久々に観れたってだけでも満足度は高め。そんなドニーさんの活躍に、★ふたつほどオマケしてもよろしいかと。

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オープニングから桁外れのスピードでドニー・アクションを披露してくれる、『導火線 FLASH POINT』のドニー・イェン。ブルース・リーの成り切りっぷりでは定評のあるドニーさんですが、今回は「なんでオレじゃなくてジェイ・チョウなんだ!?」って思いもあるのか、『グリーン・ホーネット』風の仮面姿も披露。こういう好きなものに成り切って幸せそうなドニーさんを観てるのが幸せで。
また、『クローサー』以来観てなかったんですが、10年経ってもほとんど変わりのないその様に驚いたスー・チーや、香港映画界随一の破天荒役者なだけに最近の大人しさがちょいと気になる『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』のアンソニー・ウォン、『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』の“緑ドニー”ことショーン・ユーらも出演し、暖かい眼差しでドニーさんの陶酔っぷりを見つめていたかと。まぁ憶測ですけど。
その他、“日本のドラゴン”と言えばまぁこの人の倉田保昭や、木幡竜、EXILEのAKIRAが出てるってのが日本的には話題になりそうな所ですけど、髪も切らずに棒立ち&棒読みでやり過ごそうとするAKIRA使う位なら、ムササビの方のAKIRAを使った方が良かったんじゃないのかなぁと。かなり動ける方ですし。そっちのAKIRAを発注したら、違うAKIRAが届いちゃったパターンなんですかねぇ。

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ある意味ネバーランドの住人みたいなもんですし

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